海や高原が揃い風光明媚な伊豆半島。熱海、伊東の他にも名湯の湧く温泉地が数多く点在しています。伊豆には伝統ある老舗旅館から個性的なデザイナーズ旅館まで様々なタイプが勢揃い。
今回は中でもクオリティとユーザーの満足度が高い伊豆のおすすめ高級温泉旅館を、元旅行会社スタッフのトラベルjp 編集部 佐藤がご紹介します。
伊豆の古湯・修善寺温泉にたたずむ、創業520年余、日本最古級の老舗旅館「あさば」。日本を代表する旅館として「西の玉の湯 京の俵屋 東のあさば」と称されることも。2023年には改装を経てより美しい空間へと生まれ変わりました。能舞台を眺めながら読書に耽るもよし、鷺（サギ）が散歩する池を眺めながらお茶をするのもよし。選び抜かれた食材を使った板前料理は、箸が止まらない美味しさです。 この写真の記事を見る ≫
昭和34年に東京芝白金に開業した料亭、柳生を前身とする宿「柳生の庄」。本格割烹を原点とした絶品料理は器や盛り付けの感度も高く、まるで芸術品のよう。竹林に囲まれた里山の風情、数寄屋造りの建築美、珠玉の湯など、全てにおいて美しい究極の名宿がここにあります。宮本武蔵にちなんで名づけられた武蔵の湯と、初夏に咲き誇るツツジが美しいつうの湯は、どちらも楽しめる男女入れ替え制。 この写真の記事を見る ≫
奈良時代の高僧、行基によって発見された伊豆最古の温泉、吉奈温泉を引くのが「東府やResort＆Spa-Izu」。3.6万坪という広大な敷地の中には清流が流れ、客室、温泉、レストラン、スパ、カフェ、ガーデンが点在。露天風呂や貸切風呂など6か所の温泉は、江戸時代より子宝の霊湯としても知られています。吉奈川沿いに新設された離れの温泉露天風呂付き客室は、プライベート感満載。 この写真の記事を見る ≫
人の多い観光地を避けて静かな温泉旅を過ごすなら、東伊豆の小さな温泉地、北川温泉の「望水」へ！特におすすめなのが、海を独り占めするような専用露天風呂付きガゼボでのひと時。露天風呂からリビングルームまで涼やかな風が吹き抜ける空間を、貸切で利用できます。日本百名月にも選ばれた月光に照らされた海を見ながら温泉にゆったりと浸かり、グラスを傾ける贅沢な温泉体験をお楽しみください。 この写真の記事を見る ≫
伊豆高原駅から徒歩でわずか13分という好立地にある「花吹雪」。4棟からなる全17室は自然に囲まれた森の中にあり、歌人の名を冠した棟や森のうさぎ棟などコンセプトもさまざま。客室には内風呂がなく、温泉は全て貸切風呂で楽しむという珍しいスタイルです。7ヶ所ある100％源泉かけ流しの温泉には、4000坪の広さをもつ森を散策しながらどうぞ。食事は高原の旬が味わえる懐石料理です。
修善寺温泉の「湯回廊 菊屋」は創業400年の老舗宿。あの夏目漱石も滞在した名旅館で、本館には「漱石の間」をはじめとする古き良き時代の建築様式や趣を残した客室があります。名前の通り客室や大浴場を回廊が結ぶ、風情ある造りがとても魅力的。中でもおすすめのお部屋は、テラスに源泉かけ流しの露天風呂を備えた離れの草庵。静かで上質な空間は、ハレの日を過ごすのにぴったりです。
お祝いの宿として知られる伊豆北川温泉の「つるや吉祥亭」。地酒や月見酒、湯上りのところてん、夜食のぜんざいなど、数々のおもてなしが迎えてくれます。特別な日に泊まるなら、最上級の滞在が約束された1日3組限定の庭園露天風呂客室がおすすめ。海と空を独り占めするような眺望のなか、自家源泉かけ流しの温泉にゆったりと浸かることができますよ。夕食は個室で伊勢海老や鮑を味わう特別懐石です。
明治7年創業の「おちあいろう」は、狩野川と猫越川の合流地点に佇む老舗温泉宿。島崎藤村や川端康成など文豪が愛した宿としても知られており、4000坪もの敷地をもつ敷地は丸ごと国の登録有形文化財に登録されています。伝統を受け継いだ宮大工の彫刻や、数々の文人を癒した美肌の湯は今も健在！木漏れ日が差し込む内湯や洞窟風呂、茶室のようなサウナで上質な時間を過ごしませんか？
西伊豆土肥の小高い山の中腹に建つ「森の入り江の離れ宿無雙庵枇杷」は、8室限定のスモールラグジュアリーな温泉旅館。囲炉裏を配した客室は木や畳の温もりを感じる古民家風で、全室に源泉かけ流しの露天風呂付き。大きなテラスにある露天風呂からは、駿河湾や夕陽が一望できます。6000坪の敷地をもつ枇杷の山には遊歩道が整備され、眺めが美しい展望台までゆったりと散策するのにおすすめ。
伊豆高原の高台、浮山温泉の原生林の中に建つ「ABBA RESORTS IZU — 坐漁荘」。伊豆高原駅からのお出迎え、着付けなどの日本文化体験、湯量豊富な源泉を引く庭園大浴場など設備とサービスが充実。自然に溶け込むように設計された露天風呂とプール付きのヴィラは、別荘気分が味わえる贅沢な空間です。フレンチと鉄板焼き、和会席から選べる夕食は美食家も大満足のクオリティを誇ります。
土肥温泉にある「粋松亭」は、西伊豆屈指の名宿として知られています。全21室のうち、17室が露天風呂付客室となっていて、眼前には駿河湾が広がる絶好のロケーション。夏はすぐそばの海水浴場で泳ぐことができます。直径190cmの大きな客室露天風呂は、足を伸ばしてもゆとりある広さです。展望露天風呂から夕陽と漁火を灯す美しい海を眺めているうちに、きっともう帰りたくなくなることでしょう！
蓮台寺温泉の老舗名旅館「清流荘」は、源泉かけ流しの天然温泉とスパ、そして26の上質な客室を備える宿。約2000坪の庭園の真ん中には、リゾート気分を感じさせる椰子の木に囲まれた天然温泉プールがあります。3本の自家源泉から引湯する温泉は毎分506リットルと湯量がとても豊富！肌あたりが柔らかく、筋肉痛や冷え性にも効能が期待できます。徒歩5分の蓮台寺駅や下田駅からは送迎も利用可能。
「お宿うち山」は、大室山の麓に佇む宿。大正ロマンをコンセプトとした客室は、6室すべてが2階建てのメゾネットタイプ。2階に露天風呂があるので、空と海を抱くような開放的な眺めが楽しめます。周辺には伊豆シャボテン公園や城ヶ崎の吊り橋、一碧湖など、伊豆を代表する観光スポットも。金目鯛や松茸などを取り入れた、日本酒とよく合う懐石料理も人気です。
西伊豆に位置する「水の里恷 富岳群青」は、富士山を目の前に臨む心洗われるような眺めが魅力の宿。1日8組限定の客室は130平方mの広さをもつスイートルーム。駿河湾の向こうに富士山を望むテラスには温泉露天風呂が完備されています。日本ベッド製の快眠ベッドを導入した客室や、和とフレンチが融合した懐石料理、展望スパや焚き火テラスを備えた、極上の癒しを求めるリトリート旅にも最適な宿です。
伊豆の東海岸、富戸にある「月のうさぎ」は、3000坪もの敷地に8棟の客室を用意した隠れ家風の宿。全棟の庭には温泉露天風呂があり、じっくりと浸かることで肩こりや疲労回復などの効果が期待できますよ。昼は目の前に相模湾や伊豆大島が広がり、夜は頭上に満天の星が広がる特別な眺めをお楽しみください！夕食には伊勢海老・金目鯛・鮑・希少なふじやま和牛と伊豆の豪華四大食材が使われています。
「御宿 風月無辺」は自家源泉の天然温泉をいつでも新鮮なかけ流しで堪能できることが魅力。全室オーシャンビューの露天風呂付きで、特におすすめは朝日や星空を見ながらの入浴。保湿効果が高い塩化物泉なので、湯上りもポカポカとした温かさが続きますよ。湯上りは、寝心地が抜群のシモンズ製ベッドがお出迎え。塩焼きと漬け、煮付けで味わえる金目鯛茶漬けは、食欲が出ない朝にも箸が進む名物朝食です。
西伊豆で最古の温泉地と言われる土肥温泉でプライベートな滞在を楽しむなら、「ふたりとわに 縁」がおすすめ。名前のとおり大切な人とのふたり旅を彩ることをコンセプトとした、駿河湾越しに富士山を一望する宿です。スイートルーム仕様の和モダンな客室には直径180㎝の広々とした檜露天風呂を完備。駿河湾と富士山を一望するダイニングでは、シェフがライブキッチンで腕を振るった料理が楽しめますよ。
首都圏からも手軽に遊びに行ける人気観光地の伊豆半島ですが、ここでご紹介した旅館なら、いずれも特別な非日常感が味わえます。賑わう観光名所とは別世界の広い敷地を持つ宿や、高台から海を見下ろす貸切露天風呂の宿も。
豊富な湯量と新鮮な海産物にも恵まれた伊豆で、ちょっと贅沢な休日はいかがでしょうか。ぜひあなたにぴったりの一軒を見つけてくださいね。
（文：トラベルjp 編集部 佐藤）
2024年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/25更新)
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