尻尾の餡論争、およげたいやきくん、白たい焼きと、各時代でブームを起こしたたい焼き。そのたい焼きが今、“天然物”と“養殖物”に分かれ、美味しさを競って再びブームを呼んでいます。東京“たい焼き御三家”と呼ばれる老舗たい焼き店はもちろん、話題の“羽根付きたい焼き”から素朴なたい焼きまで、トラベルjp ナビゲーターが現地徹底取材したおすすめのお店をご紹介。築地名物・まぐろ焼きもいけますよ〜!
養殖より天然物!「東京三大たい焼き」で今、たい焼きブームが熱いby Naoyuki 金井
地図を見るたい焼きの焼き方は2種類あり、“一丁もの”と呼ばれる型で一匹ずつ焼き上げる「天然物」と、大きな鉄板の型で一度に複数匹焼き上げる「養殖物」です。
明治時代に今川焼から派生したたい焼きは、ずっと一匹ずつ焼き上げる方法でしたが、時代とともに変化。それは、一丁がおよそ2kg程ある重い型を十数個使用することから相当な体力を必要とすることと、焼くのに手間も時間もかかるため合理的ではないという理由から。今では、複数個が一度に焼ける合理的な鉄板型が主流なのです。
そのような時代にあって、頑なに伝統の一匹焼きに拘ったのが一部の老舗店。その伝統を守り続けた結果、次第に天然物の美味しさの特徴であるパリッとした食感が好まれてファンの間で火が付きました。そのブームの火付け役となった代表の東京“たい焼き御三家”の老舗は、常に行列の絶えない店として大人気!
この写真の記事を見る ≫
人形町「甘酒横丁」でなつかし散歩!老舗・名店の味を堪能by 猫乃 みいこ
地図を見る人形町・甘酒横丁にある、大正5(1916)年創業の「高級鯛焼本舗 柳屋」。麻布十番の“浪花家総本店”、四谷の“わかば”とともに、東京“たい焼き御三家”と呼ばれる、たい焼き好きには有名なお店です。
鯛焼きをいくつかまとめて購入すると、木皮に包んでくれるので、木の香りが鯛焼きに移って何とも良い香り。すぐに食べたい方は1個だけ別にしてもらえば、写真のように紙の袋に入れてくれますよ。柳屋のたい焼きは、薄めの皮の中に、しっぽの先まで餡が詰まっているのが魅力。
この写真の記事を見る ≫
誰もが知っている名曲『およげたいやきくん』。そのモデルになったお店が、麻布十番にある明治42年創業、日本で初めてたい焼きを考案した「浪花家総本店」です。
人気の秘密は皮の薄さと餡の量。一般的なたい焼きの多くは皮が厚いと思いますが、こちらのたい焼きは写真の通り、皮が極薄っ!パリっとした食感とたい焼きらしさのほどよい生地の柔らかさが絶妙なんです。口の先から尾の先までぎゅーっと餡が詰まってます。
この写真の記事を見る ≫
養殖より天然物!「東京三大たい焼き」で今、たい焼きブームが熱いby Naoyuki 金井
地図を見る四ツ谷駅周辺の住宅街にひっそりと佇んでいるのが「わかば」。創業は昭和28(1953)
年と“たい焼き御三家”の中では新しいのですが、それでも60年以上の歴史を持つ老舗です。
こちらも天然物特有のカリッとした芳ばしさはさすが伝統の食感ですが、住宅街という庶民派のたい焼きはかなりのボリューム。たっぷり詰め込まれた餡はコクのある甘さながら、しつこくはありません。薄皮は同じですが、少しフワッとしたオリジナリティある食感です。
この写真の記事を見る ≫
浅草観光で、絶対に押さえておくべき老舗&行列のできる食べ歩きグルメの代表格・たい焼き。「たい焼き写楽」のたい焼きも、一丁ずつしか焼けない天然物。そんなこだわりの焼き型で作るたい焼きは、見た目は白っぽく、薄皮でせんべいのようなパリパリとした食感を楽しめます。
中に入った甘さ控えめの粒餡は、小豆本来の旨みもしっかり味わえ、なおかつしっぽの先まで餡がぎっしり。
この写真の記事を見る ≫
日暮里駅を降りてすぐの所にある“谷中商店街”。昔ならの下町情緒が残り、日本人観光客はもちろん、外国人観光客にも人気を呼んでいます。
そんな谷中商店街にあるたい焼き屋さん「たいち」。このお店のたい焼きは、1枚ずつ丁寧に焼かれており、パリッとした薄皮の中には餡がたっぷり入っています。売り切れになることも多いので、早めの時間に立ち寄ることをおすすめします。
この写真の記事を見る ≫
文京区にある根津神社は、都内でも有数の参拝者の多さを誇るパワースポット。神社の周辺は谷根千と呼ばれ、下町情緒あふれる街なかを歩くのも楽しみの一つです。
根津神社を訪れたら、ぜひとも食べてほしいスイーツの一つがたい焼き。根津不忍通りにある「根津のたい焼き」は、一丁焼きと呼ばれる方法で焼き上げる天然物がウリ。職人気質のご主人が作るたい焼きは、外はカリカリ、餡が絶妙なバランスです。
この写真の記事を見る ≫
都内に7店舗を構える「たいやき神田達磨」は、羽根付きたい焼きをウリにしています。似たような四角いたい焼きをウリにするお店はほかにもありますが、登録商標の関係で正式に“羽根付きたい焼き”とうたっているのはここだけ!
たい焼きは、粒餡とカスタードクリームから選ぶことができますが、初めての方は粒餡をチョイスしましょう。餡は北海道十勝産の小豆を使い、昔ながらの製法で毎朝焚いているそう。味は優しくて甘さ控えめです。
この写真の記事を見る ≫
JR上野駅から徒歩2分、アメ横のガード下にお店を構える「たいやき神田達磨 上野店」。この店は、夏になるとたい焼き屋というよりソフトクリーム色強めで、かなり夏モード!
こちらが、一目見た瞬間、うわっ、デカッ!…と驚きを隠せない“羽根付きソフトクリーム”。羽根の形をしているものは巨大なたい焼きの皮。このソフトクリームが食べられるのは、たいやき神田達磨の中でも上野店だけ。発売期間は長く、5月から11月頃まで味わうことができます。
この写真の記事を見る ≫
練馬区・江古田(えこだ)は、昭和レトロを感じさせるノスタルジックな雰囲気の街。北口には大正11年から続く江古田市場があり、その市場通り商店街入口にあるのが、たい焼き「万龍」です。
昭和30〜40年代、デパートの屋上にあったおもちゃのような機関車や車が目を引きます。看板娘の三角巾姿のおばちゃんが営むたい焼き屋は、昔ながらの味で、粒餡1種類のみ。周りはカリカリ、中の粒餡は甘さ控えめで素朴な味わいです。
この写真の記事を見る ≫
絶対食べたい!築地場外市場の食べ歩きグルメ12選by KA RINTO
地図を見る毎日観光客でごった返す大人気の観光地、築地場外市場。食べ歩きグルメも、もちろん充実しています。
築地で外せない甘味と言えば「さきのや」の“まぐろ焼き”。たい焼きじゃありませんよ。まぐろ焼きは小倉餡入りの“本まぐろ”と小倉餡と杏子が入った“中トロ”があります。本まぐろは生地がパリッと、中トロは生地が柔らか、お好きな方を選んで食べ歩きしましょう!
この写真の記事を見る ≫
普段食べ慣れているたい焼きでも、由緒あるたい焼き、老舗のたい焼きが食べられるのは、東京ならでは。特に天然物は、活きのいいうちに熱々でカリカリの食感を味わってほしいもの。
食べ歩きによし、差し入れやお土産にも喜ばれる、誰もが好きな伝統の味“たい焼き”。ぜひ食べ比べてみてくださいね!
- 広告 -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/29更新)
- 広告 -