一度は巡りたい「四国八十八ヶ所」気軽に始めるお遍路ハウツー

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一度は巡りたい「四国八十八ヶ所」気軽に始めるお遍路ハウツー

一度は巡りたい「四国八十八ヶ所」気軽に始めるお遍路ハウツー

更新日:2014/06/10 14:30

木村 岳人のプロフィール写真 木村 岳人 フリーライター

ご存じ、弘法大師空海にゆかりの深い四国八十八ヶ所を巡るお遍路。その歴史は古く、平安時代より人々が歩き続けてきた、まさに日本が誇る霊場&参詣道の一つです。

「ぜひともお遍路にチャレンジしてみたい!」……と思っていても、知らない事が多すぎて二の足を踏んでしまう、そんな方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、実際に四国遍路歩き通した筆者が、ぜひとも知っておきたいお遍路のハウツーをお伝えします!

    お遍路に必要なモノは、一番札所の「霊山寺」で全部そろう!

    お遍路に必要なモノは、一番札所の「霊山寺」で全部そろう!

    写真:木村 岳人

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    いざ「お遍路を始めよう!」と思い立っても、何を持っていけば良いのか分からず途方に暮れるかもしれません。ですが心配はご無用! お遍路に必要なモノは、すべて一番札所の「霊山寺(りょうぜんじ)」で購入できるのです。

    霊山寺の本堂に隣接する納経所は売店も兼ねており、そこで一通りのお遍路用品が手に入ります。たとえ手ぶらで現地に行ったとしても、わずか10分足らずで立派なお遍路に大変身!

    まず、お遍路に絶対必要なモノとして、「納め札(おさめふだ)」と「納経帳」があります。これらは必ず買いましょう。同じくローソクと線香、ライターも必須ですが、これらはスーパーやドラッグストアで買っておいた方が割安です。

    お遍路らしい身なりを整えるのであれば、「白衣(びゃくえ)」、「金剛杖(こんごうづえ)」、「菅笠(すげがさ)」も購入すると良いでしょう。お遍路の正装とも言える「白衣」は、いつ行き倒れになっても良いようにという覚悟の元に着る白装束。歩く際に便利な「金剛杖」は、いわば弘法大師の化身。全ての遍路は空海と共に巡礼するという、「同行二人」の精神に基づくものです。

    他にも、足に履く「脚絆(きゃはん)」や手に付ける「手甲(てこう)」、首に掛ける「輪袈裟(わげさ)」、お参りに必要な品々を入れる「頭陀袋(ずだぶくろ)」などなど、様々なお遍路用品が存在します。予算と好みに合わせて、何を買うか決めましょう。

    四国八十八ヶ所霊場を楽しむには、自分に合ったスタイルで

    四国八十八ヶ所霊場を楽しむには、自分に合ったスタイルで

    写真:木村 岳人

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    お遍路と一口にいっても、ツアー、自動車、公共交通機関、歩き遍路とそのスタイルは多種多様。ご自分の体力や時間と相談しつつ、どうやって周るか考えましょう。

    オススメは各霊場や遍路道をじっくり堪能できる昔ながらの歩き遍路ですが、四国八十八ヶ所すべてを歩き通すのはさすがに大変です。しかし歩き遍路の場合でも、バスや鉄道などを組み込めば、だいぶ楽になるでしょう。

    ちなみに、四国八十八ヶ所を一度で周り切る事を「通し打ち」、複数回に分けて周る事を「区切り打ち」といいます。全て周るには車でも10日前後、徒歩なら40日程度かかりますので、特に歩き遍路の通し打ちは、会社勤めの方にはなかなか難しいかと思います。休暇を組み合わせた区切り打ちで行くのが気軽ですね。

    歩き遍路の場合には、「へんろみち保存協力会」が発行している地図帳「四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]」が便利です。札所への道順のほか、宿泊施設やコンビニ、スーパーの場所なども網羅されています。

    また、遍路道沿いには数多くの道標が設けられていますので、地図と併用しつつ歩けば道に迷う事も少ないでしょう。中には江戸時代や明治時代の古い道標が残っていたりと、歴史ある巡礼路ならではの風情に浸る事ができます。

    旅館や宿坊の予約はできるだけお早めに

    旅館や宿坊の予約はできるだけお早めに

    写真:木村 岳人

    さて、お遍路で宿泊はどうすれば良いのでしょうか。

    遍路道沿いには旅館や民宿が多数存在するほか、宿坊を備えている札所ではお寺に泊まる事も可能です。宿坊とはいっても設備はしっかり整っており、まるで旅館のよう。快適に過ごす事ができます。

    いずれもお遍路のシーズンである春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)には混み合いますので、出来るだけ早く予約をしておいた方が良いでしょう。万が一、予定が狂って宿泊予定の宿に辿り着けなさそうな場合には、できるだけ早くキャンセルの連絡を入れる事も大切です。

    また巡礼宿では、出発の際におにぎりや果物など、ちょっとした食事を包んでもらえる事があります。このようなご厚意は「お接待」と呼ばれ、四国遍路ならではの心温まる伝統です。

    遍路宿以外でも、遍路道を歩いているとしばしばお接待を頂く事があります。その際には、せめてものお礼として納め札をお渡ししましょう。そのような時の為にも、納め札はあらかじめ多めに署名しておくと良いでしょう。

    知っておきたいお参りの作法

    知っておきたいお参りの作法

    写真:木村 岳人

    札所に到着してまず不安になるのは、「参拝の手順や作法はどうすれば良いの?」という事ではないでしょうか。全ての作法を端から端まで熟知しておくのは大変ですが、とりあえず基本的な参拝の手順くらいは知っておいた方が良いでしょう。

    札所の境内に入る前に、まずは山門前で一礼。それから普通の神社と同じように、手水鉢で手と口を清めます。鐘楼がある場合には鐘を突いても良いでしょう。なお、鐘を突くのは必ず参拝前に。参拝後の鐘は出鐘といって嫌われます。

    最初にお参りするのは、ご本尊が祀られている本堂から。ローソクと線香を立てて、それから住所氏名を書いた納め札を札箱に納めます。合掌礼拝し、お経を読み上げればお参りは完了です。本堂でのお参りが終わったら、続いて弘法大師が祀られている大師堂でも同じ手順でお参りをします。

    なお、これらのお経や作法については、霊山寺で貰える無料の冊子に書かれていますので、別途経典を買ったりする必要はありません。

    最初のうちはお参りの作法に少々戸惑うかもしれませんが、まずは周囲の方々の読経を参考に、見よう見まねで挑戦してみるのが吉。別に大声でなくても良いですし、多少手順や文言を間違えたとしても、気持ちがこもっていれば問題ありません。

    納経所が閉まる時間にご注意を!

    納経所が閉まる時間にご注意を!

    写真:木村 岳人

    お参りを終えた後は、納経所に行き納経帳に御朱印を頂きましょう。納経料は一律300円です。

    御朱印は納経(読経)した証として貰うもので、その墨書や朱印は札所によって様々。それらを見比べてみるだけでも楽しいですし、なによりお遍路を続けるモチベーションや達成感に繋がります。

    四国八十八ヶ所すべての御朱印が揃った納経帳を眺めるのはまさに感無量。文字通り、一生の宝となる事間違いありません。

    ここで注意しなければならないのは、納経所が開いているのは朝の7時から夕方17時までという事。時間外は受け付けて貰えませんので、余裕を持って札所に到着するよう心掛けましょう。

    17時を過ぎて到着してしまった為に、また翌朝同じ札所に戻らなければならなかった、という話もよく聞きます。

    試しに歩いてみるのなら、1番札所から7番札所までがベスト

    基本的なお遍路のハウツーを述べてみましたが、案ずるより参るが易し。一見敷居が高そうに見えるお遍路も、飛び込んでみれば意外となんとかなるものです。

    どうしても作法などに不安が残るという方は、ツアーに参加するのも一つの手。お遍路の導き役である先達さんから、細かなレクチャーを受ける事ができます。個人で周る前の、取っ掛かりにしても良いでしょう。

    四国八十八ヶ所すべて周るかどうかは分からないけど、お遍路がどういうものなのかちょっと試してみたいという方には、一日で歩き通せる1番札所の霊山寺から7番札所の十楽寺までがオススメです。四国旅行のついでなど、ウォーキング感覚でお試し遍路をしてみてはいかがでしょうか。

    掲載内容は執筆時点のものです。

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