備えて安心!FPが教える海外旅行保険の賢い選び方<落とし穴編>

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備えて安心!FPが教える海外旅行保険の賢い選び方<落とし穴編>

備えて安心!FPが教える海外旅行保険の賢い選び方<落とし穴編>

更新日:2017/04/24 14:11

HIRATA ERIKOのプロフィール写真 HIRATA ERIKO 格安子連れトラベラー、名古屋フカボリライター、レゴランド(R)・ジャパン愛好家

海外旅行先での病気やケガ、トラブルを補償してくれるのが海外旅行保険。しかしうっかりしていると、想定していた補償を受けられなかったり、請求権のある保険金を見逃してしまったりする可能性もあります。

基本を解説した「初級編」、補償のカスタマイズ方法を解説した「上級編」に続き、今回は勘違いしやすい部分を集めた「落とし穴編」をお届けします。

    1.補償内容についてのよくある勘違い

    1.補償内容についてのよくある勘違い

    写真:HIRATA ERIKO

    まずは、補償内容について勘違いしやすい点を解説します。

    ■治療費用
    現地での自己負担のないキャッシュレス治療に対応していない保険では、帰国後に治療費を請求する手順になるので、いったん大金が必要になる可能性があります。
    キャッシュレス治療が利用できない保険を利用する場合や、対応している病院がない地域へ渡航する場合は、クレジットカードのキャッシング枠を一時的に引き上げておくなどの準備も必要です。

    ■携行品損害
    ・1点(1組)につき10万円という限度額が設定されていることが多いので、高額な携行品のために補償額を上げても意味はありません。その場合は複数の会社の保険に加入する必要があります。
    ・補償額は「修理費用か時価の安いほう」なので、使用年数が経過している場合はごくわずかしか補償されない可能性があります。
    ・現金やクレジットカード、コンタクトレンズ、義歯は対象外など、補償範囲は細かく規定されています。
    ・レンタル用品の破損は、携行品損害ではなく賠償責任の補償となります。

    ■救援者費用
    万が一のときに家族や知人を呼び寄せるための渡航・滞在費だけでなく、捜索費用や救援費用、死亡時の遺体処理費用や遺体運搬費用も補償対象となります。

    ■賠償責任
    ・子ども(おおむね満12歳以下)が損害を与えた場合でも親の保険で賄えるケースがあります。
    ・レンタル品の破損も賠償責任で補償されますが、「業者からの直接レンタルに限る」という条件がついていることが多いです。

    ■日本の生命保険、医療保険
    海外では健康保険(国民健康保険や社会保険)は効きませんが、各自で加入している死亡時の生命保険や入院時の医療保険は、ほとんどの場合海外でも有効です。

    2.クレジットカード付帯の保険についてのよくある勘違い

    ■利用付帯
    クレジットカードには無料の海外旅行保険が付いています。しかし、年会費無料または年会費の安いクレジットカードの場合、出発前に航空券やツアー代金などの旅行費用をそのカードで決済しておかなければならないといった条件がついている場合があります。

    ■家族特約
    ハイグレードなクレジットカード(ゴールドカードなど)の場合、18歳未満の家族も補償の対象となる家族特約が付いている場合があります。ハイグレードでも付いていないカードもありますので、確認が必要です。

    ■治療・救援者費用
    治療費用は100〜300万円、救援者費用は150〜500万円です。クレジットカード付帯ではない有料の海外旅行保険で補償される額の10分の1程度ですので、クレジットカード付帯の保険だけで本当に安心なのかどうか、しっかり検討してください。

    ■疾病死亡
    傷害死亡(ケガによる死亡)の補償は付いていますが、疾病死亡(病気による死亡)の補償はついていないことがほとんどです。

    ■航空機や手荷物の遅延
    ごく一部のハイグレードなクレジットカードを除き、航空機や手荷物の遅延の補償はついていません。

    3.持病・既往症がある場合

    ■加入の可否
    持病・既往症があっても、海外旅行保険には加入できます。但し、窓口での申し込みに限定している会社もあるので早めに加入手続きしてください。

    ■補償の可否
    持病・既往症に起因する症状は、ごく一部の保険会社を除いて補償対象外です。普段と同じ治療はもちろん、急な悪化の応急処置も対象外となります。

    ■既往症の定義について
    既往症=持病と解釈している人も少なくないのですが、既往症とはすでに治っている病気のことです。一般的には心臓病やがんなど一定期間継続して治療した病気を指します。

    4.妊娠中の場合

    ■加入の可否
    妊娠中でも、海外旅行保険には加入できます。

    ■補償の可否
    補償妊娠・出産に関連する症状は、基本的には補償対象外です。但し、妊娠22週未満に限って補償対象とする保険会社もあります。

    5.急に歯科治療が必要になった場合

    ■補償の可否
    ・転倒して歯を折るなど、ケガの治療は「傷害治療」の補償対象になります。
    ・虫歯などケガ以外の治療は、基本的に「疾病治療」の補償対象外です。「緊急歯科治療」の補償や特約がついている場合に限り、補償対象になります。

    ■緊急歯科治療の補償の範囲
    ・通常、治療費の50%が支給されます。
    ・急な痛みへの対処など、応急処置が対象です。
    ・義歯や矯正器具の欠損によって、食事に支障が出た場合の応急修理費も対象です。
    ・通常の虫歯治療や美容歯科、予防歯科は対象外です。

    6.現地でトラブルが発生した場合の準備

    6.現地でトラブルが発生した場合の準備

    提供元:写真AC

    https://www.photo-ac.com/main/detail/448322?title=…

    スマホやタブレット、あるいはインターネット上に必要な情報を保存しておき、荷物を軽量化する人も多いと思いますが、IT機器は故障や盗難と隣り合わせです。

    現地で病気になったけど、日本語で相談できる窓口の電話がわからない!
    キャッシュレス治療を受けられる病院を調べられない!
    帰国後の保険請求に必要な書類がわからない!

    そんな事態に陥ってしまうと、せっかくの海外旅行保険も宝の持ちぐされです。

    □保険契約書
    □保険請求の手順や必要書類のリスト
    □日本語対応してくれる現地での連絡先
    □現地の病院リスト(キャッシュレス対応の病院がある場合はそのリスト)
    □パスポート、Eチケットのコピー

    上記は、必ず紙で印刷しておくようにしておきましょう。
    1部ではなく、何部か印刷して分けて保管しておくと安心です。

    おわりに

    いざというときに海外旅行保険を役立てるためには、加入して安心するのではなく、補償内容や請求手続きを事前にしっかりと調べておくことが肝心です。全部暗記する必要はありませんが、必要事項はいつでも確認できる状態にしてから出発しましょう。

    掲載内容は執筆時点のものです。

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