パリ「凱旋門」は世界を魅了する高さ50mの門!世界遺産じゃないって本当?

パリ「凱旋門」は世界を魅了する高さ50mの門!世界遺産じゃないって本当?

更新日:2018/08/14 09:52

ろぼたんのプロフィール写真 ろぼたん 週末の旅人、北国グルメ推進委員会
ナポレオンの命で建設された「エトワール凱旋門」。1836年に完成した高さ50mの「勝利の橋」は、現在ではパリを代表する観光名所の一つです。

下から眺める凱旋門も圧巻の迫力ですが、それだけで満足してはもったいない!凱旋門は階段で上ることができ、そこから見えるのは12本の放射状に広がるパリの通り。通り1つ1つに異なるパリの表情があります。入場料やアクセス方法をはじめ、必見のポイントをご紹介します。

地上からは行けない!?凱旋門のアクセスと入場料

地上からは行けない!?凱旋門のアクセスと入場料

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エッフェル塔と並んで人気の高いパリの観光名所「エトワール凱旋門」。円形の広場「シャルル・ド・ゴール広場」の中央に建っています。

この広場を中心に12本の道が放射状に延びており、パリの街を車やバスで走ると凱旋門の前を通ることもしばしば。世界で最も美しい大通りとも呼ばれる「シャンゼリゼ大通り」から凱旋門を眺めることもできるため、パリ滞在中に見る機会はわりと多いかもしれません。

地上からは行けない!?凱旋門のアクセスと入場料

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パリのランドマークともいえる「凱旋門」。写真を撮れば満足?それでは「凱旋門」の見所の半分しか味わえていないかも。凱旋門はテッペンが展望台になっていて上ることができるんです。

せっかくパリを訪れるなら1時間くらい時間をつくって「凱旋門」に上ってみましょう。なぜ「エトワール凱旋門」と呼ばれるのか、上ると理由がよくわかりますよ。

地上からは行けない!?凱旋門のアクセスと入場料

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凱旋門へのアクセスは地下の入口から。地下鉄でやってきても一度外にでてアクセスします。地下鉄からは、「凱旋門(Arc de Triomphe)」もしくは「シャンゼリゼ大通り(Av. des Champs-Elysees)」の文字を目印に出てくれば迷うことはありません。

写真はシャンゼリゼ側の凱旋門への入口です。地下道の中にチケットを買う場所があります。2018年2月現在、入場料は大人12ユーロですが、凱旋門はミュージアムパスの利用も可能。その場合はチケットブースへ立ち寄らず上ることができて、時間の節約にもなります。

高さ50mのミッション!「凱旋門」の螺旋階段を制覇せよ

高さ50mのミッション!「凱旋門」の螺旋階段を制覇せよ

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高さ約50mほどの凱旋門は、パリの眺望スポットの中では中堅レベルの高さなのですが、一方通行の螺旋階段の幅は人が一人が通れる程度。細く狭い迷宮の入口のようです。

エレベーターは身体が不自由な人のためのものなので、この凱旋門を上るにはある程度の体力も必要。5分〜8分もあれば上れるのですが、あまりハイペースで上ると目がまわるような感覚にもなります。少しスローな一定のペースで挑戦するとよいでしょう。

高さ50mのミッション!「凱旋門」の螺旋階段を制覇せよ

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9割程度登りきった先にある展示室、お土産屋さんスペースが出てきて、やっと一息。「凱旋門」は234段の階段があり、日本のビルでいうと12階分を上ることになります。

階段制覇のご褒美!パリの造形美に感動

階段制覇のご褒美!パリの造形美に感動

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「やった〜!着いた〜!」到着したときの達成感と待っているパリの景色の美しさは苦労を乗り越えたからこそ一層感慨深く思えるはず。

パリの中心部には高層ビルのような高い建物がほとんどなく、360度のパノラマを楽しむことができます。

階段制覇のご褒美!パリの造形美に感動

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展望台からは、12本の通りが放射状に延びている様子をグルッと周って眺めてみてください。星のように延びている街路の様子から「エトワール(星)」と呼ばれていた理由がわかるはずです。実際、昔は5本の路だったそうですよ。

車道よりも両端にある歩道の方が広いシャンゼリゼ大通り、パリの風景の中では珍しい高層ビルに囲まれた新凱旋門が目を惹くグランダルメ通り、ブローニュの森に通ずるフォッシュ大通り…、12本の通りがどれも違う趣です。

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それぞれの通りにある見所は違えど、感じる統一感。それは、色・形が揃った建物、建物と建物の間に植えられた木々の緑色のラインによるもの。規則正しい区画と通りの美しさは19世紀の都市大改造によって造られました。機能的で美しいパリの街並みはこのときから続いています。

意外!?「凱旋門」は世界遺産じゃないって本当!?

意外!?「凱旋門」は世界遺産じゃないって本当!?

写真:ろぼたん

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パリのシンボル的存在の「凱旋門」ですが、世界遺産には登録されていません。パリの街並みは、「パリセーヌ河岸」が世界遺産になっており、「エトワール凱旋門」はそこから外れた場所にあるため、含まれなかったともいわれています。しかし、世界遺産でなくても、その建築的価値や美術的価値は計り知れません。

「凱旋門」から望むパリの街並みは、まるで100年後のパリの姿を見越して造られたかのような造形美を感じるはず。まだ馬が最速の時代に、現代の自動車が通ることのできる大きな通りを整備した「パリの大改造」は見事というよりほかありません。

昼の風景もステキですが、パリの街並みがライトアップされる夜もオススメです。時間とともにパリの街並みは違った表情を見せてくれます。少しだけ動画で夜の雰囲気を眺めてみましょう。

動画:ろぼたん

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ナポレオンがいっぱい!?「凱旋門」の様式にも注目!

ナポレオンがいっぱい!?「凱旋門」の様式にも注目!

写真:ろぼたん

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古代ローマのコンスタンティヌスの凱旋門をモデルに、18世紀後半のロマンチックな新古典主義の様式で作られた「凱旋門」。外壁にある大迫力のレリーフも必見です。特にシャンゼリゼ側にある2つのレリーフ、リュード作「出陣(ラ・マルセイエーズ)」と、コクトー作「勝利」は有名。

ナポレオン・ボナパルトの命令により戦勝記念碑として造られた「凱旋門」には、ナポレオンをモチーフにしたレリーフが多くあります。ぐるっと周ってみると「ここにも…」「あそこにも…」とナポレオンを発見できますよ。

ナポレオンがいっぱい!?「凱旋門」の様式にも注目!

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「凱旋門」の真下には「無名戦士の墓」も。毎日午後6時30分に点火され追悼の炎が燈されます。

ナポレオンがいっぱい!?「凱旋門」の様式にも注目!

写真:ろぼたん

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写真のような「凱旋門」の全景が見えるのは、シャンゼリゼ大通りの横断歩道の間から。車が多い通りですので、美しい門に見惚れて車や信号をチェックするのを忘れないようにしましょう。

30分〜1時間程度で、見学できる「凱旋門」。螺旋階段を上る大変さはありますが、ここでしか見られない特別なパリの景色が楽しめます。

<エトワール凱旋門・基本情報>

■住所:Place Charles de Gaulle, 75008 Paris
■最寄り駅:パリ・メトロ1、2、6号線 シャルル・ド・ゴール・エトワール駅
 RER A号線シャルル・ド・ゴール・エトワール駅
 1番出口から25mほど先に地下入口があり。
■営業時間:展望台へは閉館の45分前まで
 1/2〜3-31:10:00〜22:30
 4/1〜9/30:10:00〜23:00
 10/1〜12/31:10:00〜22:30
■休業日:一部の祝日(1/1、5/1、5/8(午前)、7/14、11/11(午前)、12/25)

※ 2018年8月現在の情報です。最新の情報は、公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/11/20 訪問

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