写真:月宮 うさ
地図を見るJR札幌駅から徒歩10分の距離にある北海道大学。都会のオアシスとも呼ばれるこの場所は1年を通して四季の風景を楽しむことができ、多くの札幌市民や観光客で賑わいを見せます。
観光名所としても有名な場所ですが、5月中旬から6月上旬にかけて見頃を迎える神秘的なお花畑があることを知っていますか?それは「クロユリ(黒百合)群生地」。そこに広がるのは滅多に出会うことができない真っ黒いお花畑!初夏の風が吹くこの時季に札幌に来たならば、足を運んでみる価値がある魅力的な花園です。
写真:月宮 うさ
地図を見るクロユリ群生地は北海道大学キャンパス内「花木園」にあります。
花木園は観光名所として広く知られる「北大ポプラ並木」の右手側に広がる緑の敷地。(キャンパス内看板に沿ってポプラ並木方面に向かうと迷わず辿り付く事ができます)入口には五千円札にも描かれていた「新渡戸稲造博士顕彰碑」がありますので目印にすると良いでしょう。クロユリは一番奥に群落をつくって咲いています。
写真:月宮 うさ
地図を見る北海道大学「花木園」に広がる「クロユリ群生地」。俯き加減に咲く真っ黒い百合の花はとても神秘的。ここには美しくも恐ろしくも思える不思議な世界が広がっています。
そんなクロユリの花言葉は恋と呪い。
アイヌの伝説では、愛する人へ心を込めてそっとクロユリを側に…。相手がその花を手にすれば二人はいつか必ず結ばれると言われています。
また、富山地方に古くから伝わる「黒百合伝説」は、戦国武将の佐々成政(さっさなりまさ)の愛妾・早百合が、他の側女からの妬みを受け密通している噂を流されてしまいます。それを耳にした成政は彼女を殺してしまいました。死に際、早百合は「立山に黒百合の花が咲いたら、佐々家は滅亡する」と呪いの言葉を。その後、成政は失脚し切腹により命を落とすことになったのでした。
皆様はどちらの花言葉を信じますか?
写真:月宮 うさ
地図を見る本州では標高2000m以上の高山に咲くクロユリですが、北海道では平地で花を咲かせます。その理由は北海道は涼しいから?と思われますが、実は本州と北海道では少しだけ種が異なります(染色体数が異なります)。
本州の高山に咲くクロユリは1〜2個の花を咲かせる草丈15cm程の小さな植物。北海道型と区分するために「ミヤマクロユリ(深山黒百合)」と呼ばれることも。
北海道に咲くクロユリは草丈50cm程と大きいのが特徴。花数も通常で2〜3個、多いものでは7個くらい咲かせている個体もあり、こちらは「エゾクロユリ(蝦夷黒百合)」とも呼ばれています。
写真:月宮 うさ
地図を見るクロユリが咲く季節は新緑とツツジが美しい季節。北海道大学キャンパス内をのんびりお散歩してみませんか?
写真は工学部前にあるお庭。ここにはたくさんの大きなツツジが植えられており、見応えがあるオススメの場所!訪れる人も少ないのでゆっくりと過ごすことができますよ。
※記事一番下のMEMOに記載の『ツツジを愛でに新緑の札幌に行こう!隠れ名所「北海道大学」』にて詳しい情報を記載していますので、興味がある方はご参照ください。
北海道大学キャンパスの「クロユリ群生地」は、昔は構内の至るところで自生していたクロユリのお花畑を復元したもの。2008年に美術サークル北大黒百合会の創立100周年記念に復元され、管理は学生会員さんとOBの皆様で行っています。開花時期は5月中旬〜6月上旬。開花の詳しい状況などは『さっぽろくろゆり会』のHPにて確認ができます。
初夏の風が気持ちよいこの季節、是非札幌観光にいらしてみませんか?神秘的なクロユリのお花畑にも出会えますよ!
※北海道大学までは、札幌駅直結のショッピングモール札幌パセオ西出口から出て目の前の信号を渡り右折。交差点を1つ超えて少し進んだところに正門があります。徒歩約10分です。
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(2024/3/29更新)
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