写真:山崎 ナオ
地図を見るJR鎌倉駅西口から歩くこと7分(江ノ電 和田塚駅からは徒歩2分くらい)。六地蔵の交差点に差しかかると見えてくる夕闇に怪しく佇む洋建築は、かつての横浜興信銀行 由比ガ浜出張所です。
昭和初期に建てられたというこのコンクリート様式の建造物は、昭和20年銀行の閉鎖後そのままになり、15年前にリノベーションされ55年の刻を経てバー「THE BANK(ザ・バンク)」として生まれ変わりました。
写真:山崎 ナオ
地図を見る一瞬躊躇するほどの存在感。近づいて入口を見上げると「THE BANK」の看板と一緒に、旧銀行の看板の痕跡が残っていて、その歴史を感じさせます。
中からもれる薄いオレンジ色の照明は、此処がバーとしてオープンしていることを再確認させてくれます。
写真:山崎 ナオ
地図を見る中は外観どおり広くはありませんが、天井が高いので窮屈な印象はありません。石造りの防音効果なのか、交差点を行きかう車の走行音が気にならないほど静寂が流れています。
中央には大理石の大きなカウンターがあり、かつての銀行の窓口の名残が見て取れました。座席は半円のバーカウンターに4-5席、大理石のカウンターに2席、ボックスソファ席が2つ、2人掛けのカフェテーブルが1つあります。
独りでちびりちびりとウイスキーを舐める紳士、バーテンさんとの会話を楽しむ常連さん達、グループで語り合う若者。様々なお客さん達が、此処で思い思いの時間を過ごしています。
写真:山崎 ナオ
地図を見るモスコミュールを注文すると、大きい氷から割り出したタンブラにぴったりの氷を1つ入れ、いくつかのライムを何度かにぎり丁度良い固さのものを選ぶ所作は熟練のそれです。「すこし辛いかもしれません」と言うバーテンさんの持つウオッカ瓶の底には、白い断片がぎっしり。こちらでは自家製の生姜漬けウォッカを使っておられるようで、ほかの店とはまた違った味が楽しめます。喉を通るたびカーっと熱くなる辛いモスコミュールはなんとも癖になる味です。
お酒のラインナップも豊富で、ウイスキーやリキュール、そしてカクテルと相当こだわっている様子です。1人でまわしているためフードはピクルスなどの乾きもの中心ですが、どれも洋酒に合う肴ばかりです。
みんなでワイワイ! も楽しいですが、時にはこんなオトナの空間でしっぽり飲むってのもまた一興ですよね。歴史ある古都鎌倉、かつて銀行だった建物に思いを馳せながら、レトロなバーで美味しいお酒を愉しむ。皆さんも、そんなとっておきの夜を堪能してみてはいかがでしょうか!
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(2024/4/27更新)
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