平安神宮神苑の無料開放は年2回!6月の開放日は花菖蒲(ハナショウブ)が見ごろ

平安神宮神苑の無料開放は年2回!6月の開放日は花菖蒲(ハナショウブ)が見ごろ

更新日:2019/06/05 11:09

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
京都の人気観光スポット平安神宮ですが、鳥居は見たことがあってもその奥の「神苑」に入ったことがある人は少ないのでは。平安神宮の神苑は明治を代表する日本庭園。7代目小川治兵衛の作庭として有名な池泉回遊式の庭です。神苑の見学には拝観料金が必要ですが、年に2回だけ無料開放される日があります。花菖蒲が見頃となる6月と「平安の苑」が開設された9月19日です。今回は6月の開放日の花菖蒲をご紹介します。

平安神宮神苑の無料開放は年2回

平安神宮神苑の無料開放は年2回

写真:東郷 カオル

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平安神宮神苑は円山公園、無鄰庵などの数々の名園を手がけた7代目小川治兵衛が作庭した日本庭園。東・中・西・南の四つから構成される広大な日本庭園で、普段ですと600円の拝観料が必要です。年に2回だけ6月上旬と9月19日に無料開放されますが、是非6月の開放日を狙ってみてください。9月の開放日は南神苑に「平安の苑」が開設された日なので固定されていますが、6月の無料日は花菖蒲の見ごろに合わせた設定となっています。拝観時間は季節によって異なりますので、公式HPでご確認ください。

※令和元年は6月7日(金)が無料開放の日に決定

平安神宮神苑の広大な敷地に咲く花菖蒲

平安神宮神苑の広大な敷地に咲く花菖蒲

写真:東郷 カオル

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西神苑の白虎池の周辺には、伊勢系・肥後系・江戸系を中心に日本古来の品種200種・2000株が花を咲かせますので、それはもう見事な景色が広がります。 見頃を迎える6月上旬から下旬には池に「八つ橋」が架かり、風情のある景色は必見です。

神苑無料開放の日には、開園前からカメラを持った多くの人が並びます。ですが、混雑のあまり「花菖蒲を撮りに行ったのか人を撮りに行ったのかわからない」なんてことにはなりません。というのも、神苑はとても広いので行列の割には混雑は感じないのです。写真のように見物客は池の周りに程よく散らばりますので、人の頭ばかりの写真になる心配はありません。

雨待ち

雨待ち

写真:東郷 カオル

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普段の写真撮影なら雨は嫌われますが、花菖蒲の撮影では「雨待ち」があります。梅雨時の花は雨の中でこそその美しさを存分に発揮します。カメラマンたちは降りそうで降らない空を見上げてため息交じり。

花弁の上の一滴の露を見つけてはひたすら撮影に没頭する姿も。みな思い思いに花菖蒲の儚い命を楽しんでいます。

最近は混雑時の三脚の使用や、植え込み・苔の上への侵入など、一部の心無いカメラマンのマナーが平安神宮に限らず問題となっています。平安神宮神苑も桜の季節や無料公開日は三脚・一脚の使用はできません。マナー違反は思わぬトラブルを招くことがありますので、ルールは必ず守って皆が気持ちよく、そしていつまでも美しい神苑が楽しめるようにお互い努めましょう。

睡蓮も

睡蓮も

写真:東郷 カオル

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写真は中神苑の蒼龍池の臥龍橋。池の中に三条大橋、五条大橋に使われていた石柱(飛び石となっている)が配置されていて、実際に渡ることもできます。
こちらでは睡蓮が黄色やピンクのかわいらしい花を咲かせています。花菖蒲よりも睡蓮のほうが長い期間楽しめますので、もし花菖蒲にタイミングが合わなくても、こちらで睡蓮を楽しむことができます。

お天気と開花は運次第

花菖蒲や紫陽花のような梅雨時の花は、強い陽射しよりも雨のほうが似合います。雨が降ったら「ラッキー」と思うくらいの気持ちで神苑を散策してみましょう。
花は当たり年やハズレ年があります。その年によって、沢山花を咲かせることもあれば、少ないこともあります。自然が相手なので一喜一憂せずに、その年の景色を楽しんでください。

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