庭園を眺めながら極上うなぎを堪能!浦和「満寿家」でうなぎづくし

庭園を眺めながら極上うなぎを堪能!浦和「満寿家」でうなぎづくし

更新日:2015/04/03 11:43

野山 苺摘のプロフィール写真 野山 苺摘 グルメライター、覆面調査員、推理イベント作家
JR浦和駅西口から徒歩5分。中山道沿いに構える「満寿家」。創業明治21年以来、120余年もの間、伝統の味を守り続けるうなぎの老舗店です。紀州備長炭と、創業以来注ぎ足される秘伝のタレが極上の味を演出します。看板でもある「坂東太郎」は、天然鰻よりも栄養価が高く、霜降りな肉質を堪能することができます。個室で庭園を眺めながら極上うなぎを堪能する贅沢なグルメ旅行に出かけてみてはいかがでしょう?

老舗の風格が漂う個室

老舗の風格が漂う個室

写真:野山 苺摘

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JR浦和駅西口から6分ほど歩いた場所にある、うなぎの老舗「満寿家」。この店では、手入れの行き届いた美しい庭園を眺めながら、離れのお座敷で食事を愉しめます。
予約をして訪問すると人数に合わせて大小8つの部屋が用意されており、すべての部屋が独立した個室になっていて、ひっそりと落ち着いた雰囲気の中でゆっくりとくつろいで食事を愉しむことができます。
料理の注文は旅館に泊まっているかのように、各部屋にある電話を利用します。

写真の部屋は1階にある掘りごたつの個室です。
個室席の場合のみ予約をすることが可能ですが、どの個室になるのかは当日のお楽しみ。
予約なしでふらりと来店すると1階のカウンター席もしくはテーブル席へ案内されます。
たまには街の喧騒から逃れて、ゆっくりと日本伝統の味を満喫してみませんか?

新鮮なうなぎのあらい

新鮮なうなぎのあらい

写真:野山 苺摘

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浦和のうなぎは、岩槻の人形・大宮の盆栽と共に、さいたま市の伝統産業の1つです。
江戸時代には浦和近郊は沼地が多く、川魚が沢山生息する地域で、魚釣りなどを楽しむ行楽客で賑わっていました。
そんな行楽に訪れる人たちに沼地でとれたうなぎを出したのが浦和のうなぎの歴史の始まりで、中山道を行き来する人たちがわざわざ足を運ぶほどの評判になったのです。
実は「満寿家」は伝統産業に属する、浦和のうなぎ事業所でもあります。

浦和の伝統のうな重を頂く前に、焼いていない生のうなぎを食べたことがない方には、是非挑戦して欲しいメニューがあります。
3550円の「おためしセット」はうなぎあらいとうなぎ天婦羅を食すことができる嬉しいセットです。
あらいは蒲焼等で味わうことのできないプリプリした歯ごたえと、刺身ならではのさっぱりとしたテイストを体験することができます。
旅先だからこそ、普段家庭では食べることのできない調理法で、新しいうなぎの味に出会って見るのも良いと思います。

サクサクの衣の中はふんわりジューシー

サクサクの衣の中はふんわりジューシー

写真:野山 苺摘

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うなぎの天麩羅も、焼きものとは一味違った食感を楽しめます。
サクサク食感と、ふんわりジューシーな身の食感を同時に楽しむことができ、焼き物以上にソフトな口当たりに驚く人も多いです。

うなぎの高級ブランド「坂東太郎」

うなぎの高級ブランド「坂東太郎」

写真:野山 苺摘

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この店のうなぎは全て国産のものを使用しており、紀州備長炭で丁寧に焼き上げています。
120年以上もの間、いつ訪れても変わらぬ味の秘密は、創業以来注ぎ足して作り続けられている秘伝のタレ。
そのタレを使用して、熟練された手でひと串ずつじっくりと焼き上げたうなぎは格別な味です。

そして、看板メニュー「坂東太郎」は究極の養殖鰻ブランド。
特別なエサと手間をかけて、長年にわたり研究をかさねて出来たうなぎです。
日本一とも言われる利根川の天然うなぎに限りなく近づけた味わいで、天然うなぎよりも旨味成分のアミノ酸が2倍入っている霜降りの肉質です。
ほどよい脂が口の中でさらりと溶け、もたれることのないあっさりとしたまろやかな旨味が特徴です。

「坂東太郎」のうな重は5200円とかなり高価ですが、旅の想い出としては素敵な贅沢だと思います。
ふっくらした食感とジューシーな味わいを、是非一度は体験してみて欲しい上品な逸品です。

全く異なる食感を味わえる「ひつまぶし」

全く異なる食感を味わえる「ひつまぶし」

写真:野山 苺摘

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「坂東太郎」とは全く異なる、弾力のある食感と香ばしい香りを味わうなら、ひつまぶしがオススメです。
繊細でやわらかな仕上がりのうな重と、ワイルドで3度美味しいひつまぶしの両方を注文して、シェアして食べ比べるのも面白いと思います。

ひつまぶしには食べ方の紙が添えられており、わさびは自分の手ですり、おろしたての風味豊かなものを頂くことができます。
〆はネギやノリと共に出汁をかけて頂くと、ほっこり穏やかな至福の時を満喫できます。

おわりに

「坂東太郎」を使用したうなぎづくしコースは、先付からすべてうなぎを使った数々の料理が登場します。
うなぎあらい・うなぎ天麩羅の他にも、肝焼き・うざく・坂東太郎源平焼などを味わうことのできるコース内容です。
普通の国産のうなぎを肉に例えてロースとすると、坂東太郎は極上の霜降りと言われています。
坂東太郎という名称を初めて知ったという方には特に、この繊細な脂のノリを体験して欲しいです。

平日のランチタイムには、「うなぎランチ(1400円)」や「穴子重(900円)」といったお手軽ランチも提供されています。
北浦和にある埼玉県立近代美術館の鑑賞へ向かう方のお昼ご飯としても立ち寄ってみるのも良いでしょう。

また、江戸時代からの伝統の味「浦和のうなぎ」を、広くPRするために誕生したマスコット『浦和うなこちゃん』の石像と写真撮影をすることも旅の1コマとしてオススメです。
生みの親はアンパンマンの漫画家として有名なやなせたかしさんで、うなこちゃんはさいたま観光大使にも任命されています。
満寿家にもうなこちゃんの像が飾られているので、是非見つけてみて下さい。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/31 訪問

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