サケ稚魚体験放流に参加しよう!札幌市豊平川さけ科学館

サケ稚魚体験放流に参加しよう!札幌市豊平川さけ科学館

更新日:2015/04/23 11:37

ミセス 和子のプロフィール写真 ミセス 和子 北海道ブロガー、街興しフリーライター
「カムバックサーモン運動」って知っていますか。かつて北海道の豊平川はサケが遡上する川でしたが、水質悪化によってサケはまったく遡上しなくなった時期がありました。豊平川に再びサケを戻そうと、サケの稚魚の放流や水質を浄化するなどの努力が継続されて、1981年に再びサケが遡上する川に戻ったのです。札幌市豊平川さけ科学館で1年に一度開催される「サケ稚魚体験放流」をご紹介します。

サケの生態を知ろう!

サケの生態を知ろう!

写真:ミセス 和子

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「札幌市豊平川サケ科学館」は、サケの稚魚を豊平川に放流する事の継続と、サケの生態を知ってより良い環境作りを行う事が主な目的としています。地上1階地下1階のこじんまりとした建物ですが、サケに関する資料が勢ぞろいしていますよ。

サケは川で産卵され海に出て、遠くはベーリング海やアラスカ湾にまで回遊しますが、間違うことなく生まれた川に戻って来るのです。これは、サケに超能力があるからです。カムバックサーモン運動が始まり、今では毎年1000〜2000匹のサケが豊平川に戻って来るようになりました。

このサケ科学館では、展示ホール、飼育展示室、産卵ふ化室、地下観察室に分かれています。

サケの稚魚と対面

サケの稚魚と対面

写真:ミセス 和子

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大きな水槽に驚くほど沢山のサケの稚魚が、元気に泳いでいます。毎年10月〜11月に人工採卵、受精作業が行われて春までに育ったサケの稚魚達です。4センチ〜5センチに成長した稚魚は、サケ稚魚体験放流で放流される稚魚なのです。

このサケは海を回遊して、何割かが2歳から4歳で生まれた川に戻って来るのです。

イトウの稚魚はかわいい

イトウの稚魚はかわいい

写真:ミセス 和子

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札幌市豊平川さけ科学館・飼育室では、サケ以外にもいろいろなサケの仲間の魚が見られます。これは数が少なくなってしまい幻の魚と言われている1歳の「イトウ」の稚魚です。なぜか可愛いと思いませんか。

日本の川で一番大きくなる魚で、2メートルほどに成長します。ほかの魚や岸にいるネズミも食べてしまうと言われています。

サケの稚魚を豊平川へ放流しよう!

サケの稚魚を豊平川へ放流しよう!

写真:ミセス 和子

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このイベントの日は、子供を連れた家族でいっぱいです。川のほとりにカップに入ったサケの稚魚が準備されており、参加者一人一人が「この稚魚が豊平川に戻って来るように」と願いながら、一匹づつ丁寧にサケの稚魚を小川に放流します。

子供達がサケについて興味が持てるイベントで、いつまでも思い出に残りそうな放流風景です。カムバックサーモン運動はここから始まるのです。

開催場所:札幌市豊平川さけ科学館の裏手、豊平川に続く小川
開催日程:H27年5月3日〜6日
開催時間:5月3日・6日は13時〜15時
     5月4日・5日は10時〜15時
申し込み:不要
入場料:無料

盛りだくさんのイベントに参加しよう

盛りだくさんのイベントに参加しよう

写真:ミセス 和子

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札幌市豊平川さけ科学館では、7月には「魚ウオッチング」があります。川に入って網を使って色々な魚をとる実習です。9月下旬は「サケフェスタ」クイズラリーやゲームでサケに親しむお祭りがあります。

10月〜11月は「採卵実習」、サケの人工採卵や受精作業を体験できます。この受精させた稚魚が、春に豊平川に放流する稚魚になるのです。12月には川に戻って来たサケの再利用「皮で靴や小物作りを体験するイベント」が開催されます。

施設名:札幌市豊平川さけ科学館
住所:札幌市南区真駒内公園2-1

おわりに

カムバックサーモン運動でサケの稚魚を豊平川に放流するイベントはこれからも継続して行われます。より良い自然環境作りに協力できるこのサケ稚魚体験放流に、是非一度家族で参加してみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/04 訪問

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