妖精が宿っている?里山で見惚れる春の花!埼玉・武州日野

妖精が宿っている?里山で見惚れる春の花!埼玉・武州日野

更新日:2015/04/02 14:16

暖かくなってきた春一番に姿を見せるカタクリの花は、スプリングエフェメラル(春のはかない命)と呼ばれ、ほんのひとときだけ咲きます。その群生が、埼玉県秩父市の武州日野で見られます。二カ所あるなかで、駅から近く、遊歩道が整備されて歩きやすい、弟富士(おとふじ)カタクリ園をご紹介します。春少しして、咲き始める水芭蕉の生息地も近くにあり、散策コースとしておすすめです!

杉木立の斜面に群生しています

杉木立の斜面に群生しています
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秩父鉄道の武州日野駅を降りて左手へ。踏切を渡り、駅の裏側へ出て山側へ登っていくと、弟富士のカタクリ自生地です。入り口に、虚空蔵菩薩を祀った神社があります。お参りして、遊歩道を進みます。

杉木立はりんとして、雑木林は光が差し込む明るい環境です。光が当たるところにカタクリの花が咲くと言われます。

見ごろは3月下旬から4月中旬です!

見ごろは3月下旬から4月中旬です!
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この時期を見逃さないように、桜とともに楽しんでくださいね。群生している様子は、紫色が地面に散りばめられ、雑木林のなかに宝石が光っているようです。

カタクリの花言葉は、「初恋・寂しさに耐える」

カタクリの花言葉は、「初恋・寂しさに耐える」
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花弁を強くそりかえして、可憐に咲く姿に初々しさを感じます。

カタクリは、ユリ科の多年生植物です。カタクリ属は世界に25種類以上あり、日本のものは在来種で、古来から存在します。球根植物で、地下茎にデンプンを含んでいます。この鱗茎を砕いて、水にさらしたあと、粉にしたら、片栗粉です!今では馬鈴薯から作られていますが、本物のカタクリ粉はこのカタクリから作られていました。

春に花をつける高山植物といえば、水芭蕉!

春に花をつける高山植物といえば、水芭蕉!
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カタクリ自生地から遊歩道をたどった先に、水芭蕉園があります。

水芭蕉といえば、群馬県の尾瀬が有名ですが、埼玉の秩父の里山で見ることができます。尾瀬から水芭蕉を取り寄せて、植栽し、平成14年に開園しました。イノシシが根っこをかじってしまうなど、獣害がひどいため、園内には網が張り巡らされており、入るときに鉄棒の開け閉めをします。無料で見ることができ、見ごろは4月中旬から下旬です。

すっくと水面から立ち上がった白い花姿は、どこか荘厳です。

棚田も楽しめます!

棚田も楽しめます!
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休耕田に水芭蕉が植えられたため、園内は美しい棚田となっています。清らかな水が常に流れ、すがすがしい空気です。

アクセスと周辺の見どころ

都心からは、池袋から西武池袋線の特急で西武秩父駅下車。4、5分歩いたところにある秩父鉄道御花畑駅から秩父鉄道に乗ります。武州日野駅で降りて徒歩2、3分のところです。所要約2時間弱です。

武州日野では、ご紹介したほかに、大塚カタクリの里があり、駅から歩いて10分です。近くには、いちご狩りができる農園や、蕎麦屋などの食事処があり、ゆっくりと散策を楽しめます。山間の春を満喫してくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/28 訪問

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