姫路城をスマホがガイド!見学のお供に姫路城大発見アプリ

姫路城をスマホがガイド!見学のお供に姫路城大発見アプリ

更新日:2017/03/03 13:33

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター
世界文化遺産・国宝姫路城に行ったなら「見どころを外したくない」「詳しい説明が聞きたい」と思う人も多いのでは。でも、自由に見ても回りたい。そんな人にオススメなのが「姫路城大発見アプリ」。スマートフォンやタブレット用のアプリで、姫路城内の特定スポットで操作すると、CGや動画を使って築城当時の姿や城にまつわる伝説を解説してくれるのだ。しかも無料。
さぁ、時空を超えて400年前の姫路城を見に行こう。

見えないものが見える!姫路城大発見アプリ

見えないものが見える!姫路城大発見アプリ

写真:塚本 隆司

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築城当時の様式を、ほぼ完全に残している姫路城。平成の修理を終えた後、白く壮麗な姿が注目を浴びている。内部は、案内板や城内展示物を極力排除。築城当時の姿に近づけることで建築構造や機能が見やすく、城めぐりファンを喜ばせている。
ただ、天守内部は展示物が陳列されているものと思っている人には、物足りなく感じてしまうようだ。

そこで注目して欲しいのがAR(拡張現実)やVR(仮想現実)といった技術を使ったアプリケーション(以下、アプリ)「姫路城大発見アプリ」。スマートフォン(以下、スマホ)やタブレットに映し出されるカメラ画像に、コンピュータグラフィック画像などを重ね合わせ、実際には見えないものを映し出す仕組みだ。
利用するには、事前にダウンロード(無料)が必要。ダウンロード方法については、文末の関連MEMO「世界文化遺産国宝姫路城大入実況」を参考にして欲しい。城内は無料Wi-Fiサービスもあるが、通信環境がよい状態で準備しておこう。

写真は「姫路城大発見アプリ」のスポットがある三の丸広場。市民憩いの広場だが、かつては下屋敷や御殿があったところ。アプリを起動したスマホのカメラをARマーカー(案内板のARと書かれたマーク)にかざすと、往時の風景がCGで映し出される。
ここでは、そのまま振り返ると、そこにはない門まで現れる。姫路城に訪れ、最初にくぐる桜門(大手門)は、古いように見えて、実は1938年(昭和13年)に建てられたもの。本当の門の位置や姿が、アプリを利用することでわかるのだ。

「姫路城大発見アプリ」のARマーカーは、城内外に24カ所。アプリ内にマップがあるので、見落とさないようにチェックしておこう。

兵士が現れ射撃、井戸の上にはお菊さん!?

兵士が現れ射撃、井戸の上にはお菊さん!?

提供元:姫路市

http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/地図を見る

「姫路城大発見アプリ」での動画解説の一例を紹介しよう。
「はの門」下の坂は、姫路城のなかでもドラマロケ地としておなじみ「将軍坂」。ドラマの時代劇「暴れん坊将軍」のエンディングに使われていたため通称「将軍坂」と呼ばれている。ここにもARマーカーがある。

狭間とよばれる○△□の穴は。攻め寄せてきた敵を鉄砲や弓で狙い討つ場所。想像することしかできなかった光景が動画で見られる。(動画には、音声が含まれています。)

提供元:姫路市

http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/地図を見る
兵士が現れ射撃、井戸の上にはお菊さん!?

写真:塚本 隆司

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姫路城内は、数々の伝説が残っているのをご存じだろうか。これも説明板を読むだけではなく紙芝居風に解説してくれるので、子どもたちにも伝わりやすくなった。

伝説のひとつに、播州皿屋敷がある。陰謀に巻き込まれたあげく、井戸に投げ込まれて亡くなったお菊の幽霊が「いちま〜い、にま〜い・・・」と夜な夜な皿を数える怪談話。
上山里(かみのやまさと)曲輪のお菊井戸跡のARスポットでは、「ヒュ〜ドロドロドロ〜」の音とともに、お菊さんが現れる。本来は夜にでる幽霊も、アプリの中では昼間でも現れてくれる。

他には、宮本武蔵の妖怪退治や千姫物語など計5本。小さな子どもでも楽しめる映像になっている。

姫路城大発見アプリなら、天守の柱も透けて見える!

姫路城大発見アプリなら、天守の柱も透けて見える!

写真:塚本 隆司

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博物館のように展示物が並んでいない姫路城天守内部。シンプルに建築物としての機能や美しさを楽しんでもらいたい。城や城下町にまつわる展示が見たい人は、城の北東に兵庫県立歴史博物館にも足を運ぶといいだろう。常設展示が充実しているので、おすすめしたい。

城内は、照明も行灯をイメージしたLED照明にかわり、より往時の風情が感じられる。説明板も最小限に抑えられ、かわりにQRコードを採用。スマホやタブレットが必要だが、これまで以上に充実した内容になっている。英語表記にも対応しているので、海外からの観光客にも喜んでもらえるはずだ。

姫路城大発見アプリなら、天守の柱も透けて見える!

写真:塚本 隆司

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写真は、「姫路城大発見アプリ」の画像をキャプチャしたもの。大柱を中心とした柱組の様子が見られる。肉眼では、決して見られない光景だ。

殿様気分で姫路城下を眺めよう

殿様気分で姫路城下を眺めよう

写真:塚本 隆司

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姫路西の丸は、徳川家康の孫・千姫が暮らした御殿があった場所。ここも今は長局(百間廊下)だけを残し御殿の姿はない。長局に設置されたARマーカーでは、窓からの風景に御殿があった頃の様子を伝えてくれる。通り過ぎてしまいがちなスポットだが、姫路城の華やかな時を垣間見られるのだ。

天守最上階で楽しめる眺望にも仕掛けがある。殿様が見た風景が、どんなものだったのか、誰もが想像するところだろう。それを実現してくれるのも「姫路城大発見アプリ」だ。全方位がCG化され往時の町並みを見せてくれる。
天守最上階は広いとはいえないため、混雑時は利用しづらいかも知れない。

殿様気分で姫路城下を眺めよう

写真:塚本 隆司

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スマホやタブレットを持っていない人は

スマホやタブレットを持っていない人は

写真:塚本 隆司

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「姫路城大発見アプリ」はスマホやタブレット専用のアプリだが、持っていない人でも見られる場所がある。
姫路城入城口の左手にある姫路城見学資料室だ。入城口の手前なので無料で入れる。アプリの内容はビデオで繰り返し上映されているので、入場前に見ておこう。アプリの利用前にどんな映像が見たい人にもオススメだ。

ここには姫路城の大きな模型もあるので、順路や建物の配置などが確認できる。アプリに関係なく、登城前に立ち寄ることをオススメしたいスポット。
シルバー観光ガイドの申込所にもなっている。有料だが、アプリとは違ったアナログな楽しさや発見があるので、こちらもオススメだ。

「姫路城大発見アプリ」で楽しみ倍増!

「姫路城大発見アプリ」を活用した姫路城の楽しみ方を紹介した。
他にも、鎧を着た武将になれたり、姫路城のキャラクターしろまるひめと一緒に写真が撮れたりと、来城記念の写真を撮る機能もある。
姫路城のオススメスポット紹介や古写真のライブラリもあり、まさにガイドブック。事前にダウンロードして旅の計画を練るのも良し。当日はもちろん現地で取得した動画などは、思い出として残せる優れものだ。

姫路城観光に便利で役立つ「姫路城大発見アプリ」。歩きスマホやバッテリー切れには、ご注意を。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/21 訪問

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