橋杭岩は、海岸から海に向かって一列に並んだ岩柱が橋を渡すための杭のように見えることから、このように呼ばれています。国の名勝・天然記念物に指定されているこの橋杭岩は一体どうやってできたのでしょうか?
これはその昔に、弘法大師が天の邪鬼と競って一夜で作り上げたという伝説もありますが、実際のところは波の浸食により岩石層の柔らかい部分が長い間に削られ硬い部分だけが残って現れたということのようです。やはり自然の力はすごい!
この橋杭岩が見渡せる海岸には道の駅があり駐車場・トイレ・売店・観光情報コーナーが利用できるので便利ですよ。
紀伊半島は太平洋に突き出た大きな半島。だから東側の海岸からは海から昇る日の出が見られるのです。特にここは橋杭岩の間から日が昇るのが見られるため、多くの見物客やカメラマンが訪れる有名なスポットとなっています。
刻々と変化する朝焼けの色。これは実際に目で見ないとその美しさは分かりません。天気のよい日にちょっと早起きをして感動的な日の出を見に出かけてみませんか?
また、ここでは見る場所により前景となる岩の位置が違うので、様々な景色を楽しむことができます。ただし、気が付いたら日の出がちょうど岩に隠れていたなんてことがないように場所取りが大事です。
日の出の景色は刻々と変化していきます。また、その日の大気や雲の状態により全く同じ日の出はないと言ってもいいかもしれません。
日の出前、東の空がオレンジ色に染まり始める頃から、日が昇り朝日が周りに差し始めるまで、じっくりと変化する景色を楽しみましょう。
明けゆく朝の景色が美しいのは紹介しましたが、実は暮れゆく景色もなかなかのものです。橋杭岩を望む海岸には山が迫っているため、暮れゆく西の空を眺めることはできませんが、手前から徐々に山の影となって日が陰って行く海の景色は趣があります。
すっかり暗くなった橋杭岩を前景にまだ日が当たっている沖の漁船が怪しく輝くといった珍しい瞬間にも出会えるかもしれません。時間が許せばこの夕景も絶対お薦めです。
橋杭岩から串本の街を通り抜け、くしもと大橋を渡ると紀伊大島へ行くことができます。この島にはトルコ・アメリカ・イギリスに関連したものがありなぜか国際的。
というのはここにはトルコ軍艦遭難事件を伝える記念館や慰霊碑、日本初のアメリカ船来航を記念して建てられた日米修好記念館、そしてイギリス人技師が建てた灯台があるのです。
特に島の東端にある樫野埼は散策にベストなスポット。トルコ雑貨のお店やトルコ記念館・慰霊碑などを見ながら進むと先端に白亜の灯台があります。
この灯台は、イギリス人技師の設計により明治3年に建てられた、日本最初の石造灯台で雰囲気のある建物です。
橋杭岩で日の出を見た後にちょっと足を延ばして、紀伊大島へぜひ立ち寄ってみてください。海の景色が美しく歴史も学べる楽しいスポットですよ。
橋杭岩から見る日の出は、他では見られないユニークなものです。早起きは三文の徳と言うように、ちょっと早起きをすれば一生の思い出となるような朝景を見ることができます。
まずは天気予報をチェック。そして、頑張って早起きをしてファンタスティックな日の出を見に出かけましょう。
間違いなく最高の景色に出会えますよ。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -