まずは奈良公園の入口に位置する興福寺へ行きましょう。
興福寺は国宝の五重塔が有名ですが、南円堂の裏にひっそり建つ三重塔(これも国宝)もなかなか見事なものです。実はこの三重塔の方が古い塔なのですよ。
と言ってもやはり五重塔は興福寺のシンボル。ライトアップされた五重塔は暗い夜空にそびえ立つ姿が何だか昼間より大きく立派に見えます。
興福寺から明治時代に建てられた洋風建築である国立博物館旧館(今は仏像館)を見ながら東大寺に向かいましょう。東大寺は社会の教科書に載っている聖武天皇建立の由緒あるお寺ですが、言わずと知れた奈良の大仏さんが超人気で一度は訪れた人が多いのではないでしょうか。
そんな東大寺の正面入口が南大門。門の額には「大華厳寺」とありますが、これはあまり馴染みのない東大寺の異称です。また、東大寺には「金光明四天王護国之寺(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)」という名前もありますよ。
現在の南大門は鎌倉時代に再建されたもので、大きな大仏殿に見合った国内最大の山門です。門の左右にある仁王様も高さ8メートル以上のビッグサイズ。
ライトアップされたこれらは更に大きく見えて大迫力!
昼間は人でいっぱいの大仏殿も夜はひっそり。夜は回廊内に入れないので中門から中を覗いてみましょう。
ライトアップされて夜の闇の中に浮かび上がる世界最大の木造建築である大仏殿は昼間とは全く違う幻想的なものです。巨大な屋根の上にある金色の鴟尾(しび)が怪しく光って美しい!
次は大仏殿の右手にある三月堂(法華堂)・二月堂の方面にちょっと暗い坂道を上って行きましょう。坂の上のエリアには二月堂・三月堂(法華堂)・四月堂(三昧堂)などが立ち並んでいます。
奈良に春を告げるお水取りの行事で有名な二月堂には夜でもお参りすることができます。ここはナイトウォーク最高の絶景スポットで吊灯篭に灯が入った二月堂から見る奈良の街の夜景が感動的!
二月堂からの夜景を楽しんだ後はお堂の右側にある屋根付きの石段を下って行くと土塀の道を通って大仏殿の裏に出ることができます。この土塀の道(二月堂裏参道)は奈良らしい風情のある通りで人気がありますが、夜に歩く人は多くありません。
そして、南大門から東大寺境内を出て奈良の街に向かって歩くと興福寺近くの猿沢池に戻ることができます。このあたりまで来ると道も明るくなり、夜でもお土産屋さんの前を多くの人が歩いています。
このナイトウォークはお堂に入る訳ではないので賽銭以外のお金は必要ありません。また、このコースには外灯がありますが少し暗いところもあります。暗闇から突然に鹿さんが現れてびっくりすることもあるので要注意です。
■紹介のコース
興福寺→国立博物館→東大寺南大門→大仏殿→二月堂→土塀の道(裏参道)→大仏殿→南大門→猿沢池
約4km、坂道・石段あり
(公園内ライトアップについては記事下MEMOのリンクで確認してください。)
さあ、人気の観光スポットである奈良公園へ昼間とは違う夜の世界の探検に出かけましょう。
そして、坂道を歩いて渇いた喉にビールとたこ焼き、最高ですよ!
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(2024/4/19更新)
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