高野山開創1200年記念行事・プロジェクションマッピングも!

高野山開創1200年記念行事・プロジェクションマッピングも!

更新日:2015/03/31 16:04

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
世界遺産・高野山では平成27年4月2日から5月21日までの間、「高野山開創1200年記念大法会」が行われています。山内で毎日行われる様々な法会。高野山がはじめての方はどこに行ったらいいのか迷いますよね。今回は、主な法会会場となる「奥之院」と「壇上伽藍」を中心にご紹介します。特に根本大塔のプロジェクションマッピングと、再建された中門は必見!新しくなった高野山駅もご紹介します。

厳粛な雰囲気の高野山奥之院

厳粛な雰囲気の高野山奥之院

写真:東郷 カオル

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高野山開創1200年記念大法会は平成27年4月2日から5月21日までの50日間、奥之院燈籠堂と壇上伽藍を中心に高野山の山内で行われます。
写真は奥之院の様子。僧侶たちが列をなして燈籠堂へ向かう様子は圧巻です。後ろからは、弘法大師(空海)の身代わりとして1年間にわたり高野山の重要な法会の御導師をお勤めになる「法印御房」の輿が続きます。

世界遺産として観光客で賑わう高野山ですが、信仰心から訪れる人々は輿に向かって手を合わせて「南無大師遍照金剛」と唱えておられます。写真を撮る場合は信者さんたちの邪魔にならないように配慮することが望まれます。

大法会の会期中はほぼ毎日にように奥之院の燈籠堂でなんらかの行事が行われます。詳しいスケジュールはMEMO欄の「高野山開創1200年記念大法会」の法会日程のページでご確認ください。

再建された中門

再建された中門

写真:東郷 カオル

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高野山には「大門」があることはよく知られていますが、実は「中門」というのも存在していたのです。ですが中門は1843年に火災で焼失してから、長い間壇上伽藍に礎石が残るだけでした。その中門が172年ぶりに再建され、平成27年4月2日午前9時から白鵬・日馬富士・鶴竜の3横綱による奉納土俵入りが行われます。

また、壇上伽藍の裏手には、中門再建の際に伐採された樹齢374年の桧の切り株があり、パワースポットとして密かな人気となっています。場所は壇上伽藍の西塔の奥。壇上伽藍に真新しい案内の立て札もありますし、切り株近くにも立て札がありますので、それを頼りに探してみましょう。

神秘的な高野山のプロジェクションマッピング

神秘的な高野山のプロジェクションマッピング

写真:東郷 カオル

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壇上伽藍にある高野山のシンボル「根本大塔」。真言密教の根本道場として建てられたものですが、難しいことはわからなくてもまず中に入ってみてください。根本大塔は堂内そのものが立体曼荼羅となっており、中に入れば宗教を超えて宇宙を感じることでしょう。その極彩色の堂内には目を奪われること間違いありません。

この根本大塔で平成27年5月12日から17日までの間、3Dプロジェクションマッピングが行われます。「参拝者=僧侶=大塔=大日如来=弘法大師を結ぶ、声明・映像・光の共演」ということですから、大変なスケールです。真言密教の神秘を味わうにはまたとないイベントです。

高野山1200年の光
平成27年5月12日〜17日
1回目:19時20分、2回目:20時10分
入場無料

新しくなった高野山駅

新しくなった高野山駅

写真:東郷 カオル

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開創1200年を迎えるにあたり、平成27年2月22日に高野山駅も新しくリニューアル。国の登録有形文化財にもなっている駅舎の外観を開業当時の意匠に復元し、駅舎2階には資料展示コーナーや展望室を設置。トイレも広くてご年配の方にも使いやすい設計になっています。展望室からは橋本方面の眺望が楽しめます。

この駅舎、立ち寄らずに山内に入ってしまう人が多いのですが、是非立ち寄っていただきたい絶景スポットなのですよ。どのような景色が見られるか、次でご紹介しましょう。

早起きして絶景を見よう!

早起きして絶景を見よう!

写真:東郷 カオル

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高野山駅舎の展望室から見られる絶景とは、雲海です。山上の聖地から見下ろす雲海はとても神秘的。ですが、雲海は条件が揃わないと見ることができませんし、この絶景を見るには早起きが必要です。朝8時頃までに高野山駅に到着すれば、条件が良ければ雲海を見ることができます。季節は春。湿度があること。条件が良ければ、南海電車の橋本駅を過ぎて山を登っていくにつれて霧が出ているので雲海の期待大です。
高野山駅に到着したら、すぐにバスに乗るのではなく、駅舎2階の展望室に向かってください。運が良ければこのような神秘的な光景に出会えます。

行事も興味深いですが…

山内で行われる行事のスケジュールや詳細は、MEMOの「高野山開創1200年記念大法会」の法会日程でご確認ください。5月21日までは毎日なんらかの行事が行われています。どれも目が離せない行事ですが、余裕があれば周りの欧米人観光客を観察してみるとおもしろいです。あんぐりと口を開けて見ている人や、目を輝かせてみている人。厳粛な雰囲気は東洋の神秘として感じるのでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/21 訪問

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