箱根・芦ノ湖1周ジョギング!ゴールでは富士山がお出迎え!

箱根・芦ノ湖1周ジョギング!ゴールでは富士山がお出迎え!

更新日:2015/03/30 17:38

1年を通し混雑している箱根ですが、芦ノ湖の奥や西岸まで行くと静寂の中の原風景がまだまだ残っています。芦ノ湖西岸トレイル(遊歩道)でのジョギングを楽しみながら、あまり知られていない箱根の奥深さを楽しみに出かけましょう!

出発は元箱根の赤鳥居から。喧騒の街中から離れパワースポット・箱根神社へ。

出発は元箱根の赤鳥居から。喧騒の街中から離れパワースポット・箱根神社へ。
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ジョギングコースの出発点があるのは元箱根の街。
こちらへは小田原から10〜15分おきに出ている箱根町や元箱根行きのバスに乗り約1時間。箱根登山バスと伊豆箱根バスの2社が運行しています。
箱根登山バスは芦ノ湖遊覧船の発着地となる元箱根港から小田原までの帰りのバスが夕方まで混雑し行列となるケースが多い為、伊豆箱根バスの利用がお勧めです。
伊豆箱根バスに乗ると双胴船の芦ノ湖遊覧船に乗る「元箱根」で下車します。バスターミナルで現地のパンフレットも入手でき、まずは外にあるコインロッカーに荷物を預けます(小型300円、中型500円、大型800円あり)。

バスターミナル正面の道を元箱根の街へ向かって5分もすると大きく赤い鳥居が見えてきます。

元箱根の鳥居からスタート!パワースポット・箱根神社でまずは参拝。

元箱根の鳥居からスタート!パワースポット・箱根神社でまずは参拝。
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鳥居の下から出発!
芦ノ湖岸の遊歩道を箱根神社へ向かいます。箱根のシンボルとなる湖の中にある鳥居のある神社まで、まずは1キロ、10分弱。ここまでは参拝の方が多く歩道も整備されています。
箱根神社へ入る拝殿への長い石段はジョギング最初には負担を感じますが、ジョギングの安全を願って寄らずにはいられません。

この箱根神社は箱根連山で最も高く山岳信仰の対象として崇められていた神山を背にひかえ、奈良時代の中期737年に万巻上人によって建立された山岳信仰歴史ある神社。開運や出世を叶えるというパワースポットで、徳川家康や源頼朝、源義経などの名だたる戦国武将も戦勝祈願に訪れています。

荘厳な本殿で参拝を終え、石段を下りて箱根園へと向かう一般道を北上します。湖沿いには遊歩道もありますが、石を敷き詰めていたり路面が荒れていたりし道幅も狭く、車に注意して一般道の端を走った方がスムーズです。

20分程で箱根園へ到着。
多くの建物が並んでいますが、駐車場の間を抜けて細い道路を九頭龍神社への矢印を目安に進みます。
縁結びとして訪れる人の多い九頭龍神社。芦ノ湖に棲んでいた毒龍がしばしば波を起こし村民に被害を与えていましたが、箱根神社を創建した万巻上人が石壇を湖中に入れて祈祷で治めたところ龍が神となったとされる神社です。

九頭龍神社まではスタートから5キロ、約40分の道のりです。道は湖から少し離れ、木立を抜け、九頭龍神社の脇を抜けて桃源台方面へ進みます。

走り始めて7キロ地点、約1時間で桃源台を通過。
1時間程のジョギングで充分という方はここで終えてロープウェイに乗って戻っても良いでしょう。
桃源台駅はロープウェイの終点となり、駅構内にお手洗いや自動販売機もありますので一休みするには良い所。ここを過ぎると箱根関所付近まで自動販売機や公衆トイレも無くなりますので準備は万端にしておきましょう。

山深い芦ノ湖西岸歩道を縦断!

山深い芦ノ湖西岸歩道を縦断!
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桃源台から箱根ロープウェイの下をくぐり芦ノ湖北側の湖畔の一般道を10分程走ると「芦ノ湖西岸歩道」の看板があり、ここからは左折し西岸歩道に入ります。入口の看板が一般道からは見えづらいので気をつけましょう。湖尻水門へ向かって細い道を進むと水の音が聞こえ湖尻水門へ到着。
ここまで元箱根の鳥居前から8.5キロ、約1時間15分。箱根神社周辺の混雑が嘘のように湖畔は静まり返り、ときおり鳥のさえずりが聞こえてくるだけです。

ここからはまずは途中の真田浜を目指します。全11キロ中6キロのところにある西岸遊歩道の中間地点です。
道らしい道があるのは前半の深良水門までで、あとは人が1人歩けるだけの幅1メートルも無い未舗装のトレイル(山道)になります。場所によっては木の根が張っていたり、急な崖上の部分もありますので一歩一歩踏みしめて慎重に進みましょう。また、安全の為にも必ず晴れた日の昼間の明るい内に走り終えるように気をつけましょう。

湖尻水門からは「真田浜まであと○キロ」という標識がところどころにあり、約1時間走ると真田浜へ到着します。

芦ノ湖畔の秘境・真田浜で小休止。

芦ノ湖畔の秘境・真田浜で小休止。
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スタートから約14キロ地点。
この真田浜は芦ノ湖西岸歩道を通らない限りは行けません。途中から合流する道もありませんので、遊歩道を来た人だけがたどり着ける秘境の地。
どこか小さい島の海岸に来たようで、芦ノ湖とは思えないほどの透き通った水と静寂の世界。歩けば2分もかからない幅の小さな砂浜ですが、見えるのは空と澄み切った湖水、深緑の山、そして細かく寄せるさざ波だけ。朽ち果てた流木や自然のままに生える背の低い草が秘境ムードを漂わせます。湖の上をピュウッと抜ける風の音だけが聞こえてきます。

芦ノ湖から旧東海道の杉並木を抜け、ゴールへ!

芦ノ湖から旧東海道の杉並木を抜け、ゴールへ!
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真田浜からは芦ノ湖西岸歩道の残り5キロを百貫ノ鼻、箒ヶ鼻と呼ばれる岬のへりを回り込むようにして走り、湖の南側へと入ります。ところどころで湖に浮かぶ箱根神社の鳥居が見え隠れし、走ってきた距離を実感できる地点です。
白浜という浜を抜けると箱根やすらぎの森と呼ばれる自然の大切さを学ぶ施設の森に入りますが、ここからは未舗装だったトレイルから舗装された一般道に変わり、街に戻ってきていることを教えてくれます。

西岸歩道の終点となる箱根園地を抜けると20キロ地点。あとは国道1号線沿いに進み、全国の駅伝ファンに知られる箱根駅伝往路の終点まで500メートル、箱根関所跡まで1.5キロ、ゴールの元箱根の鳥居まではあと3キロ。観光スポットが点在するエリアへ戻ります。

多くの観光客がひっきりなしに行き過ぎる箱根関所跡を通過すると国道1号線脇に旧東海道の杉並木が続きます。歴史を肌で感じながら走ってみるのもお勧めですが、石畳で足元が悪くなりますのでゆっくりと早歩き程度で進みましょう。

杉並木を抜けて5分も進むと、スタートから約3時間、23キロのゴール地点、元箱根の赤い鳥居が見えてきます。

そして、ゴール!

スタートとゴールになる元箱根の鳥居のそばの湖畔からは富士山と箱根の山々に遊覧船が重なり、絵に描いたような光景が見られます。
この絶景は一度ぜひ!

神社や水門、秘境の砂浜、富士山の絶景と、様々な風景を数時間で楽しめるジョギングコースで、長距離を走るのが苦手な方は東岸の元箱根〜桃源台、西岸歩道の桃源台〜箱根関所跡のみをまずは走ってみても良いでしょう。
ただ、芦ノ湖西岸歩道を走る場合には山道でも走れる装備の必要がありますのでご注意を。

箱根に残る大自然の空気を吸いに、芦ノ湖へ。

とかく混雑や渋滞のイメージのある箱根ですが、アクセスの悪い所にはまだまだ多くの自然が残されています。特に芦ノ湖西岸は山の自然なままの姿が見られる場所が多くあり、森林浴には最適なエリアです。

ジョギングにもお勧めのエリアですが、給水の取れる自動販売機やトイレはスタートの元箱根(こちらのみコンビニもあります)と箱根神社周辺、桃源台と箱根関所跡周辺のみとなり、これ以外のエリアでは人はまばらとなり休憩所もありませんので、必ず昼の明るい内に走り終えるようにしましょう。

自分の足で走る箱根の新たな旅へ。
出かけてみませんか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/13 訪問

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