三朝温泉は風光明媚で、独特な上品さを感じる温泉地です。
湯村温泉(兵庫県)が舞台として知られる「夢千代日記」も、実は三朝温泉が本来のモデル。
山陰でも特に芸者が多かった温泉地の歴史が、今の好ましい風情を支えていると感じます。
大型の和風ホテルも多い三朝温泉で、登録有形文化財の建築で知られるのが旅館大橋。凄いのは建築だけではなく、料理も温泉も猛烈に素晴らしいのです。
三朝温泉には恋愛のパワースポット「恋谷橋」があり、数ある旅館の中でも風情が素晴らしい旅館大橋は、映画「恋谷橋」のロケ地にもなりました。
写真:藤田 聡
地図を見る旅館大橋で最も知られていないのが、料理の凄さだと思われるので、真っ先に紹介します。
「現代の名工」に表彰された総料理長が生み出す料理は、味はもちろん盛り付けが凄く、名工の名前通りの素晴らしさです。
前菜は、どの宿でも立派な盛り付けで登場しますが、本当に差が出るのは、その後です。後から出される料理の全てが、前菜と同様の立派な盛り付けで登場するのです。
お造りやデザートに至るまで、凝った盛り付けで登場する料理は、まさに圧巻。
ネタバレにならないように前菜の写真だけ掲載しますが、本当は全ての料理を写真で紹介したい程の素晴らしさなのです。
通常コースでも素晴らしいので、グレードアップ料理も是非見てみたいと思ってしまいます。よって料理重視の方は、最初から上級懐石の宿泊プランで予約するのがおすすめです。
写真:藤田 聡
地図を見る湯船の底から源泉が湧く「足元湧出温泉」は、日本全国でも数える程しか無い貴重な温泉です。
三朝温泉には「足元湧出温泉」を持つ宿が多数あり、温泉好きには特に有名な温泉地。中でも、旅館大橋の大浴場「巌窟の湯」には、「足元湧出温泉」が三つ並び壮観です。
蔦温泉旅館(青森県)には、男女と貸切合わせて、4つの「足元湧出温泉」がありますが、一つの大浴場に3つ並ぶのは、日本でもここだけの凄い温泉なのです。
時間帯で男女交代する、もう一方の浴場には露天風呂に加えて、ラジウム泉で有名な三朝温泉のミストサウナもあります。
写真:藤田 聡
地図を見る三朝温泉・旅館大橋は、国の登録有形文化財に登録された建築で知られます。
重厚な建築から伝統や風情を感じる上に、内装は近代的で古臭さは全くありません。
客室はもちろん、廊下などの風情も素晴らしく、和風ピンク色の蘇芳色(すおういろ)など、和服伝統の暖色系色彩に癒やされます。
日本建築の伝統である、光と陰の演出にも心奪われますが、微妙な色彩もコントラストも、とても写真では再現できないものです。
肉眼で見て楽しむしか無い、究極の美意識が詰まった建築に圧倒され、凄いと実感出来ます。
いい温泉宿とは、「料理と温泉と建築」の三拍子が揃う宿です。
三拍子が揃った宿は少なく、なかなか巡りあうことはできません。
しかし、三朝温泉・旅館大橋は、料理と温泉と建築の三拍子が揃うのはもちろん、それぞれの要素が「凄い!」と言えるレベルに到達。
誰にでも自信を持っておすすめ出来る、西日本を代表する高級温泉旅館です。
旅館大橋があるのは鳥取県西部ですが、山陰自動車道が大栄東伯IC(鳥取県)から出雲IC(島根県)まで開通し、島根県東部の観光基地としても最適です。
島根県東部には、世界遺産の石見銀山や出雲大社、アメリカの日本庭園専門誌で11年連続日本一に選ばれ続ける足立美術館など、山陰地方を代表する観光地が揃い、米子空港に加えて出雲空港も利用出来ます。
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(2024/3/19更新)
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