タイ少数民族と暮らしたい!オムコイ村の「バンブーハウス」

タイ少数民族と暮らしたい!オムコイ村の「バンブーハウス」

更新日:2015/03/18 13:35

タイ北部の中心都市、チェンマイから南西へ約180キロメートル。山岳少数民族「カレン族」が暮らすオムコイ村のはずれに、旅の舞台「バンブーハウス」があります。

誰もが1度は憧れる「少数民族のリアルな生活を体験してみたい」が、体験どころか、気が付けば一緒に生活を楽しみ、生きる喜びを分かち合っている。少数民族を訪ね歩くツアーでは絶対に味わうことのできない、「カレン族」の暮らしに溶け込む旅をご紹介します。

柔らかな暮らしをカレン族伝統の「バンブーハウス」で

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一歩足を踏み込めば、その重みで竹がぐっとしなり沈み込む。ふわふわと体が浮きながら歩く、不思議な感覚に最初は歩きにくい、と戸惑うものの、いつの間にか床が自分に呼応して、実は衝撃を吸収して膝や腰によいのでは?なんて、分析をしたくなるような「バンブーハウス」。気づけば歩くのが病みつきになってしまいます。

丸い竹を割いて平になるように形をあつらえ、それを1枚1枚丁寧に貼り合わせたカレン族伝統の高床式家屋の蚊帳の下に、日本と同じようにお布団を敷いて眠ります。割り竹のすき間からは絶えず日が差し込み、森の中の木漏れ日で休息を取っているような居心地が、心を開放してくれるような気分になります。家の前のテラスに腰を下ろせば、山から採取したランの小さく可憐な花が出迎えてくれます。

チェンマイから5時間、距離にしたらさほど遠くもないオムコイ村の「バンブーハウス」。ここに流れる時間はゆっくりゆっくりと動き、心と身体を自然の中へと誘います。

何ができるかお楽しみ!カレン族の日常におじゃまします

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「バンブーハウス」の周りには、ガイドブックに掲載されるような有名な観光スポットはありません。カレン族の村人が棚田で米作りに精を出し、川や滝では魚捕りに洗濯に水浴びを楽しみ、野山ではきのこや野草採集に狩猟を営む。何もないようで、すべてが賄える日常があります。

旅人を迎え入れてくれるのは、ここに暮らす日本人のクンター(おじいさん、愛称です)さんと、カレン族の奥さまラーさんです。笑顔がステキで元気いっぱいの女将、ラーさんの半ば思い付き?で始まった、少数民族の生活体験民泊小屋「バンブーハウス」では、季節に応じた体験が待ち構えています。クンターさんはもちろん日本語ができるので、事前にどんなことをやってみたいのかをメールで相談するとよいでしょう。

■こんなことが体験できます!
カレン族料理、薬草入り焼酎試飲(実費)、棚田散策、田植え、稲刈り、川漁、滝遊び、ミニ・トレッキング、カレン織り見学、冠婚葬祭、教会日曜礼拝、水曜朝市、星空観察など

生活は「生きる活動」だと感じるオムコイの暮らし

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朝食を終えて、熱い薬草茶をいただきながらほっと一息。天気もよいし、滝遊びにいこう!と、ラーさんの元気な提案でその日の予定が決まります。何かをいそいそと準備するラーさんの手には、投網(とあみ)がしっかりと握られています。

集落から少し離れた名もなき滝は、村に住むカレン族の憩いの場。今日の夕食は川魚料理だよ!といって、何度も網を投げ入れるも、なかなか魚は捕れません。川に遊びに来た子供たちも巻き込んで、ようやく捕れた1匹の川魚を手に取り「こういう日もあるよ!1匹では夕食には足らないから、ここで食べよう!」と、あっという間に火をおこし、驚くほど上手に魚を焼き始めます。火の熱さに驚いて飛び出てきたカエルもパッと捕まえて、あっという間にバーベーキュー。

生きること、食べること、遊ぶこと、がすべてつながる。
そんなカレン族の生活の営みが見えてきます。

カレン族の朝ごはんは「オイテテ!」

カレン族の朝ごはんは「オイテテ!」
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「オイテテ!(カレン語でおいしい)」と思わず口にしてしまうカレン料理。クンターさんとラーさんが時間をかけて作るカレン料理が、カントーク(タイ式ちゃぶ台)の上に並びます。

ナムプリック・パーラー(発酵させた川魚ベースの唐辛子みそ)に、ゆで野菜や生野菜を付けていただく料理は、どことなく日本を思い出しつつも、ピリっとした辛味がタイにいること強烈に感じさせます。そのほか北タイでは代表的なおかずのサイウア(薬草入り腸詰め)や、ソムタム(パパイヤサラダ)など、ふだん着の料理がなぜかとても新鮮に感じられます。そして夜は、カレン料理に薬草入り焼酎で気分も最高潮。星空を眺めながら、その日1日をじっくりと振り返ってみてください。

*辛いのが苦手な場合は、事前に伝えれば対応していただけます。

素朴で豊か。精霊とともに生きるカレン族の暮らしを味わう貴重な体験

近年、東南アジアでは「少数民族の家に泊まるトレッキングツアー」が大人気です。しかし、招待客としておもてなしを受けるものの、少数民族の暮らし振りはイマイチよく分からないのが実情です。

素朴でいてとても豊か。
そして幸せそうに笑う、山岳に生きる少数民族カレン族の人々の暮らしに触れてみてください。オムコイ村の「バンブーハウス」での体験は、ほかではできない貴重な経験になるでしょう。

■アクセス
チェンマイから:8:20発と14時発の1日2便。所要時間約4時間半。
オムコイ行き直行バス乗り場は、旧市街の南端にあるチェンマイ門市場前通り(お堀の内側)にあります。門を左後方にして一方通行の道を逆方向に徒歩2〜3分、2つ目のセブンイレブン前脇の路肩から出発します。

*必ず事前にご連絡をしてください。
*中間地点ホート止まりのバスも運行しているので、ご注意ください。
*オムコイ(BAN OMKOI)に入るとバスは何度か停車します。終点で車掌に降りるように促されるまで、じっとしていましょう。

詳しくはMEMOの「オムコイ・バンブーハウス」を参照してください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/09 訪問

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