有福温泉街は、いわゆる派手な温泉街ではなく、どちらかというと地味でひなびた雰囲気。細い坂道や路地裏の階段を登るなど、昔ながらの雰囲気を保った街並みは散策するだけでも楽しめます。
散策も、半日もあれば十分まわれる広さ。
その情緒溢れ、雰囲気ある町並みのせいか、カメラ片手にシャッター音を響かせながら歩く人たちの姿も多く見られます。
では温泉街の外湯巡りの一部をご紹介しましょう。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る有福温泉には外湯といわれる共同浴場が3つあります。せっかくなので外湯巡りもおススメ。
その中の1つ、「御前湯(ごぜんゆ)」は細い石段の坂道を登ったところにあります。
有福温泉の中でもひときわ目を引くのがこの煉瓦作りの外壁。半円のアーチ型の入口に街灯のランプも大正ロマンを彷彿させます。入口入ると正面に昔懐かしい番台も。木でしつらえた番台は、今ではいいアクセントにもなっています。
靴を脱いで上がって左が男性、右が女性となっています。
ちなみにその他の外湯は「さつき湯」と「やよい湯」。
微妙にそれぞれお湯の温度が違うので、寒い冬場の湯巡りの順番としてはぬるめの「やよい湯」⇒「御前湯」⇒「さつき湯」がオススメです。
逆に夏場はぬるめの「やよい湯」がいいかもしれません。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る有福温泉のお湯は無色透明の単純温泉。やわらかい肌触りで、子供からお年寄りまで楽しめる老若男女の湯ということもあり、観光客のみならず地元の方の普段使いとしても、なくてはならない存在のようです。
ちなみにこちらの御前湯は内湯が1つ。(その他貸切風呂もあり/1時間1200円)
特徴的なのはその湯船の形状。六角形にかたどられた浴室の真ん中からは石でできたモニュメントから昏々とお湯が注がれています。
また窓の形状も入口同様アーチ型になっていて、なんともレトロな風情を感じられます。
※入浴料、営業時間などの詳細は下記MEMO欄【島根県江津市観光協会 有福温泉】でご確認ください。
有福温泉がある江津市は、かつて万葉歌人・柿本人麻呂が江津在住だった「依羅娘子(よさみのおとめ)」と恋をした地でもあることから、ご縁が深まる地として県から唯一選定された恋人の聖地となっています。
そんな恋人の聖地で、石見地方の特産品でもある石見瓦を使った縁結び「変わらぬご縁」がカップルや恋人たちをはじめ、友達同士や大切な人を思い有福カフェの一角に括りつけられています。ちなみに瓦は1枚500円。瓦の色によってそれぞれ願いごとも違います。
例)●赤色・・変わらない愛情 ●紫色・・変わらない気品 ●青色・・変わらない慈愛
●黄色・・変わらない友情 etc
色とりどりの瓦の中から、コレっと思う1枚を選んで、恋人や友達同士と変わらぬご縁、結んでみては?
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る街の散策の合間にランチやカフェをするなら「有福カフェ」でどうぞ。地元産の野菜や、全国でも有名な島根県産仁多米のお米を使ったメニュー、毎朝仕入れた生地で焼き上げる手作りパンなど、こだわりのメニューがいただけます。
また、竹炭を使用した「竹炭珈琲」も人気。その竹炭珈琲を使った「あいす竹炭(たけすみ)珈琲 520円」は見た目もインパクト大!アイスというよりシャーベットのようなシャリシャリ感が特徴。珈琲の味もほんのり、甘くなく大人の味です。
こちらのカフェ、実は敷地内に貸切の露天風呂や宿泊施設も併設。日帰りプランや宿泊プランもあるので、使い方も自由。自分の計画にあったプランで楽しめる幅広い使い方ができるカフェです。
※営業時間など詳細は下記MEMO【有福カフェ】欄でご確認ください。
土曜の夜には、地元神楽団による石見地方伝統の石見神楽も楽しむことができます。記紀に出てくる、神、鬼、大蛇などを題材にした神楽は迫力満点。なかなか神楽を目の前で見る機会がない方は、温泉とともに楽しんでみてはいかが?
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(2024/4/20更新)
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