混浴露天風呂とスッポン料理が楽しめる嬬恋村の登喜和荘

混浴露天風呂とスッポン料理が楽しめる嬬恋村の登喜和荘

更新日:2015/03/13 11:04

美味しいスッポン料理を食べることができ、しかも混浴露天風呂に入ることのできる夢のような宿があることをご存知だろうか。そんな希望を叶えてくれるのが群馬県吾妻郡嬬恋村にある半出来温泉「登喜和荘」だ。屋根すらない非常にオープンな混浴露天風呂が24時間楽しめるぞ!夜の人がいないときは2人っきりの入浴なんかもできるかも!
近くにある草津のような王道ではない楽しみ方をしたい!という方に是非オススメしたい宿だ!

温泉が「半出来」なのか?

温泉が「半出来」なのか?
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温泉の名前を見ると「半出来温泉」となっていて何だか出来が悪い温泉なのかと思ってしまう方もいると思う。半出来の由来とは近隣の地域に比べて土地が痩せていたため、同じ面積で同じ作物を作っても半分しか収穫が無かったことから「半出来」と呼ばれるようになったのだ。決して温泉の質が悪いわけではないことを最初に説明しておこう。
むしろ温泉は「上出来」で源泉かけ流しが思う存分楽しめるぞ!摂氏43度とやや温めの温度で露天風呂に至っては40度以下と非常に温かくゆっくり浸かっていられることが特徴だ。

源泉かけ流しのため、そのまま飲むことも出来て消化器疾患や便秘に効能があり胃腸に不安がある人は是非飲んでほしい温泉である。ただ、味は塩化物泉であり海水を薄めたような味がする為、人を選ぶ味わい、と言ったところであろう。

予約必須!名物スッポン料理!

予約必須!名物スッポン料理!
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登喜和荘の魅力は温泉だけではない!その場で捌いてくれるスッポン料理も絶品である。スッポン料理と聞くと精力増強や滋養強壮のイメージが強く男性の食べ物という認識があるが、実は非常に多くのコラーゲンが含まれており、かつアミノ酸をはじめとする豊富な栄養素が肌のハリや弾力、潤いの維持などの効果を発揮するのだ。
男性はもちろん、女性にも様々な効果が期待できるスッポン料理は食べてみる価値アリだ!

スッポンフルコースの料理の内容は時期によって多少違うが「鍋」「から揚げ」「塩焼き」「刺身」「生き血」「塩辛」そして〆の「雑炊」だ。刺身に関してはお肉の他にレバーと白子というめったにお目にかかれない一品でゆず胡椒としょうゆをつけて食べるのが非常に美味しい。
鍋については火を消して冷めてしまうとすべてがゼリー状になってしまうほどのコラーゲンたっぷり具合である。〆の雑炊ですべて美味しく頂こう!

また生き血は何も言わないと焼酎で割ってくれるが事前に言えばワインやオレンジジュースなどでも割ってくれるようだ。焼酎が苦手な方は予約を取る際に話しておこう。

非常に開放的な混浴露天風呂

非常に開放的な混浴露天風呂
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登喜和荘の隠れた名物として混浴露天風呂がある。目の前を吾妻川が流れる非常に開放的な露天風呂だ。開放的すぎて川の向こうの民家からは丸見えである。温泉自体は24時間入浴可能だが人目が気になるかも・・・と言う方は夜に入るのがいいだろう。運がよければ満点の星空を眺めながら温めの温泉にゆっくり浸かることが出来るので非常にオススメだ。

露天風呂は源泉をそのまま使用しており、加温・循環は一切していない。また屋根が付いていない為、藻が発生していることもあるが掃除をしていないからではないことを理解しておこう。野趣溢れる露天風呂の雰囲気を維持する為にあえて屋根をつけていないのだ。
赤提灯が出迎えてくれる秘湯の混浴露天風呂、足を伸ばす価値は十分にある!

ちなみに内湯は男女別でもちろん源泉かけ流しなので混浴はちょっと・・・と言う方は内湯でゆっくりしよう!

電車でも行ける利便性!

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Googleマップ等で調べて頂くとわかるがJR吾妻線「袋倉」駅が近い。ただ現地までのルートを調べると川をぐるっと回る迂回ルートが表示され徒歩で30分近くかかってしまう。これでは歩いていけないと思ってしまうだろう。
実は地元住民が使っている「裏道」が存在するのだ!その昔、宿の主人が駅へ向かいやすくする為に掛けた丸太の橋が近隣の住民も使うようになり村で管理をする立派な吊り橋と姿を変えたのである。このつり橋を使えば何と徒歩7分!

駅を出て左へ行き線路をくぐると登喜和荘の看板が見えてくる。これを道沿いに行けば吊り橋に着くのだが途中がちょっとしたハイキングコースのようになっており通る際は歩きやすい靴と服装で行くのが望ましい。吾妻川を見下ろしながら吊り橋を渡るのは本当に気持ちがいい。

当日は歩くのが面倒だ、ということであれば袋倉駅か万座鹿沢口駅であれば無料で送迎をしてくれるのでコンディションに合わせて選択をしよう。

外観・宿内・室内について

外観・宿内・室内について
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登喜和荘は決して「高級リゾートホテル」ではないことを念を押しておく。名前のとおり民宿に近い。その分、アットホームな雰囲気が漂っており「実家のような安心感」があるだろう。宿のご主人、奥様もお父さんお母さんのように接してくれるため居心地は非常にいい。
室内には水周りがなくトイレと洗面台は共用の物を使用する。部屋は和室にテーブル(冬はこたつ)、布団は自身で敷くスタイルだ。食事に関しては食堂があるのでそこで食べることになる。

長く続いてほしい宿

1975年に誕生した登喜和荘。各種の雑誌やテレビなどで取り上げられたこともある老舗である。宿を支えているのはスッポン料理・源泉かけ流し温泉というのもあるが一番の魅力は宿の主人と奥様であろう。
宿泊客に満足してもらう為に無農薬で自家製野菜を作っておりそれを提供している。季節に応じた旬で新鮮なものを味わえるようなきめ細かい配慮がある。
この魅力に惹かれ多くのリピーターがいるのであろう。あなたもこの魅力を存分に味わい尽くしてほしい。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/02/28−2015/03/01 訪問

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