谷中の和をショッピングからアートまでたっぷり味わう歩き方

谷中の和をショッピングからアートまでたっぷり味わう歩き方

更新日:2015/03/09 10:53

小林 理沙のプロフィール写真 小林 理沙 日本語教師、翻訳家
人気の谷根千から「和」をテーマに谷中をご紹介します。オススメの5箇所をピックアップしてみました。
大量生産やチェーン店から離れた人の手のぬくもりを感じることができるはずです。日暮里駅で降りたら、楽しい下町散策の始まりです!
買って、食べて、見て、めいっぱい江戸情緒を感じてください!

粋な和小物なら「いせ辰」に直行!

粋な和小物なら「いせ辰」に直行!

写真:小林 理沙

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1864年創業の老舗「いせ辰」は、千代紙やぽち袋、張り子人形の犬の置物などを通して、江戸の粋を現代に伝えているお店です。

千代紙は模様が印刷されたものではなく、版画の用法で刷られています。江戸特有のはっきりした色使いの千代紙や、大正ロマンの旗手として名を馳せた竹久夢二デザインの千代紙も販売されています。
素敵な柄の千代紙は、そのまま額に入れて飾ってもオシャレです!

また、「いせ辰」のぽち袋はとにかく種類が豊富でかわいいので、ストックしておくといざという時に便利です。

外国人へのお土産やプレゼントにもうってつけですが、日本人にも日本特有の美しさや遊び心を再発見できるような良いプレゼントになると思います。

今では希少な象牙を扱う「若菜象牙店」

今では希少な象牙を扱う「若菜象牙店」

写真:小林 理沙

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現在では珍しくなった象牙ですが、江戸象牙は400年以上にわたって受け継がれた伝統技術です。「若菜象牙店」では、写真でご覧いただけるような耳かきや菓子切などリーズナブルなものから綿密な細工が施された人形などまで扱っています。
江戸の伝統工芸を肌で感じられるお店です。大人の社会科見学にもなります。

アートな気分も満足!「朝倉彫塑館」

アートな気分も満足!「朝倉彫塑館」

写真:小林 理沙

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アートスポットが点在する谷根千ですが、谷中の「朝倉彫塑館」も美術ファンには欠かせない存在です!
明治から昭和時代にかけて活躍した彫塑家(彫刻家)の朝倉文夫の美術館です。朝倉文夫は「東洋のロダン」と異名をとった人物として知られています。
この美術館は芸術家自らが設計したアトリエ兼自宅を改築したものです。作品の展示された洋風の空間だけなく、広々とした格式の高い和室や、湧き水が流れる池を配した日本庭園や、屋上の庭園も見どころです。

手間暇かけて焼かれた「たいち」の絶品たい焼き

手間暇かけて焼かれた「たいち」の絶品たい焼き

写真:小林 理沙

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せっかくの下町散策ですから、「和」で終始一貫したいという方には、おやつタイムにたい焼きがオススメです。
「たいち」のは、一枚ずつ丁寧に焼かれており、パリッとした薄皮の中には餡子がたっぷり入っています。売り切れることもある、このたい焼きを一度お試しください!

江戸時代にタイムトリップ!「観音寺の築地(ついじ)塀」

江戸時代にタイムトリップ!「観音寺の築地(ついじ)塀」

写真:小林 理沙

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江戸時代に造られた土塀です。
土と瓦を交互に積み重ねて作られたいわゆる練り塀に、屋根瓦がふかれた珍しい造りです。

この築地塀の向こうにある観音寺は吉良邸の討ち入りの密談をしたと言われ、「赤穂浪士ゆかりの地」として知られています。

この土塀を境に、空気感がガラリと変わり、急に時間を遡ったかのような錯覚に陥ります。谷中が江戸有数の寺町だった時代に、自然と思いをはせてしまいます。

なお、「観音寺の築地塀」は、1992年に台東区のまちかど賞を受賞し、街のシンボル的な存在となっています。

おわりに、

東京はいくつもの顔を持っています。下町という顔は、大都会の冷たい顔とは正反対です。周囲に合わせてせかせか急ぐ必要はなく、マイペースに歩くことができます。
どことなく懐かしさを感じる風情を残す谷中には、個人商店も多く活気があり賑やかな雰囲気。ここでしか手に入らないもの、経験できないものもたくさんあります。ぜひ、ご自身の足で谷中を探索してみてください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/18−2015/01/24 訪問

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