写真:渡部 洋一
地図を見る鎌倉の中でも人気のエリア、長谷。その代表格とも言える観光スポット長谷寺は、天平8年(736年)の創建と伝わる、古都鎌倉でも有数の歴史を誇る名刹です。境内に四季折々の花が咲き乱れるその景観は、「花の寺」とも称されるほどの美しさ。梅、ツツジ、紫陽花、紅葉とその季節ならではの美しさを見せてくれるこの寺は、もちろん春の桜も見事です。
写真は、境内にある観音堂と桜の競演。観音堂内部には、日本最大級の木造観音である高さ9.18メートルの十一面観音(長谷観音)が安置されています。
歴史ある寺院と桜の優美な競演。古都鎌倉ならではの桜風景です。
写真:渡部 洋一
地図を見る長谷寺と並んで鎌倉を代表する有名な観光スポット、高徳院の鎌倉大仏。日本三大大仏の一つにも数えられ、奈良の大仏に次ぐ高い知名度を誇ります。
諸説ありますが、建立時期は概ね13世紀とされる歴史ある大仏様。像高約11.39メートル(台座を含め高さ13.35メートル)という、堂々たるたたずまいです。当初は全体が金箔で覆われており、現在も一部金箔が残っています。
国家事業であった奈良の大仏と異なり、庶民からの寄付によって造られたという鎌倉の大仏様は、建立から800年近くの時を経た現在でも、鎌倉のシンボルであり続けています。
その昔、大仏殿の中に安置されていたと言われる鎌倉の大仏様。室町時代の地震による津波で大仏殿が倒壊してからは、灼熱の夏も厳しい冬も空の下で、湘南の風に吹かれ続けてきました。そして現代では、毎年春に咲き誇る可憐な桜を眺めているのです。
大仏殿を失い、野にさらされているからこそ楽しむことのできる、大仏様と桜の見事な競演。鎌倉を代表する桜の景観と言えます。
写真:渡部 洋一
地図を見るここまでにご紹介した長谷寺と高徳院鎌倉大仏は、鎌倉を代表する観光スポットということもあり、人出もなかなかのもの。
静かに落ち着いて桜を観賞したいという人にオススメなのが、長谷の穴場スポットと言える御霊神社です。
人の少ない静かな境内に、美しいソメイヨシノが咲き誇ります。また、ソメイヨシノより少し早い時期には、赤色の鮮やかなコヒカンザクラも楽しむこともできます。
人の多い長谷の中で隠れ家的な御霊神社で、のんびりと桜を楽しむのもオススメです。
写真:渡部 洋一
地図を見る実は、桜の咲くこの時期、長谷では他にも美しい花を咲かせる寺があります。
写真は、光則寺に咲く見事なカイドウ。高さ約7メートル、樹齢約200年の古木で、市の天然記念物に指定されています。
また、参道にはソメイヨシノが、山門前には樹齢100年とも言われるしだれ桜もあり、光則寺は長谷寺に負けない「花の寺」と言えます。観光客も少なく、静かに春の花々を愛でることができます。
いかがでしたか?
鎌倉でも特に人気のエリア長谷周辺で、桜をはじめとした春の花々を楽しめるスポットをご紹介しました。全て江ノ電長谷駅から徒歩圏内にあるので、春の鎌倉散歩に最適です。
鎌倉の桜の見頃は、例年3月下旬から4月中旬。ただでさえ魅力的な歴史の街に、優美な桜が淡い色を添える春は、古都鎌倉を歩くのに大変オススメな季節と言えます。
あなたも是非春の鎌倉を訪れ、歴史と花の香りの中を歩いてみませんか?
各寺院の入場料、入場時間等の情報は、記事下MEMOリンクよりご覧ください。
(なお、長谷寺の桜については『古都鎌倉を代表する「花の寺」!春の長谷寺で桜と絶景を楽しもう!』でさらに詳しくご紹介しています。記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。)
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(2024/4/19更新)
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