ライトアップは“夜桜電車”で!京都・嵐電「桜のトンネル」

ライトアップは“夜桜電車”で!京都・嵐電「桜のトンネル」

更新日:2016/02/04 17:40

京都市内中心部の四条大宮から渡月橋の近くの嵐山駅と、北野天満宮近くの北野白梅町駅を繋ぐ、京福電気鉄道嵐山線・北野線(通称嵐電)。観光電車として親しまれているこの北野線では、毎年春に、鳴滝駅と宇多野駅の間で「桜のトンネル」が姿を現し、多くの観光客が電車の窓から満開の桜に歓声を挙げます。

夜には「夜桜電車」が走り、ライトアップされた桜が幻想的に浮かびあがる、そんな風景を、動画も含めてご紹介します。

嵐電紹介

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嵐電は、市内から観光地の嵐山へ向けて走っています。本線の途中駅には太秦広隆寺、車折神社などの名寺が、また途中の帷子ノ辻駅からは北野天満宮方面へ支線が分かれて、世界遺産の仁和寺・竜安寺方面へ向かいます。途中、一部路面を車と並んで走るのどかな電車。平日の朝夕の時間帯には大勢の通勤・通学客が利用していますが、観光シーズンには多くの観光客が利用しています。

上の写真は、嵐山線の太秦駅近くの広隆寺前の風景です。

「嵐電桜のトンネル」ライトアップ(動画)

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電車が「嵐電桜のトンネル」を通過するときには、車内灯を消し、スピードを落とし、ゆっくりと進みます、車内アナウンスでも「幻想的な夜桜の区間をお楽しみください」と、紹介があり、暗闇に浮かび上がる幻想的な桜の風景を、左右の窓から、また先頭あるいは最後尾の窓からも満喫できます。また、線路脇から見ると、暗闇の中、車体に映る桜の姿が美しく印象的です。

満開のライトアップされた「嵐電桜のトンネル」を、線路脇からと電車の車内から撮影した臨場感いっぱいの動画です。春を感じてみてください。

徐行を始める夜桜電車と「嵐電桜のトンネル」ライトアップ

徐行を始める夜桜電車と「嵐電桜のトンネル」ライトアップ
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住宅街の中に桜のトンネルがあるので、踏切と、一か所だけ線路脇に近づいて見学できる場所があります。その場所では柵があって警備員もいて、線路を渡ることができません。反対側に渡るには、住宅街の路を通って近くの踏切からぐるっと回り込む必要がありますが、線路の両側から見ると良いです。

電車は10分〜20分に一度上下線合わせて二度通るので、少し待てば必ず桜のトンネルを通る電車を間近で見ることができます。

上の写真は、夜桜電車がゆっくりとライトアップされた「嵐電桜のトンネル」の中を走るときに、車体にも映し出される桜の様子です。

昼間の「嵐電桜のトンネル」

昼間の「嵐電桜のトンネル」
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嵐電北野線は、帷子ノ辻駅から、北野白梅町駅までの9駅。順番に常盤、鳴滝、宇多野、御室仁和寺、妙心寺、龍安寺、等持院です。どの駅で降りても古都京都を散策したくなるような駅名が続いています。鳴滝駅と宇多野駅の間の線路沿いに咲く約70本の染井吉野の桜並木「嵐電桜のトンネル」は、4月の初旬に満開を迎えます。

上の写真は「嵐電桜のトンネル」の昼間の様子。咲き誇る桜並木が見事です。

仁和寺の桜のトンネル

仁和寺の桜のトンネル
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宇多野駅隣の仁和寺駅からすぐ近くにある世界遺産仁和寺の桜も、シーズンには「桜のトンネル」を楽しめます。京都市内の桜の最後を飾るこの桜は「御室桜」と呼ばれていて、江戸時代の儒学者貝原益軒の「京城勝覧」という京都の名所の案内書でも、「吉野の桜に比べて勝るとも劣らない」と絶賛された桜。大正13年に国の名勝にも指定されています。

嵐電のお得きっぷ

嵐電の乗車運賃は、どの区間を乗降りしても210円(こども110円)です。観光でこの電車を使う際には次のようなお得なきっぷが用意されています。「嵐電桜のトンネル」見学の時、あるいはのんびりと古都京都を巡る際には、是非この嵐電を利用してみてください。

嵐電1日フリーきっぷ:大人500円、こども250円 「嵐電の嵐山本線と北野線が一日中、乗り放題の乗車券です。嵯峨野の中心を通る嵐電の見どころの多い駅の乗り降り自由です。嵐山駅構内にある「足湯」の割引利用もできます 

京都 地下鉄・嵐電1dayチケット:1,000円(大人のみ)
嵐電(嵐山本線・北野線)と京都市営地下鉄(烏丸線・東西線)を、1日乗り放題で京都市内全域の観光ができる、お得なきっぷです。嵐電天神川駅、地下鉄東西線太秦天神川駅で乗り換え可能。

春の一日、お得切符を使い、古都を巡って「嵐電夜桜電車」で締めくくってみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/04/10−2014/05/04 訪問

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