写真は世界遺産の教会「花王堂(聖アントニオ教会)」ですが、赤い紙にご注目ください。この紙は「春聯」という縁起の良い言葉が書かれた紙で、旧正月に家の入口などに貼る中華圏の風習なんです。「中国の風習に彩られた西洋建築の教会」というマカオならではの特別な雰囲気を味わうことができるでしょう。
「花王堂」は、1558年から建設が始まり、二度にわたる焼失の後、再建が行われ、現在の教会は1875年に再建されたものです。「花王堂」には、ポルトガルの守護聖人「聖アントニオ」が祀られているので、以前はここでポルトガル人の婚礼が多く挙げられたそうですが、「春聯」が貼られ東洋の人々からも慕われていることが伺えます。
「大三巴牌坊(聖ポール天主堂跡)」からも歩いて行く事ができるので、是非立ち寄ってみてください。
写真は、世界遺産でもある「亞婆井前地(リラウ広場)」です。この地域はポルトガル人が最初に住み始めた場所だそうです。西洋の建築様式が残っているエリアで、一見するとまるでヨーロッパの町のような街並みが続きます。雰囲気がいいので散策にもピッタリです。
この街並みを散策する時には、次の段落の写真、建物の入り口にご注目ください。
西洋風の町並みの中、多くの建物の入り口には「門口土地財神」と書かれたミニサイズの祠があるんです!これは、衣食やお金が足り、全てが順調であることを願って天からのご加護があるようにという意味で置かれています。
これは特別な宗教ではなく、マカオで代々受け継がれてきた民間信仰です。本当に小さな祠なので、足元を注意していないと西洋風の建物に気をとられて見過ごしてしまうこともあるくらいです。多くの建物の入り口に置かれた「門口土地財神」と西洋風の町並み、東洋と西洋の融合された世界は何とも特別!マカオならではの雰囲気を味わうことができるでしょう。
マカオには大型のカジノが24時間営業している場所もあって、夜もにぎやかな地域もありますが、ちょっと小道に入るとその雰囲気はがらりと変わります。東洋と西洋が混ざり合う静かでノスタルジーな町並み。写真のように西洋の建物に中国語の看板がかかっていたり…と思わず写真を撮りたくなってしまう場所がたくさんあります。
何気ないショップがとても素敵な西洋建築だということも多いでの、チェックしながら散策すれば楽しみも増しますね。お気に入りの場所を見つけに夜も町に出てみましょう!夜町を歩く時は、貴重品などには十分気をつけてくださいね。
独特な歴史的、文化的景観により、25箇所が世界文化遺産に登録されたマカオ。単に文化遺産や町並みを見ているだけでは気がつかないのですが、ちょっとした所に目を移せば、東洋と西洋の融合を深く味わうことができます。皆さんも東洋と西洋が織り成すエキゾチックなマカオへ旅してみませんか。
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(2024/4/19更新)
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