江戸時代の町並みや、庶民の暮らしぶりをそのまま再現した江東区深川江戸資料館は、地下鉄清澄白河駅から徒歩3、4分。深川エリアと呼ばれるこの地域は、その昔江戸文化が栄えた町としても知られています。
2015年に入ってからは特に「Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)」などのおしゃれなコーヒー店が注目を集めるエリアですが、実は一見地味なこの資料館がものすごく穴場。この地域の特徴を色を濃く出しているのです!
資料館の入り口すぐのところには、江東区にゆかりのある力士、第48代横綱大鵬顕彰コーナーが。こちらは2014年7月にオープンし、優勝賜杯のレプリカなどの資料が展示してあります。横綱等身大のパネルがあるので、手をつないで記念撮影するのもいいかも!
資料館の中に入ると、まずは深川にゆかりのある人物と歴史が紹介された展示室が。松平定信や伊能忠敬など、数々の偉人が垂れ幕で解説されています。また、江戸時代の母と子の姿として、当時の子育ての様子や子守唄、子供の遊びなども紹介されています。
一つ一つ見て行くと、ここの資料だけでもかなりのボリューム。まずは最初にこの展示室で江戸時代の背景を勉強しておくと、この先の展示物の数々に一層ワクワクできるはず!
導入展示室を出て階段を降りて行くと、そこに広がるのはなんと実物大の江戸の町並み!八百屋、米屋、船宿、そして多くの庶民が住んでいた長屋などが立ち並んでいます。当時の生活様式をそのまま再現したような、細部まで凝った造りに圧巻。
ここで絶対に外せないのが、館内にいるボランティアガイドの案内です。知識豊富なガイドの方が、それぞれの建物や暮らしぶりなどをものすごく丁寧に説明してくれます。長屋に住む家族達の名前やストーリーなどが、緻密に設定されているのが楽しい!この説明を聞くのと聞かないのとでは楽しめる度合いが全く変わるので、是非案内を頼んでみてください。当時の驚く程の暮らしの知恵、人物の面白いエピソードなどがどんどん出て来ますよ!
江戸資料館で再現されているのは建物だけではありません。聞こえて来る鶏の鳴き声や鐘の音、時間の移り変わりで演出されるライティングなど、本当に細かい仕掛けがたくさん!しかも時期ごとに月の満ち欠けの演出や、木に桜が咲いたり枯れ枝になったりと展示が替わるため、来る度に新しい発見があるのだとか。
長屋の屋根の上にはこんなかわいい猫ちゃんも。実はこの資料館の案内役で「実助(まめすけ)」という名前がついており、「ニャ〜」と鳴いて出迎えてくれるんです!さらにこの実助に狙われたネズミも・・・。詳しくは是非館内で確認してみてください!
展示だけにとどまらず、ストーリー性とエンターテイメント性が豊かな館内。火の見やぐらや屋台などもあり、人物のリアルな設定に親しみを覚えながら、当時の暮らしぶりを体感できます。
現代と比べて、物が圧倒的に少なかった時代。まさにエコな暮らしぶりを垣間見る事が出来ます。何でも便利になった今では思いつかないような知恵を使って、みんなが協力し合って生活していた様子がひしひしと感じられるはず。
一見目立たない外観ですが、予想をはるかに越えたエンターテイメント性に溢れ、知識を存分に得られる深川江戸資料館。江戸の文化をしっかりと残していくという想いが熱く伝わってきます。
資料館の周辺には佃煮屋などのレトロなお店が立ち並び、寺院も数多く点在しています。あさりたっぷりの深川めしでも有名な、知れば知る程奥深いエリア。すぐそばには自然豊かな清澄庭園があるので、天気の良い日はちょっと寄り道をしてゆっくり散歩をするのもいいですね。
現代アートやコーヒーを味わうだけでなく、是非江戸・下町文化の歴史もゆっくりと堪能されてみてください!
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(2024/4/25更新)
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