神戸旧外国人居留地で過ごす、お洒落な午後はいかが?

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神戸旧外国人居留地で過ごす、お洒落な午後はいかが?

神戸旧外国人居留地で過ごす、お洒落な午後はいかが?

更新日:2013/03/18 14:32

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者

神戸は、古くから外国との交流が深いお洒落な都市。なかでも『旧外国人居留地』のある神戸元町は、立派な近代洋風建築が立ち並び、まるで日本じゃないような独特の雰囲気が大人気です。文化的に価値の高い建物や高級ブランド店、海外の個性派ショップなどがあちこちにあり、訪れる人を楽しませてくれる街。海のすぐそばという立地も素敵な旧居留地の午後の過ごし方をご提案します。

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『神戸旧外国人居留地』ってなに? どこ?

『神戸旧外国人居留地』ってなに? どこ?

写真:SHIZUKO

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神戸観光に来られる方も、近隣の方も「『旧居留地』ってよく聞く地名だけど、何?」って思う方、多いんじゃないですか。

正式には『神戸旧外国人居留地』。一般的には旧居留地と呼ばれているこの街のエリアは、北東の端が、三宮駅から海側に続く大きな道路(フラワーロード)の神戸市役所辺り。北西の端は大丸神戸店。南端は海までというエリア。南北8本・東西5本の街路からなる碁盤の目状の整然とした街です。

居留地の歴史は、江戸時代の鎖国政策の終了とともに始まりました。

1858年、幕府が日米修好通商条約を締結し、横浜・長崎・函館・新潟・神戸の5港が開港されました。1853年の黒船来航から5年後のことです。とは言うものの、当時の政情不安から、実際に神戸港が外国に向けて開港されたのは1868年、条約締結から10年後、今から145年前となります。

開港当時、外国人を知らない人々との無用な混乱を避けるため、外国人の住む場所が制限されました。それが『居留地』。海に近い神戸村=上記の元町付近が外国人居留地と定められました。

神戸居留地では、ヨーロッパの近代都市計画技術を基に、格子状街路や街路樹、公園、街灯、下水道などが整備され、美しさだけでなく「東洋における居留地としてもっともよく設計されている」と評価されるほどの、機能も兼ね備えた街並みが作り上げられました。

現在でもその面影は残っていて、広い道路と近代洋風建築が印象的です。

しかし、残念なことに、第一次世界大戦、関東大震災、第二次世界大戦の神戸大空襲など何度も何度も壊滅的被害を受けた居留地には、開港当時の建物はほとんど残っていません。現在、見ることが出来る建物は、大正から昭和初期に建てられたものです。

国際交流の一端を『神戸市立博物館』で感じよう!

国際交流の一端を『神戸市立博物館』で感じよう!

写真:SHIZUKO

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旧居留地の京町筋沿いに『神戸市立美術館』があります。

洋風建築の立派な建物は、旧横浜正金銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)神戸支店ビルを転用しています。正面の柱が印象的ですが、ドリス様式の円柱というもので、昭和の名建築と言われています。博物館正面には、かのロダンの彫刻があります(写真左下)。

神戸市立博物館のコンセプトは「国際文化交流−東西文化の接触と変容」。常設展では、地域の歴史を伝える資料を中心に、古代から現代に至るまでの神戸と諸外国のつながりや、社会の変化などが判りやすく展示されています。

異人館が多く残る神戸らしく、文明開化の明治期の詳細な展示は興味津々。モダンという言葉がピッタリの洋館の復元展示に心はウキウキです。

企画展も、見応えのあるものが多く、何度でも訪れたい博物館です。

震災後に復元された『旧居留地15番館』

震災後に復元された『旧居留地15番館』

写真:SHIZUKO

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神戸市立美術館の西向かいには、国の重要文化財に指定された『旧居留地15番館』があります。

居留地の中で、唯一、当時の建築を現存している建物で、旧アメリカ合衆国領事館です。1995年の阪神淡路大震災で倒壊してしまったのですが、1998年に元の建材を使って復元されました。そばには、当時の優れた下水道設備や、街区境界の煉瓦塀や石柱なども保存されていて、この一角だけは、街並みごと博物館って感じです。

居留地は、1894年に締結された日英通商航海条約により、5年後の1899年に日本政府に返還されました。

40年近くにわたる外国人治外法権区域が、日本人も立ち入ることのできる場所になったのです。その後の戦争による歴史の中で、居留地にあった外国人商館は取り壊され、日本の銀行などが入り込み、近代洋風建築の宝庫として現在の姿に変貌を遂げました。

現在の旧居留地には、高いビルも多く建ち、区画の大きさや美しさに居留地の雰囲気は残してはいるものの、2階建ての15番館だけが、当時のままの姿を教えてくれます。

今は、『TOOTH TOOTH maison 15th』というお洒落なレストランとして営業されていて、観光客にも人気が高いようです。

神戸に来たなら、ぜひ洋館で神戸らしい食事を! と思う人には、ピッタリの場所でしょう。

ここは、パリ? それともミラノ?

ここは、パリ? それともミラノ?

写真:SHIZUKO

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神戸旧居留地のランドマークともいえる大丸神戸店。

大きくて立派な石造りの姿は、神戸元町っ子の誇りでもあります。隣には大正時代の建築である居留地38番館が、素敵なショッピングモールとして再生していて、もっとも元町らしい通りと言えます。

その大丸神戸店の天井の高い、石の廻廊の下に『CAFFELA(カフェラ)』というオープンカフェがあります。ここに座って過ごす時間は、私にとって至福の時。春や秋の気候のいいときは言うに及ばず、夏の暑い日ですら風が心地よく、開放的でリラックスできる場所なんです。繁華街でオープンカフェを見かけることもありますが、ごちゃごちゃした通りにあったりして落ち着けなかったり、陽射しが気になったりすることも。でも、廻廊の下にあるこのお店は、静かで快適です。

通りに向かって並んだ籐の椅子。足もとには荷物籠。しつけのいい接客。それだけで、もう、外国のようじゃないですか。

冬にはちゃんとひざ掛けも用意されています。もちろん、とっても暖かいストーブもあるので、木枯らしビュービュー吹き荒ぶ日でなければ、快適に過ごせます。元町にいらしたときには、ぜひ、行ってみて下さいね。

『近代化産業遺産』の宝庫を歩こう

『近代化産業遺産』の宝庫を歩こう

写真:SHIZUKO

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美術館に行って、お洒落な洋館でランチをして、大きな廻廊の下でお茶を楽しんだら、もう少し居留地を歩いてみましょう。

ふと目に付いた、いいなーって思う古そうな建物に、きっと写真のような『近代化産業遺産』というプレートを見つけることが出来ると思います。経済産業省が、日本の近代化に貢献した産業遺産の保全を目的として認定したものです。

幕末から明治維新期に飛躍的に進んださまざまな技術や建物は、戦後の高度成長期に、過去の遺物として多くは破棄されてしまいました。破棄を免れた遺産を、国が保護に動いたおかげで、今、私たちは、目にすることが出来るわけです。過去があって、その上に現在があるのですから、過去を知るためにも保護して伝えていくことは大切です。歴史ある建物や技術を知るとき、人は、過去に対して尊敬の念を持つことが出来ますから。

難しいことを抜きにしても、歴史ある町並みを歩くと、落ち着くことは確かですよね。

日本であって日本じゃなかった旧居留地を歩いていると、歴史の流れの上に自分がいるんだなーって実感できます。お洒落な街並みにウキウキしながら、歴史にちょっと心を向ける午後はいかがですか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/03/14 訪問

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