提供元:遠藤隆尚
地図を見るルアン・パバンの目抜き通りシーサワーンウォン通り(Sisavangvong Rd.)。日中は暑い日差しの中、ジュースや水を片手に寺院や博物館を目指して歩く大勢の観光客が。そして、トゥクトゥクや馬車の運転手が、道路脇から観光客へと元気よく声を掛ける、そんな活気のある風景があちこちで見られます。しかし日も落ちる頃になると車通りは少なくなり、どこからともなくラオスの人々がやってきて、ゴザを敷き詰めテントを張り、思い思いに商品を並べ始めます。
道いっぱいにテントが張られる頃には、シーサワーンウォン通りは歩行者天国へと変わり、そこにはラオス最大のナイト・マーケットが姿を現します。刺しゅう製品や織物製品、そしてちょっと不思議な骨とう品に銀製品、彩り鮮やかで美しい商品が所狭しと並ぶナイト・マーケットから、お薦めのお土産を紹介します。
■ナイトマーケット
毎日17:00〜22:00
シーサワーンウォン通り路上(キットサラート通りからワット・マイの先くらいまでの約500メートル)
ナイト・マーケットのなかでも一番よく見られるのが、モン族が作る刺しゅう製品や織物を使って作る洋服やストール、バックや小物などの布製品です。多くの製品はナイト・マーケット用に作られたものですが、そのなかに埋もれるように、彼らモン族が着用していた服の古布が売られています。自分や夫、子供たちのために一針一針丁寧に刺しゅうが施され、大切に使われてきた洋服の古布は非常に繊細で美しく、時の流れを感じさせる味わいも加味された、すばらしいものです。
ラオス国内でもなかなかお目にかかれない古布は、インテリアのアクセントに使うもよし、再利用して自分で作るもよしの想像力がかき立てられる逸品です。
ルアン・パバン周辺の村では、和紙にも見える紙が盛んに作れています。その紙を利用したペーパーランタンやノートブック、傘など数多くの製品が売られています。
ポストカードや大きな紙には、オレンジ色のけさを身にまとった僧侶、水浴びをするゾウ、メコンを舟で渡る人々や、ハスの華、ワット・シエントーン(Wat Xieng Thong)本堂の裏側に描かれたモザイク画「生命の木」のような絵柄が、伸び伸びと描かれています。大きな絵は、竹の薄皮で編んだ筒に入れてもらえるので、持ち運びの心配はご無用です!
森林と標高1,000メートルを越える山々が織り成す、緑豊かな国ラオス。実はコーヒー産業も盛んで、現在ではラオス最大の輸出作物となっています。
ナイト・マーケットでは、食品はほとんど売られていませんが、「ラオ・コーヒー」とサイハイ村(Ban Xang Hai)特産品のラオス焼酎「ラオ・ラーオ」は見られます。コーヒーは、お土産用にも買えますが、その場でいただくこともできます。挽きたての芳醇な香りが当たり一面に漂う「ラオ・コーヒー」を飲めば、お土産に買って帰りたくなること間違いありません。「ラオ・ラーオ」は、白米や赤米、ハーブやフルーツを漬け込んだものなど数種類あります。試飲できるので、ぜひ試してみてください。
メコンで採れた鮮やかな緑色の藻を、水で洗い丁寧にゴミを取り除く。水気を絞った藻をフエルトを作る要領で、すのこの上へ丁寧に広げ伸ばし、形を四角く整える。その上にゴマと乾燥したチリをまぶしたら、調味料を溶いた出しを掛け回し、ささら(中華たわし)を長くしたようなもので、勢いよくたたきながら形を整える。天日に干して乾燥させたら、ルアン・パバン特産の「カイペーン(川のり)」のでき上がりです。
食べ方は簡単です。何枚かに切り分けて、低めに設定した油で軽く揚げるだけ。ビールや焼酎はもちろん、日本酒との相性も抜群です。街の食材や日用品などを売る雑貨屋さんや、朝市などで手に入ります。
ナイト・マーケットは大雨にならない限り、基本的には毎日開催されています。何度行っても楽しめるので、最終日とはいわず、ルアン・パバン滞在中には毎日行ってみてはいかがでしょうか。毎日新しい発見があるかもしれません!
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