堺旧港南波止場に六角錘形の旧堺燈台(きゅうさかいとうだい)が建てられたのは、明治10年。およそ1世紀の間、堺港に出入りする船を見守ってきましたが、周辺の埋め立てが進んでからは灯台としての役割を終えました。その後は堺のシンボルのひとつとして保存され、現存する日本最古の木造洋式灯台の一つとして国の指定史跡になっています。
高さ11.3mと現在の建物としては小さいものですが、堺の発展を見守り続けてきた灯台からは、堺の歴史を感じることができます。
アクセス:南海線「堺駅」下車 徒歩で堺旧港方面へ
住所:堺市堺区大浜北町5丁1−22
「乙姫さん」の愛称で親しまれる龍女神像(りゅうじょしんぞう)は、右手に玉を掲げてたたずんでいる西洋の雰囲気も醸し出している像です。
明治36年内国勧業博覧会で大浜水族館前に設置され、平和と繁栄のシンボルとして親しまれてきましたが廃館で撤去。平成12年に市制110周年記念事業で北波止突堤に復元建設されました。
この「乙姫さん」が置かれている大浜地区は、かつて海浜リゾート地として賑わったエリア。旧堺燈台のすぐ近くにあり、整備されたプロムナードからは海とのコントラストも楽しむことができて、ゆったり散策するのにぴったりの場所。
また、夜にはライトアップされるので、夕方から行くのがおすすめです。
住所:堺市堺区北波止町
アクセス:南海線「堺駅」下車 徒歩で堺旧港方面へ
堺旧港へ来たら、ぜひ寄ってほしいのが大浜公園。
ここには、一等三角点(※)を持つ中で“日本で一番低い”蘇鉄山があります。
大浜公園は、明治12年に海浜公園として誕生した、堺市営ではもっとも古い公園。
その中に、標高6.97mの蘇鉄山はあります。山頂には一等三角点があり、堺市ホームページ内では「一等三角点のある山としては日本一低い」との記載もされています。明治12年の大浜公園開園時、大阪湾の展望のための築山として整備されたのだそう。山頂付近には名前の由来にもなっているソテツが植えられています。
かつては、山頂から生駒山、葛城山、六甲山などが見えたのだとか。今では到底見ることができませんが、昔の風景を思い浮かべてみてください。
※一等三角点:見晴らしのいい場所に設置される標識(柱石)
さて、せっかく日本一低い山に登ったのなら、登山認定証を手に入れましょう。
蘇鉄山のある大浜公園から徒歩20分ほど、南海本線堺駅南側に神明神社があります。ここは「堺のお伊勢さん」の呼び名で親しまれている神社で、20円払えば認定証を発行してもらえます。
※認定証には「標高6.85m」とありますが、現在は6.97mに改定されました。
ラジオ普及の為に公共の場に設置されたラジオ塔。大浜公園のラジオ塔は昭和8年に設置されたもので、現存している数少ない塔です。今では簡単に聞けるラジオも、当時はこんなにどっしりした塔が必要だったのです。
平成23年(2011年)4月に、当時のラジオ塔を復元したレプリカが中央広場に設置され、1日に6回ラジオ体操第1などのメロディが自動的に流れているそうです。
かつて繁栄を極めた堺の旧港エリアをご紹介しました。
平日は地元の人たちの憩いの場として、また休日はその歴史やゆったり南大阪の観光を楽しみたい人たちが足を運ぶエリアとなっています。
ぜひ一度、堺の歴史を感じに行ってみてください。
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(2024/4/20更新)
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