パリ・セーヌ河岸のナイトクルーズと夜景散策のビューポイントお勧めどころ

パリ・セーヌ河岸のナイトクルーズと夜景散策のビューポイントお勧めどころ

更新日:2018/07/25 09:46

1991年に世界遺産登録された、フランス「パリのセーヌ河岸」。元々は紀元前3世紀に中州のシテ島にケルト系の人々が住み始め、ローマ帝国からは田舎者という意味で使われた「パリシイ」という言葉がこのパリの語源とされています。

今回は、中世の面影に思いをはせつつ、世界遺産指定地域を回るセーヌ川ナイトクルーズや、その周辺の夜景ポイントを楽しんでみませんか?

ナイトクルーズは、トワイライトタイムの出発が超お勧め。出発時刻をチェックしよう

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ナイトクルーズでは、日没後30-40分のトワイライトが一番の見どころで、特に日没の明るさが少し残っている西の空を背景に建物などを見ると、素晴らしい情景が目に入ります。

今回のお勧めポイントはトワイライトタイムで、セーヌ川に架かる橋や大聖堂といった建物を見て、完全に日が落ちた時間帯でライトアップのエッフェル塔などを見るという具合に分けると、2倍楽しめます。

そこで当日の日没時間をチェックして、船便を予約することをお勧めします。初夏は日没が遅く、21時頃の乗船でも十分にトワイライトが満喫出来ます。

遊覧コースは世界遺産指定箇所を回るコース一つですが、コース上に船着き場が点在しています。乗船場所によって、それぞれの見処ポイントの通過時間が変わります。
お勧めの乗船場所はバトゥームッシュ乗船場。アクセスは地下鉄9号線 アルマ マルソー駅より徒歩5分です。

北端のバトゥームッシュ桟橋から乗って、シテ島に向かってセーヌ川を南下しながらトワイライトの建物を見た後、北上してエッフェル塔の下でライトアップが見られます。

乗船後直ぐにパリで最も美しい橋と言われる、世界遺産 アレクサンドル3世橋(写真)をくぐりますが、薄暮時の橋が荘厳で綺麗です。

セーヌ河岸は両岸にルーブルとオルセーの2大美術館が見える、文化都市の様相

セーヌ河岸は両岸にルーブルとオルセーの2大美術館が見える、文化都市の様相
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パリは芸術の街。貴重な絵画や彫刻は多くの美術館に収蔵されていますが、その中の代表格、オルセー美術館とルーブル美術館はセーヌ川を挟んで両岸に対峙しています。

共に世界遺産に指定され、ルーブル美術館は非常に広大な敷地に荘厳な建物が建っており、その規模や収蔵数は世界一の美術館の様相をしております。

一方、オルセー美術館(写真)は元駅舎を利用し、かまぼこ型屋根が特徴の外観を持ち、1986年開館という、比較的新しい美術館です。展示・収蔵コンセプトもルーブル美術館と明確に分かれております。

こんな有名は美術館をほぼ同時に拝めるのも、セーヌ川クルーズの大きな特徴ですね。

シテ島のノートルダム大聖堂。裏側から見ると悪魔の城のようにやや不気味な装い

シテ島のノートルダム大聖堂。裏側から見ると悪魔の城のようにやや不気味な装い
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セーヌ川クルーズの南側折り返し点が中州となっている、シテ島です。このシテ島にあるのがローマカトリックの大聖堂、ノートルダム大聖堂(写真)です。これも世界遺産に指定され、正面からの左右二本の塔が特徴的な景観を持ち、建築様式はフランスゴシックの代表的建築物です。

ところが、正面からはこの塔によって、ゴシック様式の特徴である尖った屋根は隠されています。
そしてこれを裏側から見ると、ゴシックの尖った屋根がいくつも見え、半円形の壁面もあり、トワイライトの濃いブルーの空とも相まって、ちょっと不気味な悪魔城の様相を呈しています。このように、大聖堂の「裏のかお」が見られるのもセーヌ川クルーズの醍醐味ですね。

ここで揺れる船上からの撮影のコツをお教えしましょう。ISOは3200程度の高感度に設定して、手ぶれ補正機能を使って、なおかつ脇を締めて、脚を踏ん張って撮りましょう。三脚を使うより手持ち撮影のほうがブレません。船のゆったりとした揺れは人の体で結構吸収できます。

さあ、しっかり構えてベストショットを狙って下さい

エッフェル塔のライトアップ。パリの有名どころを満喫!

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セーヌ川クルーズの北の端がエッフェル塔です。世界遺産、エッフェル塔はフランス革命100年を記念して作られた鉄塔で、1900年に完成、今まで100年ちょっと経っています。

クルーズ船から見ると、脚部を下から見上げるアングルとなり、324mの塔が一層高く見えます。夜の帳(とばり)がすっかり降りた時間帯にはライトアップ(写真)が施されます。

アジアの都市のようなカラフルさは有りませんが、ヨーロッパらしい、暖色系の素直なライトアップで、パリの上品さを感じます。一見の価値がありますよ。

良いアングルのところでクルーズ船が停まってくれるので、撮影のコツを思い出して、揺れに負けずに撮影しましょう。クルーズ記念のベストショットにして下さい。

陸に上がって夜の凱旋門を見よう。ライトアップが何とも美しい!

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さて、パリの凱旋門としてよく知られた凱旋門は「エトワール凱旋門」といい、ここはパリ・セーヌ河岸の世界遺産には含まれていません。ただ、パリ市街の夜景散策の中ではぜひともお勧めしたい箇所なので、敢えて取り上げました。

アクセスは船着き場から地下鉄9号線 アルマ マルソー駅に戻って、次のフランクラン ローズベルト駅で1号線に乗り換えて、2つめ、シャルルドゴール・エトワール駅で降りると、そこにエトワール凱旋門があります。サークルの中に建っています。

凱旋門も暖色系・オレンジのライトアップですので、暖かみと優しさが感じられることでしょう。そしてこの凱旋門はシャンゼリゼ通りに開口部が正対しているので、正面から撮るには、シャンゼリゼ通りを横断して、中央分離帯を過ぎた所でシャッターを切ると、正面構図で撮れます(写真)。

夜は人通りも交通量も少ないので、横断中に立ち止まってシャッターを切るくらいの時間は取れます。

パリ夜景観光の初心者にお勧めのポイント

セーヌ河岸に含まれる世界遺産はまだまだ有りますが、今回掲げた4カ所はいずれも王道のポイントで、最後のエトワール凱旋門を含め、パリの夜景探訪を考えている初心者にはお勧めの見処です。是非旅行の思い出の1ページに加えて頂ければ幸いです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/04/29−4010/04/29 訪問

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