写真：藤田 聡
地図を見る八甲田ホテルは、秘湯の代表格である酸ヶ湯温泉の経営とは信じ難い程の、高級感溢れるリゾートホテルです。
国内最大級の洋風完全木造建築で、特に本館のログ造りが印象的。本館は写真のロビーの他、通路やレストランに至るまで、全て重厚なログ造りです。平成3年創業で、既に四半世紀近く経過していますが、手入れがよく古さを感じさせません。
テレビドラマ「ツイン・ピークス」に登場する、ログ造りの高級リゾートホテル「グレート・ノーザン・ホテル」に憧れたものですが、一層ゴージャスにした雰囲気なので、ログ造りの建築好きには、たまらない魅力があります。本館を練り歩いて、その素晴らしい雰囲気を満喫しましょう。
八甲田ホテルは洋室ツインの客室が主体で、高級宿ですから普通のツインも十分広く、何の不満もありません。客室に入り浸らずに、アクティブに過ごすのがお勧めのホテルなので、温泉三昧、美食三昧、散策三昧すれば、部屋に居るのは寝る時位。標準的な客室で十分です。
八甲田ホテルの客室は、アメリカンタイプの至ってシンプルな内装。シンプルな方が飽きずに愛着が湧くものなので、その選択も正しいと思います。しかし、写真ではあまりに普通に見えるので、ここでは重厚感漂うレストランを掲載しました。
写真：藤田 聡
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写真：藤田 聡
地図を見る八甲田ホテルは美食の宿として知られます。夕食も素晴らしいのですが、照明を落として一品づつ運ばれ絵にならないので、写真は朝食を掲載しました。料理内容は季節毎に変わり、3つのコースから予約時に指定。一番下のコースでも十分な質と量で、何を食べても美味しく満足出来ます。
夕食終了時に朝食の和食と洋食を選択しますが、一人づつ別でもOK。朝食は一見量が少なく見えますが、各食材の質感が素晴らしいので満足感が高く、その満足感が満腹感に変化して行きます。朝食前に宿の周辺を散策しておくと、風光明媚な場所でのピクニック気分になり、一層美味しく頂けます。
八甲田ホテルが美食で知られるのも、シェフの腕前に加え、八甲田の大自然が隠し味になっているに違いありません。こんな山奥にこんなに高級なホテルを作ったのも、自然が理由に違いない。何の変哲も無い食材が猛烈に美味しい理由を、他に説明する方法が無い、恐るべき旨さに感動する朝食なのです。
写真：藤田 聡
地図を見る八甲田ホテルには、独自の温泉「荒川温泉」があります。透明な酸性泉の内湯で露天風呂はありませんが、大きな窓から八甲田の大自然を望めます。さらに紅葉の時期には、客室からも浴室からも、紅葉の絶景を一望出来ます！
さらに、八甲田ホテルは酸ヶ湯温泉の経営なので、酸ヶ湯温泉を送迎付き、貸しタオル付きで利用出来ます。もちろん通常は別料金の、男女別浴場玉の湯や休憩所も利用可能。さらに日帰り営業終了後の、夜間に入る事も出来ます。温泉好きなら見逃せないポイントです。
酸ヶ湯温泉は混浴のヒバ千人風呂で知られ、大規模ですが人気も高く、真ん中から左側の男性エリアは常時混雑している印象。しかし、夜間や朝一番は嘘のように空いていて非常に快適。お湯の良さと浴場建築の素晴らしさを一層感じ、今度は酸ヶ湯温泉に泊まりたいと思うに違いありません。
八甲田ホテルは、日帰り入浴のみは不可。入浴付きランチコースがあり、入浴可能なメニューはレストランに問い合わせて下さい。ランチコース料金に加えて、入浴料は入湯税のみです。
写真：藤田 聡
地図を見る八甲田ホテルは、絶景の観光名所「地獄沼」に隣接。この絶景を見れば、八甲田山まで来て良かったと心底思えます。穴場の観光名所「まんじゅうふかし」は温泉熱で温められたベンチで、お尻をまんじゅうに例えたもの。地獄沼から流れ出る川沿いに下ると、すぐにあります。
歩き足りない人は、酸ヶ湯温泉まで歩くのもおすすめ。フロントで入浴券と貸しタオルを貰ってから行きます。入浴後に疲れたら帰りだけ迎車を、酸ヶ湯温泉のフロントに頼む事も出来ます。無料送迎は八甲田ロープウェー駅へも可能なので、八甲田山のハイキングにも大変に便利。送迎と入浴のサービスをフル活用して、滞在を満喫出来ます。
八甲田ホテルは素晴らしい宿なので、通年おすすめ出来ます。ハイクラスの宿なので、敷居が高いのも事実ですが、オフシーズンとピークシーズンの料金差が少ないので、ピークシーズンに泊まると、お得感があるかもしれません。
特に秋の紅葉シーズンの八甲田山周辺では、通常の2,3倍の料金になるホテルがあるのも事実。それなら、思い切って八甲田ホテルに泊まってみるのも断然おすすめです！
なお、蔦温泉や青荷温泉など、周辺の名湯と紅葉名所の詳細については、別の記事で紹介していますので、是非ご覧下さい。（記事の最後にリンクあり）
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(2024/4/25更新)
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