春を彩る樹齢330年の長興山しだれ桜の華やかさ

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春を彩る樹齢330年の長興山しだれ桜の華やかさ

春を彩る樹齢330年の長興山しだれ桜の華やかさ

更新日:2013/02/27 15:19

佐久田 隆司のプロフィール写真 佐久田 隆司 フリーライター、カメラマン

神奈川県の小田原と箱根の間にある長興山紹太寺には、330年の歴史を留める「長興山しだれ桜」が艶やかな枝をひろげます。
「神奈川名木百選」にも指定されているこのしだれ桜。春になるとピンクの花が咲き乱れ、株の周囲が4.7mもあるスケールと相まって、その壮大で美しい光景は、観光客を毎年魅了してやまないのです。

壮大な伽藍を誇った紹太寺

写真:佐久田 隆司

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長興山しだれ桜に向かうには、JR小田原駅から箱根登山鉄道に乗り換え、途中の入生田駅から徒歩5分ほどで紹太寺門前に到着します。

私のお勧めはしだれ桜まで石段を上がるルートです。
長興山は小田原城主稲葉氏が建立した壮大な堂塔伽藍を誇った紹太寺があった場所。幕末の火災で全焼し今は寿塔だけが残されている古の風情が道筋から感じられるからです。

長い石段を10分ほど上りきると、石橋を渡る分岐からかつて一帯を治めた稲葉一族と春日局の墓所を目指し、右に曲がれば長興山しだれ桜方面までは一本道になります。

※石段ではなく坂を上るコースもあります。
※春日局は89年NHK大河ドラマや映画「大奥」の題材になった徳川三代将軍家光の乳母です。

その寿塔を過ぎると長興山しだれ桜の脇に出られます。高さは約13m、枝張りは12〜13mの大小二段に折り重なる特徴があり、大きく伸びる枝の華やかさはこの界隈でも珍しく、毎年楽しみにされる方々が大勢訪れます。
桜の時期は車両通行禁止になりますので電車が最適です。また近隣に駐車場はありませんのでご注意ください。

※JR小田原駅から箱根登山鉄道入生田駅 ¥220

しだれ桜の満開は若干遅目

写真:佐久田 隆司

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しだれ桜はソメイヨシノと比べて、一週間ほど見頃が遅いと言われ、長興山しだれ桜も例外ではないようです。長興山には、そこかしこにソメイヨシノなども含め様々な桜が植えられており、小田原地域でも有数の名所として知られています。

夕方になると人寂しくなりますから、日中の散策がベストだと思います。以前行われていたライトアップは現在は開催されておりませんので、ご注意ください。

中国の精進料理「普茶料理」を体験

提供元:長興山紹太寺

http://www.choukouzan.com/pic.html地図を見る

紹太寺は黄檗(おうばく)宗の寺院で関東でも珍しい宗派とされています。宗祖は中国のインゲン豆などを伝えた隠元禅師で、総本山は京都宇治にある黄檗山萬福寺です。そして黄檗宗には「普茶料理」という珍しい中国の精進料理があり、ここ紹太寺でも味わうことができます。

普茶料理は、豆腐、野菜など季節の食材を油で仕上げた料理が必ず供され、一卓4名で囲むしきたりになっています。詳細は予約の際に確認してください。

※普茶会席 長興山 TEL 0465-22-7760

穏やかな陽射しを浴びる春の桜に‥

小田原には桜の名所がいくつかありますが、しだれ桜の大木は長興山と言われるほど知られています。穏やかな春の一日をしだれ桜と共に過ごすのはいかがでしょう。風になびく桜はまるで幸せを誘う天女のように胸に染み入ります。
更に満開の時期が若干ずれることで、ここのしだれ桜と近隣のソメイヨシノを見逃さないメリットもあります。

しだれ桜の名所として名高い長興山。歴史を感じながら愛でる桜の余韻は味わいが格別です。わずかな期間を花弁で彩る季節の雅を見せつけてくれるのです。

動画:佐久田 隆司

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/04/08 訪問

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