鹿は入浴禁止!丸尾温泉「旅行人山荘」

鹿は入浴禁止!丸尾温泉「旅行人山荘」

更新日:2013/02/20 17:01

六三四のプロフィール写真 六三四 温泉ソムリエ師範、温泉フリーライター
著者がココを最初に訪問したのは今から10年前。
それから1年に4回、季節ごとに訪問させていただいているお気に入りの温泉です。
これまではCMや雑誌、その他メディアでもよく取り上げられている貸切湯の赤松の湯オンリーでしたが、今回訪問時に先客があり初めて別の貸切湯に入ることになりました。

お気に入りの温泉「旅行人山荘」のご紹介です。

絶景の足湯でウォーミングアップ

絶景の足湯でウォーミングアップ

写真:六三四

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著者が「旅行人山荘」に着いてまずやる事と言えば足湯。
敷地内の中庭に設けられた「龍石の湯」と名付けられた足湯に浸かります。龍石の伝説(注)が残るこの地らしいネーミング。

霧島の自然、天気が良ければ鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ桜島の眺望も楽しめる絶景ポイントです。

浴槽中央部に置かれた石から注がれる硫黄泉で“湯に慣らす”ウォーミングアップをして入浴準備完了です!

注)龍石の伝説〜足湯横の看板より〜
昔々、このあたりは木が一本もない草山で恐ろしい龍が棲んでいました。ある日、龍が天より高く昇ろうとしたところ神様はたいへん怒り「石になれ」と龍を石に変えてしまいました。石になった龍はまっさかさまに地上に落ちそのまま動かなくなりました。草山に点々と残る石の龍は、はるか遠くからも見えたそうです。それからこの地を誰ともなく「龍石」と呼ぶようになりました。今でもこの周辺にはたくさんの大岩が残っています。

鹿は入浴禁止!貸切風呂「もみじの湯」

鹿は入浴禁止!貸切風呂「もみじの湯」

写真:六三四

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40回以上訪問している「旅行人山荘」ですが今回初めて「もみじの湯」に入ることに。案内された玄関前の森を歩きしばらくすると“鹿は入浴禁止”と書かれた看板。微笑ましく思えますが実際この辺りには野生の鹿が自生しており入浴中にひょっこり森の中から顔を出すこともしばしば。

実は著者も2回ほど「旅行人山荘」で入浴中に遭遇したことがあります。初めは驚きましたが鹿の可愛らしい目を見て心が和み嬉しかったことを記憶しています。

今回改めて考えましたが著者の鹿遭遇率は5%・・・。
中々の確率です。「鹿に出会えたらいいことある・・・かも」なんていう謳い文句もいいかもしれません。

木々に囲まれた石畳がマッチした貸切湯へ

木々に囲まれた石畳がマッチした貸切湯へ

写真:六三四

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木々に囲まれ静寂漂う石畳をすすむと「もみじの湯」に。
ここは以前放映されていた女優の小西真奈美さん(鹿児島県薩摩川内市出身)出演のJR九州CM「鹿児島スイッチ 温泉峠篇」と、ポスター撮影が行われたところです。

とは言え、「何かで見たよな〜この風景」と思っていましたが、教えていただくまで全然気づかなかった著者・・・。
まだまだ鹿児島温泉の勉強が足りないと反省いたしました。

木造平屋瓦葺きの和風の脱衣スペース。
周囲の風景にマッチしていい雰囲気です。

鳥の鳴き声、風の音がBGM

鳥の鳴き声、風の音がBGM

写真:六三四

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「もみじの湯」には緩い曲線を描いた石造りの浴槽があり、浴槽縁に置かれた丸い岩に竹の湯口からの湯が落ちゆっくり浴槽に注がれています。

湯が静か流れる音と鳥の鳴き声、風の音、自然のささやきしか聞こえてこない素晴らしい風情の露天風呂は最高に贅沢な気持ちにさせてくれます。

こちら「もみじの湯」の泉質は単純温泉。
ちなみに「旅行人山荘」は硫黄泉と単純温泉の2種類の源泉を有しています。

立ち寄りでの利用は50分ですがあっという間に時が流れていきます。

丸尾温泉「旅行人山荘」

丸尾温泉「旅行人山荘」

写真:六三四

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「旅行人山荘」は日帰り入浴のプランが充実しており、さらに立ち寄りで貸切露天風呂を利用すると館内の大浴場も無料で入れるサービスもしています。

2種の泉質と春夏秋冬いろいろな表情を魅せてくれる「旅行人山荘」。
かわいい親子連れの鹿にも会えるかもしれません。

霧島にお越しの際は是非お立ち寄り下さい。


【温泉名】丸尾温泉
【施設名】旅行人山荘
【住 所】鹿児島県霧島市牧園町高千穂3865
【電 話】0995-78-2831
【泉 質】単純温泉(もみじの湯)
【適応症】神経痛、筋肉痛、関節痛など
【立寄湯】¥500(大浴場)
【貸切露天風呂】¥1,000(1室50分)

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/02/12 訪問

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