映画やドラマの舞台!広島県福山市 こぶしや桜で春爛漫♪

映画やドラマの舞台!広島県福山市 こぶしや桜で春爛漫♪

更新日:2018/10/26 13:54

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家
福山市は、『流星ワゴン』や『ウルヴァリン』のロケなど数多くの映画やドラマのロケ地になった風光明媚な瀬戸内の城下町。福山城は、猛将水野勝成公築城で、「福山」という地名も勝成公が命名したと言われています。歴史的にも有名な港町「鞆の浦」は、古代から幕末に至るまで、重要な港町として栄えました。若い頃、全国を放浪した勝勝成公に愛された城下町福山!今回は、福山の花見ポイントを巡り、春色の福山散策のご紹介です♪

『流星ワゴン』でもロケ地になった勝成公の福山城で桜見学

『流星ワゴン』でもロケ地になった勝成公の福山城で桜見学

写真:村井 マヤ

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白亜の天守閣が美しい福山城!今はこのような美しい姿ですが、創建当時は、本丸・二之丸の外堀に、内堀・三之丸の外堀を備えた堅固な城郭だったのです。

福山城の天守閣は、先の大戦の空襲によって燃えてしまいましたが、伏見櫓、筋鉄御門などは創建当時の姿を保っています。福山城は、江戸時代徳川秀忠の治世に水野勝成公によって築城された譜代の城。
徳川幕府が、後ろ盾として福山城築城に関わったといわれています。当時は、現在の規模よりはるかに雄大なお城だったようです。

福山城の桜の見ごろは、3月末から4月初めにかけてです。山陽本線・山陽新幹線の福山駅のホームからもお城が望めます。桜の季節には、ちょっと福山駅で途中下車してお城を散歩してみませんか?

福山城下惣門に咲く〜白いこぶしの花並木

福山城下惣門に咲く〜白いこぶしの花並木

写真:村井 マヤ

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福山城下で、もっとも古い町並みが残るのが惣門のあるあたりです。福山城からさらに北に向かうとこの惣門のある通りに来ることができます。この界隈は、いわゆる武家屋敷ではなかったのですが、水野公と一緒に福山城下に来た商人が住んだ町だったようです。

惣門は、北からくる物資や人を監視する門だったのです。現在この赤い太鼓橋がかかるあたりに「惣門跡」の碑があります。

大正3(1914)年7月には、両備軽便鉄道が開業し、大正14年まで福山から横尾という町まで惣門がある川沿いに鉄道が走っていました。惣門の隣にかかる土橋付近に、両備軽便鉄道の「胡町駅」がありました。今は、そのわずかな痕跡を残すのみで、福山の方でもこの付近に線路があったことを知らない方も多いのです。

惣門番所は、福山城の北の守り門?!・・こぶしに交じって桜も

惣門番所は、福山城の北の守り門?!・・こぶしに交じって桜も

写真:村井 マヤ

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惣門番所付近には、桜の花もちらほら・・。こぶしの花の白いトンネルの合間に、ほんのり桜色がのぞきます。なんとも可愛いですよね。

ここ惣門番所は、もとの場所から少し東に移動しています。移動前は、本町筋と言われる通りに惣門があったそうです。惣門は、神辺(江戸時代は天領となり本陣も置かれた、福山よりさらに北にあります)方面から城下へ入るための門です。この並木道を注意深く歩いていると、江戸時代の遺構も見つけることができますよ。この惣門の向こう側にある福山八幡宮や艮神社へも是非足を延ばしてみて下さいね。

この惣門前の通りに、歴史を感じさせる建物があります。建物は、「株式会社瀬良商店」です。この瀬良商店は、その昔は「西尾屋」といい、三河国西尾から慶安元年(1648)に城主に招かれ福山城下に入って西尾屋を名乗ったそうです。西尾屋は、紺屋で紋書きをなりわいにしていたそうです。そんな古いお家が今でも残っているって感動ですね!

奇跡的にこの付近は、空襲の被害を免れたそうで、注意して歩いていますと古い建物などを見つけることができますよ。

福山総鎮守のお社!福山八幡宮へ

福山総鎮守のお社!福山八幡宮へ

写真:村井 マヤ

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福山八幡宮の周辺には、江戸時代に福山藩の庇護をうけた大きな寺も沢山あります。その中には、2代藩主水野勝俊の菩提寺・日蓮宗妙政寺なども含まれています。

この八幡宮やお寺は、城下町の北側の守りを固める役割もあったそうですよ。
写真の白い塀沿いに歩いていますと、水野勝成公が飲み水確保のために苦心して作った、上水道の遺構なども見つけることができます。「御手洗川の上水道施設」です。海水混じりの飲み水をなんとかするために、初代勝成公が上水道の整備に着手したのです。城下町の発展に大きな役割を果たしたことは、言うまでもないでしょう。

福山は、「穴の海」などと呼ばれ中洲地帯だったようです。現在の福山駅より南は、江戸時代は海(所々陸があり)で、福山城は海に浮かぶ城だったのです。福山城下を一から築いた勝成公はすごいお殿様!今でも福山市民に愛されている理由がわかる気がします。

福山八幡宮前の道は、静かな風情ある通りになっています。のんびり歩いてみて下さいね。

福山八幡宮前の通りを東に歩いて行くと、右側に古い煎餅屋「中村煎餅」さんがありますので、おやつに買って食べ歩きもいいですよ。
昔ながらの御煎餅が素朴で美味しいのです。小さなお店ですから、見逃さないで下さいね。

福山城で夜桜〜福山市民の花見の宴も

福山城で夜桜〜福山市民の花見の宴も

写真:村井 マヤ

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春の夜には、福山城にはぼんぼりが灯り、桜の花をより妖艶に感じさせてくれるでしょう。

福山城は、駅のすぐ北側にあるため、福山の方々は会社帰りに「ちょっと一杯やっていきますか?」という感じで気楽に花見の宴が開けちゃうのです。素敵ですよね!

ぼんぼりの灯りだけが照らす桜の木の下で、時折桜を見上げながら、ほんのり桜色に染まる花見客もちらほら・・。

美しい桜色の福山城で、春を楽しんでみませんか?

福山市は、ぞくぞくと映画のロケ地に!

2016年7月に「福山市市制施行100周年」を迎えます。福山市あげての福山のアピールに力を注いでいます。
ドラマ『流星ワゴン』でも福山城や福山駅前、鞆の浦がロケ地になっていますし、福山市出身の作家島田荘司さん作『星籠の海』の映画化が決まり、福山でロケが行われます。花見に来て、ロケ現場に遭遇しちゃうかも知れませんね(#^.^#)。

穏やかな気候で、雨の少ない福山!旅行には最適な町ですよ♪

福山につきましては、下記MEMOのLINEトラベルjp 旅行ガイド記事も参考にして下さいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/28−2014/03/31 訪問

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