利用率27年連続1位!一度は行きたい茨城「国民宿舎 鵜の岬」

利用率27年連続1位!一度は行きたい茨城「国民宿舎 鵜の岬」

更新日:2017/06/09 12:22

猫乃 みいこのプロフィール写真 猫乃 みいこ 非日常体験探求家、旅ブロガー、ライター
宿泊施設を選ぶときには、ネットで情報を得てそのまま予約することが多いですよね。しかし、未だに電話予約のみ(時期により往復ハガキによる抽選)の宿泊施設があり、しかも大人気だというのですから驚きです。それは、全国に93施設ある国民宿舎のなかで、利用率が27年連続NO.1という、茨城県にある「国民宿舎 鵜の岬」。そんな「鵜の岬」が人気の理由は?「鵜の岬」の魅力に迫ります。

フロックコートでお出迎え「国民宿舎 鵜の岬」

フロックコートでお出迎え「国民宿舎 鵜の岬」

写真:猫乃 みいこ

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鵜の岬は、日立市の伊師浜国民休養地内、海と山の自然豊かな景勝地にあります。ホテルに到着すると、フロックコートを着た男性スタッフ達がお出迎えしてくれます。まるで高級ホテルのように感じますが、ここは「国民宿舎」。

「国民宿舎」は、自然公園や国民保養温泉地などの、自然環境が豊かな休養地に建てられた宿泊施設。全国各地に93施設(2017年現在)あり、誰でも気軽に利用できる公共の宿なのです。

茨城県の「国民宿舎 鵜の岬」は、他の国民宿舎と同じように、1泊2食の宿泊料金がリーズナブルに設定されているにも関わらず、高級ホテルのような満足感が得られることから、長年人気になっています。

エントランスの階は2階となり、ガラス張りの広々としたロビーが開放感を感じさせてくれます。

お部屋のタイプは8タイプ

お部屋のタイプは8タイプ

写真:猫乃 みいこ

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客室のタイプは、和室(風呂あり・風呂なし)・洋室(シングル・ツイン)・車いす対応洋室(ツイン・家族室)・特別室(和洋室・洋室)と8タイプあり、人数や用途により選ぶと良いでしょう。すべての客室は海に向かっているので、お部屋から海を眺めながらゆったり過ごすことが出来ますよ。

写真は、3階の洋室(ツイン・禁煙)です。客室も高級ホテル並みの備品が備えられ、広さも充分ありますので、エキストラベッドを入れても狭く感じることはないでしょう。和室は、畳の部屋とフローリングのリビングルームの2間続きですので、こちらも広さに余裕があります。

食事場所はレストラン「しおさい」

食事場所はレストラン「しおさい」

写真:猫乃 みいこ

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食事は、夕食・朝食とも、本館のロビー階から渡り廊下で繋がる、円型レストラン「しおさい」でいただきます。夕食は、食事内容により4コースあり、それぞれ茨城の旬の食材を生かしたメニューになっています。

写真は、2月のBコース(下から2番目のコース)、常陸牛のすき焼き・刺身5点盛り・目光の唐揚げ・海の幸入り釜めしなど全8品の豪華版です。夕食時は、ご飯・アサリ汁・豚汁などもセルフサービスでいただけますので、大満足すること間違いなし。

追加で、あんこう鍋(冬期のみ)・シーフードサラダ・山菜の天ぷらなども、夕食時間の1時間前までに予約注文することが出来ます。

朝食は、自由席のビュッフェスタイル。渡り廊下やレストランからは、海を眺めることが出来ますので、窓際の座席が人気です。

鵜の岬に行ったら絶対見たい、朝日!

鵜の岬に行ったら絶対見たい、朝日!

写真:猫乃 みいこ

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「国民宿舎 鵜の岬」からは、太平洋が一望できます。そこで、是非見てもらいたいのが、太平洋から登る朝日!
客室に置いてある、テレビ欄をコピーしたご案内の中に、宿泊日の日の出・日の入の時刻が記載されていますので、参考にしてくださいね。

朝日を見るのにお薦めなのは、女性なら8階にある「大浴場(女湯)」。太平洋を一望できる大パノラマの展望風呂から見る朝日は、まさに絶景!温泉に浸かりながら、水平線から登る太陽の様子を見ることが出来ます。温泉は、ナトリウム、硫酸塩温泉の泉質を持つ「鵜の岬温泉」。神経痛や筋肉痛、冷え性などに効果があります。

男湯からは、残念ながら方向的に朝日を見ることが出来ないのですが、写真の朝日は女湯と男湯の間にある「眺望ロビー」から撮ったもの。湯上りに、朝日を眺めてみてはいかがでしょう。

鵜の岬は、本当に「鵜」が来る岬だった!

鵜の岬は、本当に「鵜」が来る岬だった!

写真:猫乃 みいこ

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「鵜の岬」は、その名前の通り、本当に「海鵜」がやって来る岬です。宿泊棟の東側には、砂浜の他に断崖絶壁の岬があり、そこには日本唯一の「海鵜」の捕獲場があるのです。写真のように、藁で出来た捕獲場の外側にオトリとなる鵜を置き、そこにやって来た鵜を内側にいる捕獲人が、足をカギ棒でひっかけ捕獲します。

捕獲のために、昔は「トリモチ」を使ったそうですが、羽根にトリモチが付いて痛めてしまうため、先がU字型のカギ棒となったとか。鵜の岬で捕獲された海鵜は、長良川など全国各地の鵜飼いに送られ、日本古来から続く伝統文化の伝承の一役を担っています。

「鵜の捕獲場」は、捕獲のオフシーズンである1月〜3月、7月〜9月の、9:30〜14:00まで見学することが出来ます。
鵜の岬の敷地内には、「鵜のパラダイス」という飼育施設があり、捕獲され次のオトリとなる鵜が数羽飼育されています。鵜を間近で見る機会は、あまりないものですよね、観察してみてはいかがでしょうか。

予約方法は、電話(一部期間は往復ハガキ)のみです!

景色・お部屋・食が魅力の「国民宿舎 鵜の岬」は、予約を取ることが難しいことでも有名です。公式サイトはありますが、予約方法は電話予約のみ!
宿泊したい月の3カ月前の1日8:30から、1ヶ月分の宿泊予約が出来ます。受け付け開始から約1時間ほどは、なかなか電話が繋がりませんが、電話応対の方の人数が少ないので、まだまだ空室がある可能性があります。あきらめないでかけ続けましょう。

尚、夏休みや年末年始などの観光シーズンには、電話予約ではなく、往復ハガキで応募して抽選結果を待ちます。
予約が取れなかった場合のキャンセル待ちは出来ませんが、公式サイトで空室のお知らせが出る場合がありますので、こまめにチェックしておくと良いでしょう。タイミング良く空室が出て、電話で問い合わせすると、予約が取れることもありますよ。

【国民宿舎 鵜の岬】
住所 茨城県日立市十王町伊師640
電話 0294-39-2202

・予約方法
電話による受付(往復ハガキ抽選期間を除く)
利用日の3カ月前の1日8:30から受付開始

・往復ハガキ抽選期間
7月20日から8月31日の宿泊(4月1日から10日までの消印有効)
12月30日から1月5日の宿泊(10月1日から10日までの消印有効)

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/02/14−2015/02/15 訪問

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