写真:月宮 うさ
地図を見る北海道函館市にある「五稜郭公園」は、幕府軍と官軍の最後の戦い"箱館戦争"の舞台となった「五稜郭跡」につくられた歴史公園です。
五稜郭は、日本初のフランス築城方式の星型城郭(=星形要塞)であり、北海道唯一の国の特別史跡。(※同時期に築城された長野県の龍岡城も星型城郭)
郭内の建築物の多くは明治時代に解体され、現在は白壁の土蔵"兵糧庫(ひょうろうこ)"を残すのみですが、2010年に「箱館奉行所」が140年の時を越え復元され、幕末の様子を垣間見ることができます。
また「五稜郭公園」には、1913年から約10年かけて植樹された桜の古木が約1600本残されており、毎年GW頃に公園内を美しく彩ります。
星型城郭一面がピンク色に染まる眺めは他では見ることができない絶景!写真右側のスマートな白い建築物「五稜郭タワー」は、そんな園内を上から眺めることができる展望台です。桜の季節は時間を作って登ってみませんか?オススメです!
五稜郭が星型城郭であることを目で見て実感することができる、高さ107mの展望台「五稜郭タワー」に登り、桜色に染まる公園を眺めてみましょう。
展望スペースは2層になっており、展望1階にはカフェと売店、強化ガラスの床の上から真下を望める「シースルーフロア」があります。
展望2階「五稜郭歴史回廊」からは、絶景の五稜郭公園や函館市街・津軽海峡などの展望を望めると共に、五稜郭の歴史を見て・触れて学ぶことができる展示物が。新撰組ファン必見の、土方歳三が椅子に座っている姿のブロンズ像「土方歳三之像」も設置されています。
そんな「五稜郭タワー」ですが、桜の開花シーズンは展望台に入るまでに待ち時間が発生するのが玉に瑕。30分以上待つ事もありますので時間には余裕を持って行動してくださいね。ツアーなどで時間が限られている時は、展望台or公園内散策の決断をしなければならない場面になりやすいので、じっくり楽しみたい方はフリーまたは3時間くらいの自由行動時間があることが理想です。
また、夜のライトアップ時は昼間とは雰囲気が異なる幻想的な世界が広がります。
写真:月宮 うさ
地図を見る「五稜郭公園」を春色に染める桜の多くは、1913年から約10年かけて植樹された染井吉野(ソメイヨシノ)です。花は淡いピンク色。他にも、早咲きで薄紅色の濃淡を楽しめる"南殿(なでん)"や紅枝垂桜、遅咲きの濃い桜色が美しい"関山(かんざん)"など多くの種類が植えられています。
桜の季節の後はツツジ・藤・牡丹などが園内を彩り、こちらも見応えがあります。
写真:月宮 うさ
地図を見る五稜郭タワーからの展望を楽しんだ後は、「五稜郭公園」に広がる桜の花道をお散歩しましょう。城郭内は中心部が高くなっているため景観良好!右手には桜のアーチ、左手には桜を見下ろす風景を楽しむことができます。足に優しい土の道があるのも嬉しいポイント!(※ベビーカーや車椅子の方も安心の舗装された道もあります)
ただし、東京ドーム約5つ分の広さを持つ公園ですので、無理は禁物。美しい桜に夢中になると我を忘れてついついたくさん歩いてしまいますが、戻れなくなってしまっては大変。体力に合わせて歩く距離を選んでくださいね。
また、桜に囲まれたお堀で乗れる"手漕ぎ貸ボート"もあります。1周約1.5kmで所要時間は平均30〜40分。静かにお花見を楽しめるこちらもオススメです!
写真:月宮 うさ
地図を見る「五稜郭公園」内の高台からは、五稜郭タワーの展望台とはまた別の展望を楽しむことができます。函館市内の建築物や夜景の名所"函館山"。遠くには、まだ残雪残る"横津連峰"の山並みが桜と共演し美しい風景をつくりだしています。
北海道を代表する観光名所「五稜郭公園」では、1年を通してたくさんのイベントが開催されます。
桜の季節のライトアップもその1つ。
五稜郭にまつわる歴史を後世に伝え、土方歳三コンテスト全国大会も開催される「箱館五稜郭祭」も大変見応えのあるイベントです。また、冬は公園内がイルミネーションに包まれ雪と灯りの幻想的な世界に変化します。
最後に、「五稜郭公園」までのアクセスは、JR函館駅前より市電に乗り「五稜郭公園前」下車、徒歩15分。お車でお越しの方は駐車場はありませんので、周辺の有料駐車場を利用することになりますのでご注意ください。
※2016年の「箱館五稜郭祭」は5月21日(土)・22(日)2日間の開催。春のライトアップは桜の開花が近くなってから発表があります。
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(2024/3/29更新)
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