なつかしい車両に出会える博物館・愛知「レトロでんしゃ館」

なつかしい車両に出会える博物館・愛知「レトロでんしゃ館」

更新日:2018/01/29 09:50

愛知県日進市にある「レトロでんしゃ館」は、名古屋市営地下鉄の昔の車両や、市電などが静態保存されている入場無料の博物館。館内には鉄道模型のジオラマ、プレーコーナーなどがあり、実際にNゲージの鉄道模型を走行させることもできます。予約をすれば隣接の地下鉄工場の見学もできちゃいますよ。地下鉄グッズの販売などもあり、鉄道ファンやファミリーで賑わう楽しい博物館です!

なつかしい市電がお出迎え♪

なつかしい市電がお出迎え♪
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「レトロでんしゃ館」に入ると、市電として走っていた懐かしい車両が目に飛び込んできます。昭和49年まで名古屋市内を走っていたこちらの市電は、塗装こそ新しくきれいに塗られていますが、中は当時のまま。

昭和31年から33年にかけて製造された車両で、当時としては最新式のものだったようです。電車にゴムを挿入し、振動や騒音を少なくしたため「無音電車」と呼ばれていたらしく、あまりの静かさのため電車の接近が分からず、警笛を大きくしてほしいと市民から要望があったほどの車両です。

こちらの車両以外にも、昭和19年に製造された3000形、昭和12年に製造された1400形の市電が展示されており、内部にも入れるので座席に座ったり運転席を見学することもできるようになっています。

名古屋市営地下鉄開業時の車両「黄電」が目の前に!

名古屋市営地下鉄開業時の車両「黄電」が目の前に!
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東海地方や名古屋出身の方は、こちらの地下鉄車両を懐かしく思う方も多いのではないでしょうか。昭和32年に名古屋市営地下鉄東山線が開業したときに運行された「黄電」です。

こちらの「黄電」は初代の100形。市電で培った技術が凝縮された車両で、床下のふくらみをもったボティーマウント構造とウィンザーイエローと言われる黄色のボディが特徴。この派手な黄色は、暗いトンネルの中を明るく走るようにと、選定されたとのこと。

丸みを帯びた車体と、先頭のヘッドライトがレトロ感を漂わせています。

「黄電」の運転席にも座れちゃいます!

「黄電」の運転席にも座れちゃいます!
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100形の「黄電」の中に入ると、まず目に入るのが長いブルーのロングシート。懐かしさを感じさせるシートで、実際に座ってみると適度なスプリング感があり、現在の車両で使われている硬い座席とは異なる柔らかさを感じることができます。

つり革も比較的低い位置まで下げられていて、小学生なら背伸びをすれば届くほどです。

運転席のある先頭車両まで移動してみましょう。運転席も開放されており、実際に座ってマスコン(ハンドル)操作もできます。扉開閉スイッチも操作できますよ。今見ると、とてもシンプルな構造で驚きます。

運転士気分になれるので、電車が大好きなお子さんにオススメ♪

クイズに答えながら地下鉄についてくわしく学べる「プレーコーナー」♪

クイズに答えながら地下鉄についてくわしく学べる「プレーコーナー」♪
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「レトロでんしゃ館」の館内には、地下鉄車両や市電の展示以外に、地下鉄トンネルのシールド工事の模型を使って、当時のトンネル工事の工法を学ぶことができたり、こちらの写真にある「プレーコーナー」では、名古屋市営地下鉄や市バスのことについて、楽しみながら学習できるようになっています。

バスや地下鉄のデザインゲームでは、車両のデザインなどにも挑戦できたりします。小学生以上を対象にしたコーナーとなっていますので、小さなお子さんには少し難しいかな。

名古屋市内を再現した鉄道ジオラマで鉄道模型を動かしてみよう♪

名古屋市内を再現した鉄道ジオラマで鉄道模型を動かしてみよう♪
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小さなお子様に人気なのは、こちらの「鉄道模型ジオラマ」です。運転体験は最大8名まで可能で、名古屋市内を走る、東海道新幹線や名鉄、近鉄、名古屋市営地下鉄などのNゲージ模型があります。

小型カメラが搭載された車両では、自分が運転する車両の映像がモニターに映し出されて迫力満点!

名古屋を代表するテレビ塔や名古屋城などのランドマークが随所にあり、リアル感たっぷりのジオラマです。

Nゲージ模型の操作は、単純なようでなかなかコツがいります。新幹線車両を上手にホームに停車させられるかぜひ体験してみてください。

「レトロでんしゃ館」は入場無料の体験型博物館♪

「レトロでんしゃ館」は、鉄道模型のNゲージを走行させたり、運転席に座って運転士気分になれる体験型の博物館。しかも入場無料で家族で楽しめるとてもおすすめなスポットです。名古屋市営地下鉄鶴舞線の赤池駅から徒歩10分弱の位置にありますが、駐車場も完備されており、名古屋市や豊田市からのアクセスにも便利です。

ただし、隣接の地下鉄工場の見学は休日はお休み。平日でも当日の予約はできないため「レトロでんしゃ館」へあらかじめ電話予約が必要。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/02/01 訪問

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