江戸時代の面影残る東海道宿場町を歩こう!静岡県「由比宿」

江戸時代の面影残る東海道宿場町を歩こう!静岡県「由比宿」

更新日:2015/02/16 12:47

月宮 うさのプロフィール写真 月宮 うさ ブロガー
江戸時代、東京都日本橋を基点とした5つの主用陸上交通路"五街道"の1つ「東海道」。そこに53あったと言われる宿場町の1つが静岡県の「由比宿」です。
今も江戸の面影を色濃く残す町並みの中を歩いていると、時代をタイムスリップしたような気持ちに。由比本陣公園・東海道広重美術館などの見所も数多く点在していますので訪れる人を飽きさせません。また、由比は桜えびの町としても有名!美味しいグルメも待っています♪

江戸時代の名残を残す「由比本陣公園」はのんびりできる観光名所

江戸時代の名残を残す「由比本陣公園」はのんびりできる観光名所

写真:月宮 うさ

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江戸時代、日本橋(江戸)から三条大橋(京都)を結ぶ主用道路"東海道五十三次"の53ある宿場町の内、日本橋から数えて16番目の宿場町が「由比(ゆい)宿」です。
当時は、大名が宿泊する施設"本陣"1軒、本陣の予備的施設である"脇本陣"1軒、公用以外の武士や一般庶民が利用する"旅篭屋(はたごや)"が32軒あり、小規模な宿場町でありながらも大変な賑わいを見せていたそうです。
その中心となったのが、歴史を感じさせる門構えが印象的な静岡県静岡市の「由比本陣公園」。ここはかつて本陣が存在した場所。由比に訪れたならば絶対外せない観光スポットです。

門を抜けると一面に広がるのは、子供達が走り回れるくらい広い芝生広場。本陣は残されていませんが、ついついのんびりとした時間を過ごしたくなる空間が広がっています。
敷地内には歴史や文化を学べる「由比宿交流館」、明治天皇がご小休された伝統的和風建築の離れ座敷「由比本陣記念館・御幸亭(みゆきてい)」などがあり、休憩を兼ねつつかつての「由比宿」に触れることができます。

また「東海道広重美術館」も同じ敷地内。歌川広重の描いた色彩豊かで美しい浮世絵作品を中心に約1400点収蔵し、月替わりで展示されますので由比へ来る度に訪れたい施設です。

旧東海道に架かる「由比川橋」から現在の景色を眺める

旧東海道に架かる「由比川橋」から現在の景色を眺める

写真:月宮 うさ

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由比本陣公園で栄えていた頃の「由比宿」について学んだ後は、旧東海道に架かる「由比川橋」まで歩いてみましょう。周りの景色を楽しみつつ歩くこと約5分で到着。
橋の上からは、宿場町としての名残感じる風景の中に東海道新幹線が走る独特な景観が広がっています。
また、橋の欄干部分には歌川広重の『東海道五拾三次・由井』の浮世絵が描かれており、ベンチに座って楽しむことも。東屋もありますので、休憩にもぴったりです。

歴史と文化と現代を楽しみつつ「由比宿」町歩き

歴史と文化と現代を楽しみつつ「由比宿」町歩き

写真:月宮 うさ

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「由比宿」は、狭い範囲に観光名所が点在していますので町歩きにぴったり。マップ片手に様々な景観を楽しみつつ、歩いてみましょう!
※マップは記事一番下のMEMO内「由比宿解説マップ」を印刷して持ち歩くと便利です。

和風建築が多い中、洋風の建築の「旧庚子銀行本店(現:清水銀行由比支店本町出張所)」や「明治の郵便局舎」の存在も!由比の町並みからは、移り変わってゆく歴史を感じることでしょう。
写真は道中の記念撮影にぴったりな「東海道由比宿 おもしろ宿場館」前。館内では、人形を使い面白楽しく本陣の様子などを学ぶことができます。駿河湾を見渡せる食事処やお土産屋さんもありますよ。

「飯田八幡宮」にお参りして由比宿と駿河湾を眺めよう

「飯田八幡宮」にお参りして由比宿と駿河湾を眺めよう

写真:月宮 うさ

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由比宿にはいくつもの神社やお寺が点在していますが、その中から高台に建つ「飯田八幡宮」をご紹介。
本殿は旧東海道と県道の間の小さな山の上にあり、写真は東海道側からの参道です。急な階段が続きますから、足元に注意してお参りしましょう。

「飯田八幡宮」は768年創建と伝えられています。1585年に社殿が建立され、その後由比周辺の5社の八幡神社が合祀(ごうし=2社・2柱以上の祭神を1社に、神社の祭神を他の神社に合せ祀ること)されました。1713年の火災で社殿は焼失。現在残る社殿は1727年に再建されたものです。
境内からは、由比宿の町並みと駿河湾を見渡せる眺めのよい展望を楽しめます。また、この神社は歌川広重の「東海道五拾三次・由井」にも描かれた場所の1つです。

桜えびの町「由比」で食べたい生桜えび!

桜えびの町「由比」で食べたい生桜えび!

写真:月宮 うさ

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日本では唯一桜えび漁が許されている駿河湾(由比・蒲原・大井川)。中でも由比は「桜えびの町」として大変有名で、美味しい桜えびをいただくことができます。
特に、漁期である春(3月中旬〜6月初旬)と秋(10月下旬〜12月下旬)に食べることができる生桜えびは甘くて絶品!この時期に由比に来たならば絶対食べていただきたい1品です。
また、鮮度を保ったまま冷凍された桜えびは1年を通して食べることができますので、禁猟期間も美味しい桜えびが皆様を待っています。

殻ごと食べる桜えびですが、口の中や喉に引っかかったりしないの?と心配な方もいらっしゃることでしょうが、殻は柔らかいのでご安心ください。
調理に下処理も不要なのでお土産にもオススメ!由比の味をお家でも簡単に美味しくいただけます。

「由比宿」に行こう!

「由比宿」までのアクセスは、JR東海道本線「由比駅」で下車。
観光の中心・情報拠点である「由比本陣公園」までは徒歩約20分と少し距離がありますので、タクシーの利用が便利です。健脚の方は町並みを眺めながら歩いても良いでしょう!
また、「ゆい桜えび館」ではレンタサイクルを行っていますので、お車の方はゆい桜えび館の駐車場に車を止めて、自転車で町並みを走るのもオススメです。(ゆい桜えび館までのアクセスは下記MEMOからHPをご参照ください)

最後に、東海道について簡単にお話を。
東海道とは、江戸時代の行政区分で現在の三重県から茨城県に至る太平洋沿岸の地方のこと。また、日本橋(江戸)から三条大橋(京都)を結ぶ当時の主用道路も東海道と呼んでいます。

掲載内容は執筆時点のものです。

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