豪州をドライブで体感!アデレード発ワイナリー経由荒野行き

豪州をドライブで体感!アデレード発ワイナリー経由荒野行き

更新日:2015/03/08 10:54

ザーカー 久美子のプロフィール写真 ザーカー 久美子 アメリカ在住ライター、歌人、フローリスト、馬愛好家
荒野を舞台にした「ロードムービー」は好きですか?地平線まで続く一本道を車で駆け抜ける。日本ではなかなか味わえないドライブですよね。

今回は、南オーストラリア州のアデレード(Adelaide)から、ワインの産地・バロッサバレー(Barossa Valley)を経て、オパールの都・クーバーペディ(Coober Pedy)までのドライブ旅行をご紹介します。あなたも映画の1シーンを体験してみませんか?

ドイツの面影を残す、国内第5の都市・アデレード

ドイツの面影を残す、国内第5の都市・アデレード

写真:ザーカー 久美子

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南オーストラリア州のアウトバック(内陸部)の拠点である州都・アデレード。この街から、大陸をつらぬいて走る高速道路が、オーストラリア北部のダーウィン(Darwin)まで続いています。その距離、およそ3000km!今回は、その4分の1を走ります。
アデレードを観光しながら、ドライブ旅行の準備を整えましょう。

1836年、国内で初めて自由移民の受け入れを開始したアデレードへ、宗教による迫害を受けたヨーロッパ、特にドイツ系の人々が自由を求めて入植し、ブドウの栽培を始めました。
現在もアデレード・ヒルズ(Adelaide Hills)には、ワイナリーのほか、ドイツの面影を残す町・ハーンドルフ(Hahndorf)があり、人気の観光スポットとなっています。

中心街・アデレードシティ(Adelaide City)にある歩行者天国「ランドルモール(Rundle Mall)」でショッピングを楽しんだり、「ノーステラス(North Terrace)」で美術館や博物館を訪ねたり。
無料のバスやトラムが走っているので、歩いて散策するのがおススメです。

レンタカーは空港で借りると割高なので、数日間市内を散策するなら、アデレードシティでレンタルするのがおススメ。ノーステラス(North Terrace)ぞいには、大手レンタカー会社が軒を連ねています。あらかじめウェブサイトで予約しておくと、お得に♪

フルボディの赤ワインに酔いしれる

フルボディの赤ワインに酔いしれる

写真:ザーカー 久美子

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アデレードから北東に車を走らせること約1時間。世界屈指のワインの産地・バロッサバレーに到着です。ヨーロッパからの移民により開拓された町には、現在でも樹齢100年以上のブドウの木があり、素晴らしいワインに生まれ変わります。

およそ150以上のワイナリーと70を超えるワインセラーがあり、お城のような建物や貯蔵庫を見学&試飲ができます。特に評価が高いのは、赤ワインのシラーズ(shiraz)。あなただけのお気に入りを見つけてください。お土産にしたら喜ばれますよ♡

ブドウ畑の見える美しいレストランで、本場のラムチョップと美味しいシラーズを、ぜひ味わってくださいね。
とはいえ、飲酒運転は厳禁!ワインを堪能したい方は、ここで1泊して思う存分飲んでください♪

絶景!「風の牧場」にたつ風車群

絶景!「風の牧場」にたつ風車群

写真:ザーカー 久美子

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バロッサバレーから北西へ向かって進んでいくと、左手に風車群が見えてきます。スノータウン(Snowtown)からクレメンツ・ギャップ(Clements Gap)の丘に続く風力発電所です。
南オーストラリア州には、10以上の風力発電所があり、消費電力のおよそ30%が風力発電により賄われています。

風車の数は、164基。高さ80m、羽根車の先端まで含めると、なんと124m。
青空に白い風車がゆっくりと回る姿もさることながら、夕陽の中で影になる美しさは、必見!
英語で風力発電所のことを「風の牧場(Wind Farm)」といいます。ステキな響きですよね。

赤褐色の荒野に、突如現れる銀世界

赤褐色の荒野に、突如現れる銀世界

写真:ザーカー 久美子

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海ぞいの町、ポートオーガスタ(Port Augasta)をすぎると、ついに、赤褐色のアウトバックに突入です! 
道の両脇にあった林が、低木になり、草になり、そして、360。見渡す限りの荒野になります。

2時間後、右手にハート湖(Lake Hart)が姿を現します。太陽を照りかえす雪のように白い湖。そう、塩でできた湖です。
深い青空のすそに広がる、美しい銀世界!これが、すべて塩なんですから驚き!
ちなみに、舐めると甘みのあるしょっぱさ。お試しあれ☆

地球の底へつづく町・クーバーペディ

地球の底へつづく町・クーバーペディ

写真:ザーカー 久美子

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アデレードから、運転すること850km。ついに、オパールの産地・クーバーペディに到達!

100年前の1915年にオパールが発見されて以来、世界に流通するオパールの約70%が、この町から産出されています。
町には、オパール採掘場の跡地を利用した建物が多く、住居はもちろん、博物館や教会なども地下に作られています。

ぜひ、奇妙な「洞窟ホテル」に泊まって、冬眠生活を体験してみてください。

ドライブ旅行へLet’s go♪

最後に、アウトバックを運転する時に注意したいポイントを4つご紹介します。

〈ポイント1〉ロードトレインの追い越しに注意!
トラックの後方に、「ロードトレイン(Road Train / 連結されたトラック)」、または「大型トレーラー(Long Vehicle)」と記された黄色い帯を時折見かけます。これは車体の長いトラックのことで、100mに及ぶことも!
追い越しするときは、長さを考慮して、見通しの良い直線で行ってください。かなり風圧がかかるので、こちらもご注意を。

〈ポイント2〉地図で給油所の確認を必ずしておく
町の間隔がゆうに100kmを超えるアウトバックでは、事前に給油のプランを立てることが重要です。
最近は、スマートフォンをGPS代わりに利用する方も多いですが、アウトバックは残念ながらほぼ圏外。必ず、紙の地図を持参してください。

〈ポイント3〉寄りたいときに、コンビニはなし
砂漠地帯を運転していると、思いのほか、のどが渇きます。渇きを感じる前に水分補給しないと、あっという間に脱水症状になることも。
小腹がすいても、すぐには売店に立ち寄れないので、事前に飲み物と食べ物の準備をしておくのが◎

〈ポイント4〉カンガルーの飛び出しに気をつけて
オーストラリアの写真や絵はがきに必ず登場する「カンガルー注意」の黄色いサイン。アウトバックでは、牛や羊の標識もよく見かけます。動物が横断していたり、道路わきすれすれを歩いていたら、スピードを落としてあげてくださいね☆

オーストラリアは、日本と同じで右ハンドル&左側通行。標識は英語表記ですが、運転しやすいと思います。4つのポイントを押さえて、ドライブ旅行を楽しんでください♪

〈一旅一首〉
三連のロードトレインを追い越していくとき放たれるカメハメ波

掲載内容は執筆時点のものです。

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