新倉(あらくら)富士浅間神社があるのは山梨県富士吉田市。
浅間神社は山梨県や静岡県に多く見られる富士山信仰の神社です。この新倉富士浅間神社もそのひとつ。
富士吉田市の市街地を離れ、住宅が並ぶ狭い道を通り抜けたところに新倉富士浅間神社はあります。境内は新倉山にあり、富士山の眺望が素晴らしい神社。
上の写真のように、4月の中旬には参道の入り口には満開の桜。境内には300本もの桜があるので、これから見ることのできる美しい景観を期待させます。
参道の階段を上り鳥居をくぐったら、忘れずに後ろを振り返ってください。朱色の鳥居越しに見えるのは桜と、富士山の秀麗な姿。そして位置によっては上の写真のように、富士山がしめ縄の首飾りをしているようにも見えます。
この日は残念ながら霞がかかっていたので、富士山もかすんでいました。快晴ならもっと美しい富士山を見ることができます。
ここで車で来られる方は要注意。駐車場からは境内への近道があります。そのため往復近道を通ってしまうと、この景色を見逃してしまうかも知れません。鳥居+富士山+桜の景観も新倉浅間神社ならでは。少し遠回りにはなりますが、桜を楽しむ意味でもぜひ参道を通ることをお勧めします。
ここで新倉富士浅間神社の創建について。
新倉浅間神社は慶雲3年(705年)、この地の氏神として祀られました。大同2年(807年)には富士山が大噴火。そのため時の平城(へいせい)天皇から勅使を送られ、富士山鎮火の祈願を行いました。その際「三国第一山」の称号を贈られます。
ご祭神は木花咲耶姫(このはなさくやひめ)。木花咲耶姫が富士山の神にされた理由は、水徳の神であること。富士山鎮火のために富士山の神にされたとする説があります。また火中出産をしたことから火の神でもあり、父は大山祇神(おおやまつみ)という山の神。その2つのことから富士山の神とされたという説もあります。
桜が気になって本殿の参拝を後回しにしてしまいがちですが、あくまでもここは神社。先に参拝を済ませてから、ゆっくりと桜を楽しみましょう。
境内には「子育て神木」と呼ばれるご神木もあるので、子育て中の人は手を合わせてみてはいかがでしょうか。
参道を出た右側は、とても眺望の良い場所になっています。そこに広がる景色は美しい稜線の富士山と、すそ野に広がる富士吉田の市街地。そして富士山を覆うように、桜の枝が境内から伸びています。下の方には参道の桜が見える為、富士山の上下に桜。思わずたたずみたくなる景色です。
ベンチも設置されているので、のんびりとこの美しい景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
境内の右端には忠霊塔へと続く階段があります。新倉浅間神社一の絶景を見ることができるのがその忠霊塔のある場所。
ただし、その景色を見る為には約400段もある階段を上らなければなりません。しかもかなりの急こう配。車道もあるのですが、桜のこの時期には車の乗り入れが禁止されています。足腰や体力に自信のない人は一気に登るのは厳しいかもしれません。途中で一息入れながら、高さで変わる眺望を楽しみながら上ってください。
階段を上りきると、朱と白に彩られた鮮やかな忠霊塔が現れます。忠霊塔と桜の組み合わせも「美しい」の一言。しかし、ここにはもっと素晴らしい景色があるのです。その景色が見られるのは忠霊塔の裏側。
忠霊塔の裏側は新倉山の斜面。斜面の上の方には展望台があるので、展望台へと向かいます。そして展望台を少し下りて斜面に立つと、上の写真のような新倉浅間神社一の絶景が…。この忠霊塔と富士山と桜のコラボレーションは必見!
ただし斜面は土で足場が悪いので、滑りにくい靴で行くことをお勧めします。
お気に入りの富士山と桜の景色はありましたでしょうか?
ご紹介した以外にも、富士山+桜+○○があるかも知れません。それを探すのも、また一興でしょう。
富士山と桜の両方を楽しみたい方は、ぜひ訪れてみてください。
新倉富士浅間神社
桜見頃:4月中旬
アクセス
電車:富士急大月線 下吉田駅〜徒歩、約0.6km
車:中央自動車道 富士吉田線 河口湖IC(御殿場方面〜は東富士五湖道路 富士吉田IC)〜R139号経由、約5.5km
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(2024/4/25更新)
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