写真:やま かづ
地図を見る九龍半島の先端にはチムサチョイのスターフェリー乗り場があり、ビクトリアハーバー対岸のセントラル(中環)へ渡ることができます。
フェリーの乗り場は1階席と2階席に分かれています。1階席は2階席に比べて料金は1ドル程度安くなっており、心なしか学生や労働者風の人が多い気がします。時には機械室の油の臭いが漂い、目前には海面が迫り、何とも言えない威圧感があります。逆に、2階席は観光客やビジネスマンの姿が目立ち、とっても開放的な雰囲気です。
できることなら、1階席と2階席の両方を乗り比べてみることをお勧めします。
ちなみにこのスターフェリー、エンジンが両方の船首についているので、入港、出港でいちいち転回しません。入港したときとは反対側のエンジンを回して出港するからです。狭いビクトリアハーバーを短時間で行き来するにはもってこいの構造です。
ですから、乗船して最初にすることは、入港したときとは逆の方向に座席の背もたれを戻して、対岸に向かって座ること。そうしないと、後ろ向きのまま出港しちゃいますよ!
写真:やま かづ
地図を見るスターフェリーが対岸のセントラルに到着した後、ピークトラム乗り場への行き方は2通りあります。
1つは、フェリー乗り場7番の前あたりにあるピークトラム駅行きバスの15Cを利用すること。30分ごとに出発して10分程度で到着します。
もう1つは徒歩。地図を片手に最短でたどり着けば約15分の道のりです。
バスはタイミングが合わないと30分待つ上に、渋滞気味の繁華街をぐるっと回っていくので時間がかかります。ちょっとした上り坂が気にならない人は歩いて行くほうがいいかもしれません。
ピークトラム駅は観光客で大賑わいです。チケットを買うために長い行列ができていますが、ここは我慢。せっかくここまで来たんだから一度は乗ってみましょうよ。
座席は1両目の前方右の窓側がベストポジションですが、乗車時にはすさまじい座席争奪戦が始まりますので、そのつもりで。
写真:やま かづ
地図を見るビクトリアピークにはトラムのピーク駅を中心にしてピークタワーとピークギャラリアが建っています。
絶景ポイントはピークタワーの屋上にある「スカイテラス」です。有料ですが、これ以上高い位置からのパノラマビューは望めないのでこのポイントは外せませんね。
そのほか、ちょっと坂道をおりたところにある獅子亭展望台(ライオンズテラス)からも十分に眺めは楽しめますが、デッキ部分が狭く、団体さんとバッティングしてしまうと身動きできなくなるのでご注意を。
ちなみにこのあたりは、ビクトリアピークとはいえ本当のピーク(頂上)ではありません。本当のピークは、ここからさらに30分程度小道を上って行ったところにありますが、何の風景も望めないのであしからず。
写真:やま かづ
地図を見るビクトリアピークからセントラルへ戻るには2階建てバスを使ってみましょう。乗り場はピークタワーの地階(1階)にあり、15番のバスです。
このバスも2階前方の窓際の座席がお勧めです。バスは山道を親の仇のようにかっ飛ばします。車窓からの眺めを楽しみたいところですが、それどころではありません。山肌に沿った狭い坂をくねくねと下りていくので、ちょっとしたスリルがあります。
繁華街の高層ビル群が迫ってくると、バスはおもむろに左折し、皇后大道東(Queen’s Road East)に入ります。そのまま乗っていると終点のセントラルバスターミナルまで行ってしまいますので、丸い展望エレベータが目印のホープウエルセンター(合和中心)で下車しましょう。
写真:やま かづ
地図を見るホープウエルセンターからビクトリアハーバーに向かって2ブロック下ると、トラム軌道が走っている荘士敦道(Johnston Road)があらわれます。トラムの駅は数百メートルごとに設置されているので、軌道に沿って歩いているとすぐに見つかります。
セントラルに戻るなら西向きのトラムに、ショッピングエリアのコーズウェイベイに行きたいなら東向きのトラムに乗ればOKです。但し、東向きの一部「跑馬地(ハッピーバレー)」行きには乗らないように!山手の競馬場に行ってしまいます。
トラムは1両編成で次から次へとやってきますので、混雑しているなら1本見送って次を待ってもいいですね。乗車は後ろから乗って前から降ります。車窓からの風景がめくるめく展開する2階前方の座席がお勧めです。
今回は手ごろに利用できるメジャーな乗り物、フェリー、ピークトラム、2階建てバス、2階建てトラムをご紹介しましたが、小巴(ミニバス)も街中を網の目のように走っています。また、新界地区(ニューテリトリー)には軽便鉄道(ライトレイル)というものもあります。
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(2024/4/25更新)
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