写真:塚本 隆司
地図を見るそうめんといえば、夏の「冷やしそうめん」冬の「にゅうめん」。どちらかというとバリエーションの少ない食べ物の印象が拭えない。そんな印象をガラリと変えてくれる嬉しいびっくり料理が「焼鯖そうめん」だ。
「焼鯖そうめん」とは、湖北地方に伝わる郷土料理。この地方では農繁期の陣中見舞いとして、農家に嫁いだ娘へ焼鯖を届けるならわしがあったそうだ。これを「五月見舞い」といい、田植えの忙しい時に手軽に食べられる料理が「サバそうめん」だったというわけだ。
一度食べると忘れられなくなる味だ。作り方は、焼鯖を甘辛い出汁で煮る。その出汁でそうめんを軽く煮る。見た目で、出汁がそうめんによく馴染んでいるのがわかる。肉厚のサバに箸を入れるとホロリと身がほぐれ、口へと運ぶと何処か懐かしい味がする。そうめんとサバの相性に驚くばかりだ。ご飯のおかずだと聞くと頷ける。確かにご飯ものが欲しくなる味なのだ。
写真:塚本 隆司
地図を見る「焼鯖そうめん」は、この地方の郷土料理。いわば家庭料理なので味や作り方は様々なようだ。長浜市内でも提供している店それぞれの特徴があるという。
今回ご紹介するのは、、土蔵作りの黒漆喰が美しい建物が並ぶ黒壁スクエアにある翼果楼(YOKARO)さん。築200年という商家をそのまま活かしただけあり、味わい深い雰囲気で食事ができるのも魅力だ。
お店の情報については、文末のMEMO欄から確認して欲しい。
写真:塚本 隆司
地図を見るこちらも長浜で愛されている郷土料理「のっぺいうどん」。
「長浜に行ってきたで」といえば、「のっぺいうどん食べてきたか?」と聞かれるという、長浜の名物料理だ。
全国でみかけられる「のっぺい汁」同様に、あんかけのうどんかと思えば、それだけではない。どうやら、「あんかけうどん」と「しっぽくうどん」が合わさった感じなのだ。運ばれてくると、大きな器に木蓋がのせられている。これだけでワクワク感がたまらない。
写真:塚本 隆司
地図を見る木蓋を開けてびっくり!
中央にドンと構えている大きな椎茸。どうやって食べようか悩んでしまう。おまけに熱いあんがかかっている。これは食べる時には注意が必要だが、美味いに違いない。
箸でつまめるほどのしっかりとしたトロミにもびっくりだ。そして、出汁と生姜がよく効いた味がたまらない。食べ進むと底の方の出汁はとろみが少ないので、よく混ぜ合わせるとまた違った味わいになる。ボリュームもあり心も体も温まる。このうどんのファンが多いのも納得できる一品だ。
写真:塚本 隆司
地図を見るこちらも風情のあるお店となっている。創業は大正元年というから100年を越える老舗だ。
落ち着いた古民家づくりの店内、壁には多くの芸能人のサイン色紙がこれでもかと並ぶ。古いお品書きなど装飾品も飾られ、老舗の貫禄が漂う落ち着いた雰囲気に旅の疲れもいやされるだろう。
他にも、地元の郷土料理に旬な食材を使ったメニューが嬉しい。昔、長浜名物だった「豆腐の田楽」を復活させてもいる。地酒とあわせるとなんともたまらない。
お店の情報については、文末のMEMO欄から確認して欲しい。
滋賀長浜の名物ご当地麺を2つ紹介した。どちらも長く愛されている郷土料理だが、初めて見る者にとってはびっくりの麺料理だ。
紹介した店舗は、テレビでも取り上げられることが多い有名店。外にも提供している店舗はあり、それぞれにいい味をだしているというから、食べ歩きしてみるのもいいだろう。紹介した2つの麺は、共にお土産としても販売されている。
旅先で珍しくて美味しいものに出逢えると、それだけで嬉しくなる。そんな気分を満たしてくれる滋賀県長浜市。是非、びっくりご当地麺をお試しあれ。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/19更新)
- 広告 -