写真：渡部 洋一
地図を見る長野県伊那市に、高遠城趾公園はあります。
この地の代名詞的存在であり、あまりにも有名な「高遠桜」は、明治8年、荒れたままになっていた高遠城址をなんとかしようと、 旧藩士達が馬場の桜を城址に移植したのが始まり。
それから 百数十年後の現在、 その桜は「天下第一」とも称され、「日本三大桜の名所」の一つに数えられるほど親しまれるようになりました。「日本さくら名所100選」に選定されていることは言うまでもない、文句無しの名所です。
公園内に咲き乱れる約1500本の「タカトオコヒガンザクラ」は、花びらがソメイヨシノよりも少し小ぶりで、ピンク色が濃く美しいことでも有名です。
写真：渡部 洋一
地図を見る高遠城址公園内の必見スポット、「桜雲橋」。
その名の通り桜の雲に覆われたこの橋は、一日中観光客で賑わいをみせます。
桜好きとしては、「この桜が散るまでずっと渡り続けていたい」と思ってしまうほど、何度も渡ってしまわずにはにはいられない「桜雲橋」。あなたも是非渡りまくってください！
写真：渡部 洋一
地図を見る「桜雲橋」と同じく、高遠城址公園で必見の「高遠閣」。
観光客の休憩所や町内の集会所として昭和11年（1936年）に建てられた、高遠城の象徴的存在です。帝国ホテルや日本郵船本社などを手掛けたことで知られる伊藤文四郎氏の設計で、国登録有形文化財にも登録されています
そんな高遠城址公園のシンボル「高遠閣」も、春にはまさに桜まみれ。歴史的建造物の醸し出す厳かな空気の中に咲く花は、いつにも増して美しく見えます。
写真：渡部 洋一
地図を見る高遠城の美しい模擬天守も、春には優美な桜の花々に囲まれます。
日本の象徴的建築物である「天守閣」と、日本を代表する花である「桜」のコンビネーションは、外国人が見れば、「This is Japan!」と泣いて喜ぶ、「これぞ日本」という本当に美しい風景です。
写真：渡部 洋一
地図を見る実は、天下第一の高遠桜は、公園内から見上げる以外にも、超おすすめの観賞スポットがあるのです。
それはずばり、高遠城址公園のすぐ南西、五郎山の山中にある「白山観音」。公園から徒歩約30分（早足なら約20分）の知る人ぞ知る超穴場観賞スポットです。
山道を登ることとなりますが、あまり知られておらず人がほとんどいないため、観光客で混雑する公園内と違ってゆったりと観賞することができます。
何より、白山観音から見下ろす高遠城址公園の桜は、本当に圧巻です！見渡す限りピンクの桜で埋め尽くされる圧倒的な光景は、約1500本の樹々によって作られるまさに「桜の海」。
「名所」と呼ばれる場所は数あれど、高遠の桜は本当に「名所中の名所」だと、完全に納得させられてしまいます。「天下第一の桜」を余すところなく満喫するのなら、この「白山観音」からの眺めは絶対に外せません。
高遠城址公園から白川観音への道は、案内看板に沿って歩いて行けばわかりやすく迷うことはありません。山道ですので、歩きやすい靴で臨みましょう。
いかがでしたか？
高遠の桜が「天下第一」と称される所以を感じていただけたでしょうか？
高遠桜の見頃は、例年4月上旬～4月下旬。開花時期に合わせて「高遠城址公園さくら祭り」（日程要確認）も開催されます。
高遠城址公園は、桜大国日本に数ある桜の名所の中でも、自信を持っておすすめできる本当の名所です。今年の春も、天下第一の桜は満開に咲き誇り、旅人を迎えてくれることでしょう。
高遠城址公園へのアクセス、「高遠城址公園さくら祭り」の日程および桜の開花状況等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。
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(2024/4/18更新)
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