箱根関所至近&無料!奥深い「寄木細工」の世界を体感

箱根関所至近&無料!奥深い「寄木細工」の世界を体感

更新日:2015/01/25 11:06

箱根小田原地方に江戸時代より現在まで受け継がれている伝統工芸「寄木細工」。お土産にも人気ですが、この「寄木細工」、箱根関所からすぐの場所に無料で楽しめる美術館と実演のお店があるんです。今回はこの奥深い寄木細工の世界にご案内します!

関所からくり美術館とは

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こちらが「関所からくり美術館」。入り口を入ると、寄木細工がたくさん並ぶお土産売り場になっているので、どこに美術館があるの?と思ってしまうのですが、実は奥に無料で楽しめる寄木細工の展示場があるんです。お土産につい目がいってしまいますが、ちょっと我慢して奥へ進んでみましょう。

触って遊べる!作品コーナー

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「関所からくり美術館」に入ってすぐ目にするのは、台の上に並べられたたくさんの寄木細工のからくり箱。写真のように実際に触って遊ぶことができます。からくり箱は、本当に不思議なのですが、どうにかしないと開かないんです。まさに職人さんとの知恵比べ!これには子供から大人まで夢中になってしまいます。引いてもだめなら押してみる?スライドさせる?などなど色々考えなくてはならないので、脳の体操にもなりますよ!

まさに芸術品!

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館内には「からくり創作研究会」の作品約100点が展示されています。写真のケーキは、本物そっくりの木のオブジェのように見えますが、実はこれもからくり箱なんです。このからくり箱に使われている木には、着色はほとんどせず、木そのままの持ち味を生かしているということで、まさに芸術品!
しかも「どうにかしないと開かない」という職人さんの知恵と技がぎゅっと詰め込まれた伝統工芸品でもあります。寄木細工のからくり箱は、日本人の誇りといっても過言ではないでしょう。

寄木細工の実演

寄木細工の実演
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「関所からくり美術館」を訪れたら実際に作っているところを見てみたくなってしまうもの。そんな願いが叶うのが美術館向かい側にある「箱根丸山物産」です。「箱根丸山物産」も販売コーナーが中心なので、どこに実演コーナーがあるのかちょっと分かりにくいのですが、お店の右奥にあります。実演は決まった時間に行われているそうなので、レジの所で時間を聞いておきましょう。時間になるまでは販売コーナーでお土産を見たり、近くで食事をしたりして待つのがおすすめです。

そして、いよいよ実演です。職人さんがまず寄木細工はどのようにどんな木を使って作られているのか、また寄木細工の歴史についてなどを話します。それから、カンナを取り出してシュッと一枚、木を削ります。そこで現れるのが美しい寄木細工の模様。削りたての木のいい香りがします。しおりのような薄い一枚の木片ですが、これを財布に入れておくと「寄木」だけにお金が「寄ってくる」んだそうです!ほしい方は実演中に職人さんに言ってくださいね。

本当にこれが木!?と疑ってしまうほどすごい寄木細工の世界

本当にこれが木!?と疑ってしまうほどすごい寄木細工の世界
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それから、色々なからくり箱が紹介されます。何も入っていない箱なのに、スライドさせるとお札やコインが出てくる箱、木のハートが鍵の役割になっていて、四葉のクローバーの形に差し込まないと開かない箱、などなどまるで手品のようなからくり箱に大人も子供も歓声を上げて見入ってしまいます。写真はなんとチューニングが正しくないと開かないギターの箱!本当にこれが木なの!?と疑ってしまうほどすごい寄木細工の世界を大人から子供まで十分に楽しむことができます。

おわりに

全て手作りの寄木細工。職人さんの心と温かい木のぬくもりが伝わってきます。そして、この寄木細工の工芸品は一生もつというところもポイントです。地元では、孫の代まで受け継がれて使われているものもたくさんあります。全て手作りの為お値段は少し高いですが、その価値は本当にお値段以上!です。みなさんも日本のすばらしい伝統工芸品に触れる旅にでかけてみませんか。

箱根寄木細工 関所からくり美術館
住所 神奈川県足柄下郡箱根町箱根16番地
電話 0460-83-6604
開館時間 9:00-17:00(年中無休)

箱根丸山物産
住所 神奈川県足柄下郡箱根町箱根17番地
電話 0460-83-6604

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/20 訪問

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