標高3600メートル!ボリビアの街ラパスを巡る

標高3600メートル!ボリビアの街ラパスを巡る

更新日:2015/01/22 19:08

近年日本人旅行者の間で人気の非常に高いウユニ塩湖のある国ボリビア。その絶景が有名となってついつい注目が集まってしまいがちですが、実はそのボリビアの最大都市「ラパス」も、非常に美しい光景であふれています。

標高3600メートルに位置し、独特の文化を持つ多民族が住み、スペイン語で「平和」という意味を持つラパス。今回はこのラパスの街の魅力についてお届けします。

「すり鉢状」の街

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ボリビアの最大の街ラパスですが、憲法上の首都はスクレです。しかしながら行政や立法府があるラパスが事実上の首都であり、最大都市となっています。

そんなラパスの街は、常々「すり鉢状」と形容されます。山の上から眺めるこの「すり鉢」の様子は非常に美しいのですが、なぜこのような形になっていったのでしょうか?

ラパスは標高3600メートルと、世界でも最も標高の高いところにある街です。富士山よりも高いところにあるのです。周囲には6000メートル級の山々がそびえたち、標高差の激しいこの地では、少しの高度の差によって、酸素の濃度が大きく変わってきます。元々は山のふもとにある高度の低いところに移り住んできた人に加えて、どんどんと増加していく人の数に土地の広さが追い付かず、標高の低いところを中心として、周囲の標高が高いところにまでも人々が居住するようになりました。

酸素濃度は人々の体調に顕著な影響を及ぼすため、現在では経済的な余裕のある富裕層は「すり鉢」の底辺部に住み、逆に余裕のない人たちは上層部に住むという形態になっています。その標高の差は、なんと400メートル!

このすり鉢状の美しい景色は、世界で一番高度の高いところにあると言われているラパスの空港から街に向かう時にも見られます。ドライバーに頼んで写真を撮るために途中で停車してもらうのもいいですが、空気が非常に薄いので、走ったり動き回ったりといった行動は避けましょう。

インディヘナの住む、レトロな風景!

インディヘナの住む、レトロな風景!
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スペインやポルトガルと言った列強の国々に支配されていた歴史の長い南米大陸の国々。ボリビアもスペインに支配を受けた結果、今でもスペイン語が公用語とされていますが、他の国々に比べて、インディヘナと呼ばれる原住民の割合が高いことで知られています。

三つ編みの長い毛を垂らした髪型に、色とりどりに編まれたカラフルな衣装。スカートを履いて、頭にはちょこんと帽子をかぶった女性たちは、ラパスの街並みをさらに色鮮やかに、魅力的に彩っています。ボリビアでは「チョリータ」と呼ばれている彼女たち。ラパスの街並みには欠かすことはできない存在です。

また、ボリビアは経済的に貧しいこともあってその街並みはボロボロ、でも旅行者にはレトロで美しい街並みに見えます。歩いているだけで本当に楽しい街ですよ!

そぞろ歩きもショッピングも楽しい♪「魔女通り」

そぞろ歩きもショッピングも楽しい♪「魔女通り」
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ボリビアは物価が非常に安いこともあって、気軽にショッピングの楽しめる街。それに置いてある品物は、前述の手先の器用なインディヘナたちの手作りの品や絵画などの芸術品であることが多く、暖かくてぬくもりを感じるものが多いのです!

そんなボリビアのお土産を目指して、旅行者が必ず訪れるラパスの名所と言えば、通称「魔女通り」と呼ばれるリナレス通り(Calle Linares)。

なぜ魔女通りと呼ばれているのでしょうか?実はここには普通のお土産以外にも、インディヘナたちが呪術で使うと言われている怪しげなものから、リャマの子供のミイラ(!)まで、たくさんの不思議なものがあるからなのです。もちろん旅行者も購入可能。買い物が目当てではない人もただ歩いているだけで非常に楽しい魔女通り。ラパスに来たら必ず訪れましょう。

グルメの街ラパス

グルメの街ラパス
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また、ラパスはグルメの街としても有名。ボリビアでは鶏肉が一般的で、街を歩いていてもフライドチキンやローストチキンなどの看板がたくさん!また、日本料理屋も多く、バックパッカーも大勢います。

もちろん、ボリビアならではの料理もおいしいものもあります。ボリビア料理の中で、もっとも有名なものは「サルテーニャ」と呼ばれる、餃子のような形をしたパイ料理。クッキーのようにサクサクとした固めの生地の中に入っている甘めの味付けをされたミンチ肉が、肉から出てきた熱々のスープと一緒に楽しめます。生地を噛むと中のスープがこぼれてしまうので、備え付けられているスプーンで楽しみましょう。

ムリーリョ広場にあるお店「La Gatia」は超人気店。焼きたてのサルテーニャは午前中のみ販売で、ひとつ約60円と値段も良心的。ラパスに来たら是非試してもらいたい一品です。

最後に

「平和」という名前の街ながら、その治安はかなり悪いとされているラパス。つばやケチャップをかけて、服を脱がせた隙に金品を盗む泥棒や、誘拐など、旅行者にとってはかなり注意の必要な街です。

また高山に位置することから酸素濃度が薄く、高山病と呼ばれる病気になってしまう旅行者も多いため、旅行中は無理をせず、体のことを一番に考えた旅程を組むことも大事です。

しかしながら日が落ちた後に行動をしない、高山病を和らげる薬を持参する、旅行中は無理をしないなど、最低限のことに注意を払っていれば何も恐れることはありません。

毎年11月から3月の間はウユニ塩湖の鏡張りが見られる雨季ということもあって、観光客も増えるボリビア。ウユニ塩湖だけでなく、是非美しいラパスの街も旅程に組み込んでみましょう。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/09−2013/04/13 訪問

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