豪華絢爛という言葉がぴったり!京都城南宮のしだれ梅

豪華絢爛という言葉がぴったり!京都城南宮のしだれ梅

更新日:2015/01/22 13:46

春を告げる梅の花は可憐な花というイメージが強いと思いますが、京都城南宮の庭園に咲き誇る「しだれ梅」は、そんじょそこらの「しだれ桜」の咲く風景よりもっと強烈なインパクトがあります。まさに豪華絢爛です。

京都城南宮のしだれ梅は3月上旬ころに満開となります。

城南宮の地域と歴史

城南宮の地域と歴史
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794年の平安京遷都の時に、御所の鬼門の場所に位置して、方除けの神が祀られた神社が始まりです。今の城南宮は、市内の繁華街からは少し離れて、名神高速道路の京都南ICのすぐ南の場所に位置しています。城南宮の西に鳥羽伏見の戦いで有名な鳥羽街道があり、ここ城南宮は官軍の陣所となりました。

この辺りは平安時代の末、白河上皇が壮大な離宮(城南離宮、鳥羽離宮)を造営して院政を開始され、白河・鳥羽・後白河・後鳥羽上皇と4代150年にわたり政治・文化の中心となり副都心の賑わいを見せたと伝えられています。

覆いかぶさるしだれ梅

覆いかぶさるしだれ梅
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城南宮の神苑には5つの庭があります。春の山、平安の庭、室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭 の5つです。「春の山」では、上の写真のしだれ梅や三つ葉ツツジ、「平安の庭」では、清冽な水の池と小川、「室町の庭」では、藤の花、色とりどりのツツジ、「桃山の庭」では、紅枝垂れ桜、「城南離宮の庭」では、枯山水庭園などが見どころになっています。

白河上皇はこの地に城南離宮を築く際に、『源氏物語』に描かれた光源氏の大邸宅の六條院をモデルにしたと言われています。そのためか、神苑内には「源氏物語」に登場するほとんど全ての植物(100余種)が植栽されています。花を愛でながら平安時代に思いを馳せることができます。庭に数多く咲くこれらの花の横には、和歌を添えて解説が書かれています。この解説を見て歩くだけでも楽しいです。花が咲いている時期であればなお趣が深いです。

その中でも、春を告げる3月の青空の下、頭の上に覆いかぶさる「しだれ梅」の姿は「しだれ桜」かと見間違うほどの迫力があります。

色とりどりのしだれ梅

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「春の山」に咲くしだれ梅が咲き誇る様子は、すだれのように遠くにいる人を霞んで見せます。

風にたなびくしだれ梅の動画

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しだれ梅(枝垂れ梅)は、バラ目バラ科サクラ属の落葉高木でウメ(梅)の一品種です。枝にたくさんの濃桃色の八重の小花を咲かせ、枝が垂れているようになっているのが特長です。青空の下、優雅に風にたなびく豪華なしだれ梅の様子を動画でお楽しみください。

椿の花

椿の花
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しだれ梅の時期には、上の写真のように、ちょうど「椿の花」も見ることができます。冬の寒さが終わりを告げる3月上旬頃に、城南宮で梅と椿を同時に愛でてみてはどうでしょうか?

城南宮名物の紹介

ここ城南宮は、毎年春と秋に平安の庭で催される「曲水の宴」でも知られています。「曲水の宴」は、庭を流れる川のほとりで和歌を詠むという、王朝時代を偲ばせる雅やかな行事です。毎年4月29日と11月3日に催され、テレビのニュースでも必ず取り上げられています。

また、城南宮と国道を挟んで向かい側に450年の歴史のある「おせきもち」があります。屋号がそのままのお餅が名物です。モチモチの白とよもぎ、二種のお餅においしい大納言小豆をたっぷりとのせた名物です。熱いお茶、抹茶に合います、ぜひ一度味わってみてください。城南宮のしだれ梅の思い出とともに、心に残ります。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/03/14−2015/01/14 訪問

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