水の美味しい奥会津で出会った絶品の『幻の青ばと豆腐』

水の美味しい奥会津で出会った絶品の『幻の青ばと豆腐』

更新日:2021/09/07 15:01

日本の田舎の風景が現在も残る奥会津地方は、訪れるだけで心が癒される感じがします。しかし、冬になると雪深く厳しい自然にさらされるのも奥会津の特徴。ご存知の人もいると思いますが、雪深い山奥には『名水の里』が多くあります。
福島県金山町もまたその一つであり、名水から生まれる豆腐も絶品だったのです。
福島県金山町は上越自動車道坂下ICから車で約40分、会津若松からJR只見線で2時間の場所にあります。

金山町玉梨にある『玉梨とうふ茶屋』は秘境の豆腐屋さん

金山町玉梨にある『玉梨とうふ茶屋』は秘境の豆腐屋さん
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JR只見線会津川口駅より車で約10分のところにある『玉梨とうふ茶屋』は山深い場所にひっそりと佇む豆腐屋。周りには畑や田んぼ、数軒の民家しかない場所にあります。

玉梨とうふ茶屋がある福島県金山町玉梨地区は、美味しい水が有名で、雪どけ水が長い年月を超えて湧き出てきているそうです。
ここに湧き出る名水は『奥会津100年水』と命名されており、標高1100mの高森山に降り積もった雪が地下水となり、100年かけてろ過された水が湧き出ているのです。

聞いただけでも美味しそうな水ですね。この水で作られた豆腐は美味しいに違いありません。

茶屋と呼ぶにふさわしい店構えに心がワクワク!

茶屋と呼ぶにふさわしい店構えに心がワクワク!
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とうふ茶屋のネーミング通りの店構えは、美味しいものとの出会いを予感させます。店頭には湧き水がコンコンと流れており、水の味見も出来ます。奥会津100年水のクリアな味を楽しむのも良いですね。

玉梨とうふ茶屋は豆腐の製造販売がメインですが、ちょっと休憩したい人に簡単な飲食スペースもありますので、お昼休憩にもオススメです。

皆さんは『青ばと豆』って聞いたことがありますか?

皆さんは『青ばと豆』って聞いたことがありますか?
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皆さんは豆腐は何で出来ているかご存知でしょうか?簡単な質問かも知れませんが、答えは『大豆』です。
大豆を使用して作られる食材は多く、豆腐の他にも『納豆』『豆乳』『ゆば』『菓子類』など身近に溢れています。更に『醤油』や『味噌』も大豆が原料なのですから、日本人にとって大豆は昔から無くてはならない食品だったのです。

玉梨とうふ茶屋で作られている豆腐も、もちろん原料は大豆。しかし、大豆と言ってもちょっと様子が違います。
ここで使用されている豆は『青ばと豆」。『青ばと』とはこの地方の方言で『枝豆』を指しており、この枝豆から作る豆腐が他では味わえない風味を生み出しています。
店内では作業場を見学することもでき、職人さんがテキパキと豆腐作りを行っている様子が伺えます。

『豆腐は白い』との常識を覆す青い『幻の青ばととうふ』

『豆腐は白い』との常識を覆す青い『幻の青ばととうふ』
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今回私がオススメしたいのがまず『幻の青ばと寄せとうふ』です。寄せ豆腐とは、豆腐を作る過程で重しを使用して水抜きをせず、そのままで提供される豆腐です。
この方法で作られた豆腐は、柔らかくクリーミーで冷奴やサラダなどで食べたら最高です。フワッとしていながら、枝豆の濃厚なうま味が感じられる豆腐です。

また納豆好きには『幻の青ばと黒神豆』は如何でしょうか?この納豆は青ばと豆の中でも粒が小さい品種である『黒神豆』を使用した納豆で、パックを開けてみれば少し緑がかった納豆色に期待が膨らむでしょう。この納豆は豆の味がしっかりと出ており、いかにも豆を食べている感覚があります。豆好きの人にはぜひ試して貰いたい商品です。

自然の恵みがなくては誕生できないものがここにはある!

世の中には都会で作ろうとしても出来ないものがあります。今回紹介しました『青ばととうふ』も、その中の一つではないでしょうか?
豆腐の成分の約70%が水でできており、味を左右するのも水と言われています。どんなにこだわった材料を使用しても水が美味しくなければ美味しい豆腐は誕生しないのです。奥会津の豊かな自然があってこその青ばと豆腐だったのですね。
奥会津の山奥にひっそりと佇むとうふ茶屋。美味しい水を求めて旅してみるのも良いかも知れませんね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/31 訪問

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