ヒマラヤの名峰「カンチェンジュンガ」の輝く瞬間に出会う

ヒマラヤの名峰「カンチェンジュンガ」の輝く瞬間に出会う

更新日:2015/01/19 18:23

世界屈指のお茶の産地と言えば、インドのダージリンを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、そこが実はあのヒマラヤ山脈を望む風光明媚な場所だとご存知ですか?
広大な茶畑とヒマラヤ山脈が織り成す景色はとても美しく壮大です。

今回は、紅茶の里ダージリンから世界第3位の標高8,586mを誇る「カンチェンジュンガ」の朝日に輝く瞬間を眺める絶好のスポットをご紹介します。

真っ暗な時間にホテルを出発

真っ暗な時間にホテルを出発
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ダージリンから南へ約11kmほどの場所に、ヒマラヤの名峰「カンチェンジュンガ」の勇姿を拝むことのできる標高2590mの展望台、タイガー・ヒルがあります。

日中も当然ながら素晴らしい景色を楽しむことができますが、やはり朝日を見なければ始まりません。なんとしても早起きして出かけて欲しいところです。ちなみに展望台はとても寒いのでかなりの防寒対策が必要です。

ダージリンに宿泊しているならば、町の中心にある時計塔に近い広場で早朝4時くらいから乗り合いジープの客引きが行われています。乗り合いとはつまり、ある程度の人数が揃ってからの出発となります。4時前にはスタンバイしてなるべく早い時間での出発を目指しましょう。というのも、オフシーズンでも無い限り、タイガー・ヒルに向かう道は大渋滞。最悪の場合、車内にいる間に太陽が昇ってしまうこともあります。暗いうちから展望台の良い場所を陣取っておく方が無難です。
もちろん、乗り合いでなくとも旅行会社主催のツアーもありますので、心配な方はホテルで手配してもらいましょう。

タイガー・ヒルで日の出を待つ

タイガー・ヒルで日の出を待つ
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タイガー・ヒル手前のチケット売り場では、屋内・屋外どちらで見学するかを選択することができます。見学料次第で部屋のランクも分かれており、最上階は暖房付きの混雑知らずでチャイを飲みながらくつろげます。
しかし、冷たい空気に晒されながらも大勢の人々とまるで初日の出を待つように今か今かと待ちわびるのもまた一興です。
個人的には、ラウンジの窓から見るより外から見た方がパノラマビューだと思います。

全方向を眺めてみよう

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月の入りが近くなり、徐々に空が明るみ始めると周囲の様子が見えてきます。天気がよければ、カンチェンジュンガのはるか左手に世界最高峰エベレストの頂を拝むチャンスも。また、尾根に沿って広がるダージリンの街も一望できます。
移動できるようであれば、日の出の方向よりも南側のカンチェンジュンガの方面に場所を取ると良いでしょう。

朝焼けのカンチェンジュンガ

朝焼けのカンチェンジュンガ
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日の出が近づくとカンチェンジュンガの先端がオレンジ色に染まり始めます。タイガー・ヒルに日が当たるより先に山頂が輝き始めたことに気づいた瞬間、この地球上における最高峰の一つなのだという理解と共に深い感動が押し寄せます。
そして日が昇るにつれ、カンチェンジュンガは刻一刻とその表情を変化させ、ただただその美しさに言葉なく見とれる者、涙ぐむ者、声をあげて喜ぶ者、その光景は様々な思いを人々に与えてくれます。

ついにご来光を迎える

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いよいよ太陽が姿を現すと、歓声と共に一斉にカメラのフラッシュがたかれます。タイガー・ヒルは、ヒマラヤ連峰だけでなくやはり日の出の名所であり、またインド人にとっては日の出こそが神聖な瞬間なのです。

インド人は、普段はのんびりしているのになぜか帰り道や乗り物への乗車をものすごく急ぐ習性があり、このタイガー・ヒルでも、日が昇ると我先にと帰りの大移動が始まります。
乗り合いジープの出発時間も日の出からあっという間で、もたもたしていると間に合いません。
慌しく帰りたくない場合は、残ってゆっくり景色を堪能してから歩いて帰ることも不可能ではありません。街を目指して1時間も歩けば交通手段のある場所まで戻ることができます。

おわりに

タイガー・ヒルでの日の出鑑賞は、ダージリン観光のハイライトともいえます。ただ、山の天気は気まぐれなので曇って見られないことも多々あります。是非2、3日は滞在してチャンスを狙って頂きたいです。
一生に一度は見て欲しい、感動の瞬間がそこにはあります。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/11/10 訪問

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