写真:凜風 杏花
地図を見る金刀比羅宮さんで販売されている数あるお守りの中でも、人気NO.1は見た目も鮮やかな「幸福の黄色いお守り」(800円)ですが、写真のようなミニこんぴら狗(詳しくは次の段落で)とのセット(1500円)も大人気。その理由は恐らくご利益よりも、この可愛さに惹かれてしまうからかも知れませんね♪
どちらのお守りも、こんぴらさんの石段を、785段上った御本宮神札授与所だけでの授与となります。いつの時代も幸せへの道のりは遠いものなんですね。。。
このお守りは、鬱金(うこん)で染めた絹糸を織り上げて作られています。鬱金は、昔から薬用として珍重されていますが、平安朝の時代から染料としても用いられ、虫除けや保温の効能もあり、魔除け、災い除けとして産着などに使われてきました。
黄色にも金色にも見えるこのお守りには、病気や災いから身を守り、健康と幸せを願う気持ちがしっかりと込められています。
写真:凜風 杏花
地図を見るでは、お守りとセットになっている「こんぴら狗(いぬ)」とはなんでしょう?
桜馬場西詰銅鳥居のすぐ横に、人気の撮影スポット「こんぴら狗」の銅像があります。何かを考えながら、探しながら…という表情に見えませんか?
江戸時代、一生に一度は参拝したいと言われた「お伊勢参り」に並び、讃岐の金毘羅大権現(現在の金刀比羅宮)と、京都の東西本願寺への参拝の旅も一大イベントでした。けれど、東日本の各地からこうした社寺への参拝は大変なこと。そこで「代参」と言って本人の代わりに旅に慣れた人が参拝に行くこともありました。森石松が清水次郎長の代わりにこんぴらさんへ参拝した、とされている話は有名ですね。
また、犬が飼い主の代参をすることもあったんです!すごいでしょ☆「こんぴら参り」と書かれた袋(中身は、飼い主の名前や住所などを書いた木札、初穂料、道中の食費など)を首にかけ、親切な旅人から旅人へと連れられ、街道の人達にも世話をされて、犬はこんぴらさんへとたどり着きました。そして、立派にお参りを果たした犬は「こんぴら狗」と呼ばれました。
このようないきさつから、こんぴらさんでは特別に、ペット同伴の参拝が許されているんです!もちろんペットも神域に入るわけですから、マナーを守って仲良くご参拝下さい(^^)
写真:凜風 杏花
地図を見る社務所門を左折すると、広場があり、その階段下の森の中に資生堂パーラー 「神椿(かみつばき)」があります。内部はレストランとセルフサービスのカフェに分かれていますが、落ち着いた雰囲気の内装、サービスの丁寧さ、暑い日だからと、お水に塩飴を添える心使いまで、さすがは資生堂パーラー!
ところで、カフェで注文した写真の「神椿サンドウィッチと紅茶」には、ちょっとした幸せポイントがあるんですよ。どこだと思いますか?…実はカップとソーサーにプリントされているキャラクターの名前が「はっぴいくん」なんです。小さいけれども、思いがけない発見にうれしくなりました♪
※国道から車で訪問する場合、専用車道と駐車場があります。
写真:凜風 杏花
地図を見る本宮までの石段は785段。本宮の御祭神は、大物主神(おおものぬしのかみ)と崇徳天皇(すとくてんのう)。農業・殖産・医薬などの御神徳のほか、特に「海の神様」として有名です。
参拝は「二拝二拍手一拝」といって、次のような作法で行います。
1 先ず浅く礼をします。
2 深い礼を2回します。
3 2回手を打ちます。
4 深い礼を1回します。
5 最後に浅く礼をします。
この後、奥社=厳魂神社(いづたまじんじゃ)まではさらに583段。合計するとなんと1368段!ですが、体力、気力が許す方は、ぜひお進み下さい。また、最初にご紹介したように「幸福の黄色いお守り」は、御本宮神札授与所だけにありますので、ご希望の方はお忘れなく!
JR琴平駅と琴電琴平駅、どちらからも参道入口までは徒歩15〜20分程。最初は平坦な参道もすぐに石段へと続きます。長い石段ですが、お土産店をのぞいたり、お茶を頂いたり、いろんなことを考えつつ上がっていくのは、充実した時間でもあります。
階段を登るのが難しい方は、杖を借りたり、名物の「駕籠」や、途中の大門まで送迎してくれる参拝登山バスを利用する方法もあります。江戸時代に比べ、出発地によっては日帰り旅行も可能になった「こんぴら参り」に、一生に一度とは言わず何度でもお出かけください(^_^)/
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(2024/3/19更新)
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