紙作り体験も!!洋紙発祥の地「東京・王子」にある紙の博物館へ!!

紙作り体験も!!洋紙発祥の地「東京・王子」にある紙の博物館へ!!

更新日:2015/03/02 16:44

2014年に日本固有の紙「和紙」がユネスコ無形文化遺産に登録され、より和紙への関心が高まってきています。そんな中、今回は洋紙発祥の地であり、紙と深く関わりがある東京都北区王子から「紙」に関連した博物館を2か所ご案内していきます。

洋紙発祥の地「王子」にある日本最大級の「紙の博物館」

洋紙発祥の地「王子」にある日本最大級の「紙の博物館」
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始めにご案内する博物館は「紙の博物館」です。

紙の博物館のある東京都北区王子は、渋沢栄一により設立された日本初の洋紙製紙会社「抄紙会社(現在の王子ホールディングス株式会社)」があった場所で、他にも多くの製紙会社が有り、日本の洋紙生産を支えた場所なのです。4階建ての館内の展示内容は主にノートやコピー用紙などの「洋紙」を中心に見ていくことが出来ます。

2階部分は洋紙の材料や製造工程、直に材質などを確かめることが出来る様々な紙の種類などが展示されています。普段から紙と密接に関わっているせいか、どの内容も興味を持って見ていくことが出来ます。また製紙工場の中をまとめたビデオコーナーも見ることが出来るのですが、内容などは大人もお子さんも十分楽しむことが出来るビデオとなっています。

続いて3階はお子さんも洋紙に興味を持つことが出来るような展示内容となっており紙のリサイクルの行程や、質問コーナーなどを見ていくことが出来ます。また3階部分の壁に貼り付けてある幅が933センチもある世界最大級の洋紙は見ものです♪

最上階の4階では和紙・洋紙の歴史などを資料や文献などの展示品を含めながら見ていきます。室内の中心部には日本各地の和紙を集めたコーナーや普段なかなかお目にかかることが出来ない金唐皮紙(きんからかわし)なども展示されており、実際に観て触って感覚を確かめることできるので、和紙の奥深さを体感することが出来ます。

無料で体験できる紙すき教室にも参加しよう!!(土・日のみ)

無料で体験できる紙すき教室にも参加しよう!!(土・日のみ)
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そして今回紙の博物館で一番人気があるのは、手ぶら&無料で体験することが出来る「紙すき教室」です。こちらの体験は牛乳パックの再生原料を使用して紙すき体験を行うことが出来るのですが、10分前後ではがき一枚を作ることが出来ます。実際に作ってみるとどのように紙が作られているかが一目瞭然。大人も子供もみんな楽しんで作ることができ、また各工程ごとにスタッフの方が付いているので、迷うことなくどなたでも綺麗に作ることが出来るのです♪

〇紙すき教室〇
毎週土・日の13:00〜14:30まで(最終受付は14:15)
※整理券が発行されますので入場券を購入後、受付で紙すき体験の希望をスタッフに伝えましょう。

ここも重要な見どころポイント!!「お土産コーナー」と「屋外ガーデン」

ここも重要な見どころポイント!!「お土産コーナー」と「屋外ガーデン」
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博物館の受付前にあるお土産コーナーも見どころの一つ。グッズや普段見ることが出来ないちょっとマニアックな紙の書籍などを購入することが出来ます。グッズ売り場では今回体験コーナーで使用した紙すきの道具等も販売していますので、手作りはがきが家でも楽しめちゃいます♪

また、博物館の周りは「屋外ガーデン」となっており、ガーデン内では紙の原料となる「楮(こうぞ)」「三椏(みつまた)」「雁皮(がんぴ)」等の植物を見ることができ、春先には三椏が花を咲かせます。

こちらも見逃せない!!同じく王子にある「お札と切手の博物館」

こちらも見逃せない!!同じく王子にある「お札と切手の博物館」
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お札と切手の博物館は日本銀行券(紙幣)や切手、パスポートなどを作る「国立印刷局」によって運営されている施設です。実際に、博物館の裏手には、現在郵便切手を主に製造している「国立印刷局王子工場」があります。

そんな博物館の展示内容は、1階はお札の偽造防止などに役立てられている様々な技術を体験して見ることが出来る「体験コーナー」やお札や切手の作られていく工程を説明をしたコーナーがあります。特にお札の工程説明部分では、まさにお札の元となる「原版」や「コンテ画」など、普段見ることができない展示物も展示されています。細かな部分まで見てみると日本トップクラスの印刷技術を垣間見ることが出来る大変貴重な展示内容となっています。

また2階ではお札や切手、旅券など実際に使用されてきたものが時系列に展示され移り変わりを見ていくことが出来ます。また、世界各国のお札や切手などの展示物も見比べることができるので、それぞれの国の特徴や違いを楽しむことが出来ます。また他には王子と製紙業界の繋がりなども説明した展示スペースもありますのでこちらも見忘れなく!!

ぜひ紙の街「王子」へ!!

今回は紙に関連した二つの博物館をご案内してきましたが、普段から見慣れてしまっている紙の見方を改めて新鮮に感じることが出来る博物館です。また、王子では洋紙発祥之地の碑や2014年まで運行していた製紙専用の貨物線の廃線跡なども見て廻ることが出来ます。

それ以外にも都内の桜の名所「飛鳥山」や日本資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一関連の資料などを展示している「渋沢史料館」、また江戸時代や戦時中の教科書を見ることが出来る「東書文庫(東京書籍)」などまだまだ多くの見どころが有ります。

皆さんもぜひ近代産業を支えた紙の街「王子」へ足を運んでみて下さい!!

☆紙の博物館☆
開館時間・・・10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日・・・月曜日(祝日の場合は開館)・年末年始
入場料・・・大人:300円/小中高生:100円
※JAF会員等様々な割引有り(詳細はホームページ参照)

☆お札と切手の博物館☆
開館時間・・・9:30〜17:00
休館日・・・月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
入場料・・・無料

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/11 訪問

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