北アルプスとあんずの花の絶景!長野市松代東条あんずの里へ

北アルプスとあんずの花の絶景!長野市松代東条あんずの里へ

更新日:2018/10/26 14:01

高橋 しゅうのプロフィール写真 高橋 しゅう 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
信州は言わずと知れたフルーツ王国。実りの季節には豊富な果物が出回りますが、春も果樹の花々が咲き誇るお勧めの季節で、各地で美しい花々を目にすることができます。今回はその中でも薄紅色の綺麗な、あんずの花の花見スポットを紹介します。全国的には千曲市森のあんずの里が有名で、春には大勢の観光客が訪れますが、ここでは穴場的スポットでありながら、残雪の山々と花々が見事な長野市松代東条のあんずの里をご案内します。

薄紅色の花が一面に広がる松代東条あんずの里

薄紅色の花が一面に広がる松代東条あんずの里

写真:高橋 しゅう

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長野市松代(まつしろ)は長野市中心部から南に約10km程離れた、かつての城下町です。松代東条のあんずの里は、その町中からさらに車で10分程離れた東条地区の山の中腹斜面に広がっています。

この地区は隣の千曲市の森地区と同様、信州の中でもあんずの栽培が盛んな地域で、地区内には約5〜6千本のあんずの木があると言われています。花の季節でも、周辺は道が細く大型観光バスも寄らない為か、全国的にはまだまだ知られていない穴場的な場所で、訪れる観光客も県内や周辺県等の個人の方が中心のようです。

それでも花が咲く4月上旬から中旬にかけては、斜面一帯を薄紅色の花の絨毯で覆われる見事な美しい風景が広がり、訪れる価値が充分にあるエリアです。開花は例年4月上旬頃からで、中旬にかけて満開の時期を迎えます。毎年見頃の時期には松代東条あんずまつりが開催され、地元の特産物の販売や軽食コーナーが出店して賑わいを見せています。

年によっては開花の時期が遅れることもありますので、最新の情報は関連MEMOの開花情報等を参照してお出かけ下さい。尚、松代東条あんずの里へはマイカーまたはレンタカー等の利用が便利です。

絵になる残雪の北アルプスとあんずの花の風景

絵になる残雪の北アルプスとあんずの花の風景

写真:高橋 しゅう

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松代東条あんずの里をお勧めとする一番の理由は、花と残雪の北アルプスの風景を一緒に眺めることができることで、パンフレットやポスターの写真にも良く紹介されています。空気の澄んだ日には遠く北アルプスの山並みを眺望できる場所でもあり、あんずの花の背景に北アルプスの山並が重なる絵を楽しむことができるのです。ここを訪れる多くの方が、この景色に魅かれて来ていることと思います。

山並みの眺望はあくまでも天候により、必ずしも望めるものではありませんが、一面に広がる花畑を見るだけでも、訪れる価値は充分にあります。尚、天候が良い日でも、時間が経つにつれて山に雲がかかりやすくなるので比較的、午前中に訪れることをお勧めします。

お気に入りの風景を見つけながらの散策を

お気に入りの風景を見つけながらの散策を

写真:高橋 しゅう

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あんずの花をゆっくり楽しむには、何より歩いて散策するのが一番です。観光客向けの駐車スペースもありますので、まずは車を停めてあんず畑の中の農道をゆっくり歩いてみましょう。近づいて観察すると枝一面にたくさん花をつけている様子がわかり、いろんな発見もあると思います。

また、一帯は山の中腹に位置していますので、高低差はありますが場所や角度によって見える景色も、花の咲き具合も違ったりしますので、お気に入りの風景を探してみるのも楽しみです。車の車窓からでは見ることの出来ないポイントもたくさんあります。

花の時期には、たくさんのカメラマンが北アルプスの山々を背景に、自分のベストポジションを求めて、あちらこちらと撮り歩いている様子も見かけます。写真は、山が少し霞んでいますが、あんずの花に囲まれて北アルプスの山々が見える風景を探して撮ったものです。

散策の途中に、伝統の松代焼の窯元巡りも楽しみです。

散策の途中に、伝統の松代焼の窯元巡りも楽しみです。

写真:高橋 しゅう

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あんずの里の散策の際に、一緒に楽しめるのが松代焼の窯元巡りです。この地区は江戸時代から伝わる松代焼と呼ばれる焼き物の里でも知られ、あんず畑の広がるエリアに3軒の窯元が点在しています。

この時期の窯元では、工房を開放してオリジナルの焼き物を展示販売しているので、気軽に作品を見ることができます。また窯元によっては、お茶や茶菓子のサービスもあり、散策の途中で立ち寄るのにお勧めです。

松代焼の特徴としては、青味や青緑色が使われた器を多く見かけます。窯元でお気に入りの焼き物があれば、旅の記念やお土産に購入してはいかがですか。小さなカップや茶碗や御猪口等でしたら手頃な価格で、嵩張りませんので結構お勧めです。

あんずの里を巡る際には、駐車場や窯元等にも、一帯の見どころを紹介した散策マップが置いてありますので、参考にしながら巡ってみるのも良いと思います。

お花見のあとには、濃厚な赤茶色の温泉が魅力的な松代温泉へ

お花見のあとには、濃厚な赤茶色の温泉が魅力的な松代温泉へ

写真:高橋 しゅう

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松代でのお勧めスポットとして、ここまで紹介しましたあんずの里や松代焼の窯元がありますが、他にも是非立ち寄りたい場所として松代温泉があります。

松代温泉は、有名な温泉ではありませんが、全国有数と言われる成分の濃い温泉が魅力です。数軒の日帰り入浴可能な施設があり、この写真はその中の一つ国民宿舎松代荘の風呂で、濃い赤茶色の温泉と浴槽の周りが濃厚な成分で固まっているのがおわかりいただけると思います。こちらでは源泉掛流しのお湯が注がれていますので、良いお湯がそのまま楽しめます。また、光の加減にっては黄金色にも見える温泉です。

松代荘はあんずの里から車で5〜6分程度の場所にありますので、お花見と一緒に是非、濃厚な温泉入浴を体感してはいかがですか。また、松代荘は近代的設備の施設ですが、近くには松代温泉・加賀井温泉一陽館もあり、こちらは年代を感じる木造の湯屋と開放的な露天風呂(混浴)が温泉通の間で知られている施設で、温泉情緒を求める方にはこちらもお勧めです。詳しくは関連MEMOを参照下さい。

魅力いっぱいの松代エリア

松代は、真田家ゆかりの城下町として栄えた町で、地区内にはこの地を治めた真田家ゆかりの展示をする真田宝物館、桜の名所でもある松代城址、真田邸や武士の居宅等の往時の史跡や建物が今に残っています。また、広くは知られていませんが、太平洋戦争末期に密かに大本営移転が計画されていた地でもあり、その為に造られた松代大本営(象山地下壕)跡などもあります。

松代には、江戸から昭和の時代にかかわる歴史のある観光スポットがたくさんあり、あんずの里や温泉とあわせて一日たっぷり楽しめるエリアでもあるのです。※松代の見どころは、LINEトラベルjp 旅行ガイド記事の真田家ゆかりの城下町と太平洋戦争末期、本土決戦に備えた町「松代」にて紹介しています。

また、全国的にも知られている千曲市・森のあんずの里も松代から車で20分程度の場所に位置していますので、こちらもあわせて巡ってみるのも良いと思います。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/15 訪問

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